あらすじ
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この電子書籍は、市中一般書店で販売している書籍『南米チリをサケ輸出大国に変えた日本人たち ゼロから産業を創出した国際協力の記録』を底本にして電子化したものです。電子書籍化にともない加筆修正を行いましたので一部底本と異なるところがあります。
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日本が年間に消費するサーモンは約55万トン。このうち約3割をチリ産が占めるが、今から40年前にはチリにサケは生息していなかった。JICA(独立行政法人国際協力機構)の技術協力によって、今やノルウェーと1、2を争うサケの輸出国となっているチリ。本書では「水産養殖産業の奇跡」といわれる日本チリ・サケプロジェクトの実態を1971年のスタート時から振り返り、当該プロジェクトが現地の社会・経済にどのような変革をもたらしたのかを明らかにしていく。
目次
プロローグ 南米チリのサケ産業の奇跡
第1章 ゼロからの出発
第2章 親が育つから子も育つ
第3章 企業化へのテイクオフ
第4章 日本市場を開拓せよ
第5章 世界のサケ2大輸出国へ成長
第6章 獲る漁業から育てる漁業へ
第7章 産業人材を養成したプロジェクトの力
エピローグ 奇跡の先へ
あとがき
文献・資料リスト
※本商品は過去にダイヤモンド社から発行されていた商品になります。収録内容に変更はありませんので、重複購入にご注意ください。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
日本が行った国際協力のうち、技術協力として有名なプロジェクトである、チリのサケ養殖能力向上プロジェクトについてまとめた本です。
チリにおける現在のサケ養殖事業はゼロから様々な困難を乗り越えて達成したものであることがわかりました。また、関係者の熱い思いなしにはこの様な結果はなかったと思います。
このプロジェクトの特徴はたくさんありますが、特に印象に残ったのは、2点でした。
1つ目は、日本人の専門家もカウンターパート(チリ側)も一定期間で交代するのではなく、長期に同じ人達が1つの目標に向けて取り組んだこと。
2つ目は、市場経済下で産業が生まれる条件は何か、その際に国が果たす役割は何か、ということ。
国際協力分野にあまり触れたことがない方も読みやすい本だと思います。
食卓にのぼっているサケがチリ産だった時、この本を読んでみると一味違うかもしれません。