【感想・ネタバレ】60代ミッションのレビュー

あらすじ

●20~60才までの労働時間と、60~80才までの「自分の時間」はほぼ同じ。自由に使える時間を「mission」と共に生きる。

●背負う、支援する、旅する、戦う、引き受ける、など「動詞」をキーワードとして、斎藤孝が60代をおろそかに生きないための、28ミッションを語る。

●数々のベストセラーの生み出してきた斎藤孝の書き下ろし。自ら2020年10月31日で60才となり、同世代に向けて熱く語る!

【目次】
【決める篇】
【挑む篇】
【乗り越える篇】
【学ぶ篇】
【動く篇】
【支える篇】
【伝える篇】

<電子書籍について>
※本電子書籍は同じ書名の出版物を紙版とし電子書籍化したものです。
※本文に記載されている内容は、印刷出版当時の情報に基づき作成されたものです。
※印刷出版を電子書籍化するにあたり、電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。また、印刷出版とは異なる表記・表現の場合があります。

株式会社西東社/seitosha

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Posted by ブクログ

ネタバレ

audio bookの聴読。
60歳という年齢を一つの人生の節目として、新たに自身のミッションを明確にし、あるいは新たなミッションを見つけよう。活力ある生き方を選択しようという趣旨の本であると思う。特に60歳でなくても何歳でもよいし、早ければ早いに越したことはないと思う。

著者自身、60歳を超えたと言われるが、読者に活力を与える啓発力を持たれており、すなわち著者自身が活力ある生き方の達人である。

本書は、「動詞」をキーワードとして、読者が自らのミッションを再認識、再発見することに刺激を与えてくれる。「決める」「挑む」「乗り越える」「学ぶ」「動く」「支える」「伝える」など。

例えば、「決める」という動詞の中では、さらにブレークダウンした動詞、「覚悟を決める」「掘り進める」「極める」「全うする」などの動詞をキーとして、西郷隆盛や宮本武蔵、菊池寛の小説などを通じて、具体的な事例をもって語られている。

「挑む」のなかに、「和らげる」という動詞での話がある。しなやかな心。「六十にして耳従う」という孔子の言葉を紹介され、生活に新しい空気を吹き込むということを提案されていることが新鮮であった。

本書の特徴は、様々な分野における人物紹介がある点であると思う。例えば「乗り越える」の章では、宮崎駿、レオナルド・ダ・ヴィンチ、世阿弥、羽生善治、葛飾北斎、塙保己一、ヘレンケラー、スティービーワンダー、ホーキング、吉田兼好らの名前が登場する。短いエピソードが紹介されているが、そこからそれぞれの人物を深堀してみるのもよいかもしれない。

「学ぶ」の章は、斉藤先生のあらゆる著書の根幹の部分。「見出す(=人物から学ぶ)」「読書する」「勉強する」・・・そして「遊ぶ」という動詞を加えられている。ホモルーデンス(遊ぶから人間だ)について触れられている。ただガムシャラに学ぶのではなく、楽しみながらということの重要性を訴えられているのだろう。

「動く」。学びの次には行動。「戦う」での「易きに流れない」「死ぬまで戦い」という言葉は印象的だった。

そしてさらに、自分一人から、他者へ視点が向き、「支える」という動詞へと展開される。

そして最後は継承(「伝える」)である。

年齢がいくつになっても、自らのミッションは、いくらでも見つけることができるし、作り出すこともできるということだ。

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2022年10月12日

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