あらすじ
いつだったかドラマの演出家の男性に言われたことがある。「有名な旦那さんがいて、お子さんも育てて、女優もやって、すべて手に入れてますね、完璧じゃないですか」
びっくりした。私ってそう見えるんだ。外から見えるものを数えたら、確かにそうかもしれないな。でもね。私にも事情がある。やりたいことができなくて眠れないほど悔しいことも、逆立ちしたって手に入らない憧れも、自分の不甲斐なさにのたうちまわる夜更けもある。そう反論するのはわがままだろうか。――本書より
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「あの本読みました?」をずっと見ていて、こんなにフランクな方なのか!と驚きました。
俳優業での保奈美さんしか知らず、取っ付きにくそう(な役柄)と思っていたのが、完全にひっくり返りました。
離婚される前の本なので、名前こそ出ませんが旦那さんのことも書いてあるし、娘さんたちの話も仕事や旅行のことなど、、とても読み応えのある本でした!
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鈴木保奈美が好きになる一冊。
タカさんの話とか、娘さんたちの話も、ごく自然に出てきて、楽しく読めました。
子育てをほぼ終えた立場で語られる日常が、子育ての先輩からのメッセージという感じで、だからといって押しつけがましくもなく、読んでてジーンとなりました(涙)。
ユーモアたっぷりに語られる老眼鏡の話とか、老化に抗わない姿にも好感が持てます。
オススメです。
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鈴木保奈美さん。
私よりは、少し歳上の女性。
彼女の素を少しだけ垣間見た感じがした。完璧な女性のイメージがあるけど、それは女優鈴木保奈美しか知らないから。
素の保奈美さんは、普通の女性、そして主婦。普通すぎるぐらい普通の方。その二面性があるから、とても魅力的に見える。
人間は、いろんな引きだしがあればあるほど、魅力的に見えるのだろう。私も、自分磨き少しだけがんばれそうです。
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鈴木保奈美さんと言えばやっぱり東京ラブストーリー!
まだ小学生だったけど、周りの女子みんなが「織田裕二が好き!」って言って鈴木保奈美さんに嫉妬していたのを思い出す。
そんな中、私はクラスで1人、織田裕二より吉田栄作が好きでしたが…
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出だしからちょっとびっくり。
文章が男前というか、パンチがあるというか。
とにかく今まで読んだ女優さんとかのエッセイと違う雰囲気。
本もお好きなようだから、表現力が素敵だと思った。
私も本は好きだが、このようには書けません、きっと。
でも、家庭の事とかも素直に書かれていて、自然体。
賢さが凄く漏れてくる文章でした。
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なんと、私は今までの人生、常に東西南北を意識してきたぞ。東京と神奈川で生まれ育った身には、海は必ず南側。太平洋に向かうと左から陽が昇り、右に沈むもの。金沢で海水浴をした時は、前後左右が逆でクラクラしたなぁ。仕事で知らない土地へ行っても、高速道路を走る車の中で、ああ、影がこっちってことは西に向かっているのね、なんて考えている。こんなことを考えているのは私だけだったのかしらん。
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鈴木保奈美ですよ。あの東京ラブストーリーのリカですよ!
ちょっととっつきにくそうな雰囲気を漂わせたアンニュイな女・・・それが鈴木保奈美じゃなかったのか?!
山羊座、A型、丙午のワタクシ、同い年だからこそよく分かる。
この年齢で好奇心と素直な心を持ち続けることの困難さが。
大人ぶったりも無理に若ぶったりもしない、自分の眼で見て考えたことを、上質の文章でしっかりと表現している。
保奈美さん、こんなにも聡明な女性だったのね。
その保奈美さんが選んだ旦那様なんだから、もしかしたらタカさんてやつもイメージ(私の)と違っていい人なのでは?!・・・と思わせてしまうおまけつきでした。