あらすじ
ライムスター初のオフィシャルブック発売決定!
30年にわたって最前線を走り続けてきた理由
ヒップホップのキングが明かすサバイブ術
2019年に結成30周年を迎えたライムスターが初のオフィシャルブックを刊行する。題して『KING OF STAGE~ライムスターのライブ哲学~』。グループが結成30周年を記念して行った全国ツアー「KING OF STAGE VOL.14 ~47都道府県TOUR 2019~」と並行して「ぴあアプリ」にて連載した「RHYMESTER: One for the Road~47都道府県ツアー日記~」の待望の書籍化だ。
ここでメンバーが初めて明かすライブアーティストとしての心得は、まさに30年の歳月をかけて研ぎ澄ましてきた「ステージの王」の創意工夫の集大成。ライムスターが日本の音楽シーンで生きながらえてきた理由、ライムスターが日本でヒップホップを表現することに向き合ってきた試行錯誤の歴史、そしてライムスターという世界的にも稀有なキャリアを歩むヒップホップグループの本質、そのすべてが詰まった一冊といえるだろう。ライムスターのファン、ヒップホップのファンはもちろん、ミュージシャンとミュージシャン志望者も含めた多くのクリエイターにも強くおすすめしたい内容だ。
なお、書籍化にあたってはライムスターのライブパフォーマンスの魅力にさらに多角的に迫るべく追加取材を行って併録。「King of Stage」の成り立ちを追うライムスター2万字インタビュー、Mummy-Dが説く裏方スタッフとの「チーム論」、DJ JINがDJ松永(Creepy Nuts)とDJ DAISHIZENを招いてライブDJの実態を語らう「ライブDJ鼎談」、宇多丸がゴスペラーズの盟友村上てつやとMCについて意見交換する白熱の「ライブ哲学」対談のほか、写真集『RUFF, RUGGED-N-RAW: The Japanese Hip Hop Photographs』でもおなじみcherry chill willの撮影による初出のツアー写真も掲載。
【 コンテンツ 】
・ライムスター47都道府県ツアーグラビア(Photo by cherry chill will)
・はじめに
・ライムスター 2万字インタビュー「King of Stageへの道」
・RHYMESTER: One for the Road~47都道府県ツアー日記~
・Mummy-D「チーム論」
・DJ JIN×DJ松永(CREEPY NUTS)×DJ DAISHIZEN「ライブDJ鼎談」
・宇多丸×村上てつや(ゴスペラーズ)「対談:ライブ哲学」
・ライムスター「King of Stage」全スケジュール
ほか
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
おもしろかった〜
JINさんは、こんなにも気を遣ってターンテーブルを回していた!とか
宇多丸さんはMCをこんなふうに考えている!とか、
Dさんの溢れるステージ愛、とか初めて知ることばかりでおもしろく読めた。
私は地方の、「自分のテリトリーから出ない人」で、出待ちもしないファンですが、次のライブがますます楽しみになった。
日記毎に「ブログの奴隷」(自分で言ってた)Dさんの写真が入っているのもいいし(JINさん大好きだね!)、各県の思い出の味、冒頭の3人揃ってのインタビュー、巻末の特集、全てが良かった。(装丁も)
もちろん、3人それぞれから素晴らしい言葉を引き出した高橋芳朗さんの仕事あってこそ。
早くライブに行きたい!
Posted by ブクログ
個人的にラップグループであるライムスターの宇多丸さんが好きで、宇多丸さんがパーソナリティをしているアフター6ジャンクションというラジオは愛聴しています。ラジオの中でも盛んに紹介されていた本書を読んでみましたが、昨年行われたライムスターの47都道府県ツアーの裏話やライブ哲学を知ることが出来、読み物として非常に楽しめました。
「細かいところまで考えてライブやっているんだ」というのが良く分かる内容で、私自身はライムスターのライブは見たことが無いのですが、この本の内容を踏まえてライムスターのライブを見てみたいな、と思ったりもしました。特にMCで何をしゃべっているのか、が非常に気になりました。
また、巻末のインタビュー3本も非常に読み応えがありましたし、ライムスターファンを始め、音楽ファンは読んで損なしの内容かと思います。
Posted by ブクログ
ライムスター30周年全国ライブツアーを通し、メンバー3人がそれぞれライブ哲学を語る。
DJ JINさんの細やかな機材管理、
ライブ前にビール!(プロドリンク)を飲んでいること、
マミーDさんのチーム論
宇多丸さんのMC哲学
ライブのリアルな実感が伝わって来て、行ってみたくなりました。
Posted by ブクログ
RHYMESTERが2019年に47都道府県48公演に及ぶ全国ツアーを敢行した際に、ぴあアプリで連載されたライブ論に追加して写真、インタビュー、対談などが収録されています。
日本語ラップ黎明期から活動しているグループでありながら、現在進行系でライブアーティストとして進化を続け、日本語ラップのみならず他ジャンルのライブアーティストからも賛美を得ているRHYMESTER。彼らが「KING OF STAGE」を名乗り、なぜ今も第一線で続けられているのかが、彼らの口から語られています。
入念な準備、重ねる練習、散りばめられたK.U.F.U.(工夫)があり、ライブ本番に臨んでいることがわかります。
どのように立ち振る舞うと映えるのか、例えば曲の意図に合わせて手の振りと足の動きの組み合わせはどうするのが良いのかというレベルまで意識をしていたり、ステージの上手と下手だけではなく、前後をどのように効果的に使うのかまで考え抜かれています。
彼らはそこまで準備した上で、ライブ感を残すために、MCの2人はプロドリンク(生ビール)を「バッドチューニング」として飲んだり、あえてセットリストを変えて「奇跡のミス待ち」をしたりするとのことです。入念に準備をした上で、それを崩すことを厭わないところが凄い。
そこには、日本語ラップグループとしてこだわりつつ、ライブアーティストとしてはロックバンドなどの他ジャンルのアーティストに負けてたまるかという対抗意識の高さを感じました。
音楽のジャンルにこだわりつつ、ライブという枠からははみ出し、アーティストとライブで闘うための知識やその過程で体得した知恵の蓄積が今の彼らを作っているのだと思います。
個々人としてはMummy-Dさんのラップという歌唱へのこだわり、DJ JINさんの強迫的なまでのライブ準備、宇多丸さんによる曲間のMCについて語られています。曲間のMCにまでこだわって語られることはそう多くはないのではないでしょうか。
巻末のMummy-Dさんによるライブスタッフの「チーム論」、DJ JINさんにDJ松永さん(Creepy Nuts)、DJ DAISHIZENさん(三浦大知や久保田利伸のライブDJ)を交えた「ライブDJ鼎談」、宇多丸さんと村上てつやさん(ゴスペラーズ)も読みどころがたくさんあります。
オススメです!