【感想・ネタバレ】LIFE SCIENCE(ライフサイエンス) 長生きせざるをえない時代の生命科学講義のレビュー

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Posted by ブクログ 2023年04月07日

コロナもあってなんとなく手に取った1冊。大当たり。細胞についての本を読むのは初めてだったけれど、とても分かりやすく、生命の複雑さ、合理的さ、凄さに感動した。老化を遅らせる可能性が高いオートファジーを発見した吉森先生、これからもますます頑張ってください!

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Posted by ブクログ 2023年03月17日

論文の情報がどのように精査されるか、論文に載っている情報は正しいのか、など、基本的な部分から教えてくれる。
自分が得た情報が正しいのか正しくないのか判断する方法は、学校ではなかなか教えてくれない。
そこを教えてくれるから、大学1、2年生から読んでほしい。

また、最後の余談であるが、40年ほど続けた...続きを読む現在の研究に関したことで、著者は60歳を過ぎてから起業したそうだ。
何歳からでも、なんでもチャレンジできる、と思わせてくれる。

もちろん、本書のテーマである生命科学の部分もわかりやすく書いてあり、理解しやすかった。

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Posted by ブクログ 2022年10月06日

「オートファジー」発見の功労者の一人でもある吉森先生の本なので、当然「オートファジー」一色と思っていた。
ところが、本書は”生命科学の講義”と言った趣があり、そもそも論として生命科学という分野についての説明や、科学的思考法についてなど、大枠の説明から入っていく。

後半はさすがにオートファジーの話に...続きを読むなるが、それを発動させる方法については軽く触れられているだけであった。
しかし、それこそがある意味科学者的な態度で、まだ有意な研究結果が出てないのに、断食が良いとか言いきっていないところが却って信頼できる。
(16時間の断食がオートファジーの発動には必要という本や説明を多く聞くが…)。

読んでいても、科学の門外漢にもわかりやすく書かれていたし、科学者の考え方や置かれている環境まで詳細に説明されており、十分に知的好奇心が満たされた。

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Posted by ブクログ 2022年07月29日

老化や病気についてなど、細胞でどんなことが起こっているのか説明してあり興味深かった。日常生活でどんなことを気をつければ良いのかも書いてあり為になった。

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Posted by ブクログ 2022年04月09日

前著ライフサイエンスは、科学思考を丁寧にわかりやすく説明し、ベースを作り上げた上でオートファジーを解明する名著

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Posted by ブクログ 2022年03月26日

断定的な思考は科学にとっては進歩を妨げるもので、真実に近い仮説に過ぎないというスタンスが素晴らしい。

随所の表現からも科学的思考がにじみ出ており、大変勉強になる。

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Posted by ブクログ 2022年01月04日

16時間ダイエットで今話題のオートファジー。
もう少し詳しく仕組みを理解したくて読んでみた。

前半部分は意外にオートファジーについての記載が少なく、「科学的思考」についてという基本的な内容の説明となっている。
ただ、そのアプローチが必要であったことが後半になってよく分かる。
オートファジーという、...続きを読むいわば今はキャッチーな話題に対して著者はバズワードで終始させずに誠実に分かりやすく説明してくれている。

ルビコンというタンパク質の発見の話も面白く、総じてヒトの一個体が望むことと、人類全体の生存戦略では食い違いが生じる不思議さなど、哲学的な内容も孕んでいてとても興味深い。

とりあえずは実践面では納豆を食事に取り入れ、消化器官を酷使してしまった翌日などは16時間断食をしようかと思う。
ダイエット、というより老化を予防していると思えば空腹感も良いものだと思えるようになりそうだ。

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Posted by ブクログ 2021年11月17日

オートファジーにを高めるためには
・カロリー制限
・一食抜く軽い断食
・納豆、味噌(発酵食品)、キノコ類、サケ、エビ、チーズ
、赤ワイン、カテキン
・高脂肪食を避けること

オートファジーの働き
・新陳代謝
・有害物質除去
・飢餓状態での栄養源確保

オートファジーのあれこれ
・細胞を常に新しいもの...続きを読むにリサイクルする作用
・オートファジーが活性=若いと思ってよい
・年齢と共にオートファジーが不活性に。
・ルビコンがオートファジーのブレーキ役
(ルビコン)著者である吉森保氏が発見。オートファジーのブレーキ役。脂肪がたまりやすい肝臓(脂肪肝)などにルビコンは多く、年齢と共に増える。脂肪を蓄えることが必要だった進化の過程でルビコンが必要と考えられる。
・不具合を(穴の開いたミトコンドリアや病原体)取り込んで除去
・美肌効果
白人の肌にはオートファジーが多く黒人には少ない

生命のあれこれ
・ベニクラゲには寿命はない(若返る)。アホウドリや一部のネズミやカメは、成人後の老化が無く、決められた時に突然死を迎える
=人にこの仕組みを活かせれば長寿and死ぬまで現役が望めるのではないか
・老化は進化のため必要であった説
老化がなければ大人は死ぬまで健康で獲物に狙われるのは子供ばかりになってしまうのでその生贄的なものだとする論と、古い遺伝子が進化する上で死が必要だった(不具合のある遺伝子が残り続けるデメリットの排除)論

種←人←臓器←細胞←オルガネラ(ミトコンドリアなど)←長分子複合体(ウィルスなど)←タンパク質

ミトコンドリアは体の中でエネルギーを製造する発電所のような役割。エネルギーと共に活性酸素も作られるため膜に穴が開くとそれを除去するためオートファジーが向かう。

科学者について
毎年何万もの論文、中国からは年間30万を超える。
雑誌にもランクがありトップ3は「natureネイチャー」「cellセル」「scienceサイエンス」。雑誌に論文が掲載されるには雑誌から依頼で2〜4人の研究者が選ばれ(無報酬、匿名で)論文の査定が行われる。合格すると50万などお金を払って雑誌に掲載。不掲載の論文は差し戻され下位の雑誌に載ることも。

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Posted by ブクログ 2021年07月17日

私のようなバイオサイエンスの対極にいるような人間にも、最先端科学をわかった気にさせてくれる超優良入門書。オートファジーの第一人者である著者が非常にわかりやすく、かつ興味や好奇心を途切れさせることなく、バイオサイエンスの深淵の先へ先へと誘ってくれる。童心にかえって夢中になって読んだ。私のようなロートル...続きを読むではなく、将来のある若い方々にこそ読んでほしい。

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Posted by ブクログ 2021年05月16日

生命医学の第一人者である吉森氏による、生命科学の概要本。DNA、遺伝子、ゲノムのそれぞれの定義と関係性、新型コロナを始めとするウイルスの定義、免疫と抗体の違いなど、生命科学の基本について非常にわかりやすく説明している。それぞれの定義や機能を紹介する際に、著者は平易な事例を持ち出しているため、私のよう...続きを読むな初学者でも理解が進んだ。また、著者の専門分野であるオートファジーにも触れ、アルツハイマー病、パーキンソン病などの難病への治療方法としてオートファジーが注目されていることを述べている。

本書を通して、人間の体は生命の神秘と言うよりも、ロジックだと思った。特に面白かったのは以下の点

①DNA・遺伝子・ゲノムは文字と文章に近い
・DNAは物質でこれが集まりアミノ酸が生成され、アミノ酸がたんぱく質を作る。
・DNAの配列が遺伝子となり、遺伝子がどのようなたんぱく質を作るか?を決定している。
・遺伝子は細胞ごとにあり、さらにDNAは二重らせん構造になっている
・例えるならば、DNAがアルファベット、アミノ酸が単語、たんぱく質が1文、遺伝子が文章という構成。
・DNAは物質であるが、ゲノムは人間1名分の遺伝子情報の集合であり、ソフトウェアに近い

②ウイルス抗体の仕組みが、実にロジカル
・ウイルス撃退方法は大きく3つで、皮膚による外壁、細胞による撃退(細胞の中にはウイルス侵入されたときに自滅するやつもある)、抗体の3つ
・ウイルスが細胞に侵入するには、スパイクと呼ばれる鍵を使って、細胞の鍵穴に差し込む。この仕組みを利用して、たんぱく質で作られた抗体は、ウイルスのスパイク部分にくっつき、スパイクで鍵を開けれないようにする
・スパイクの鍵の手部分に抗体が付着しても、ウイルスの侵入は防ぐことはできない。だが、抗体が付着したスパイクは、目印となり免疫細胞が襲いかかることができる。
・抗体を作るときに興味深いのが、スパイク鍵の形状にあわせて抗体を生成しているのではなく、無数の抗体を作り、スパイク鍵に合うのもを片っ端から試している
・イメージで言うと、泥棒が鍵をピッキングしようとしているときに、無数のカラーボールを泥棒に投げつけて、鍵自体を使えなくする、もしくは、カラーボールがついた人を泥棒として警察(細胞)に認識してもらうように働きかけている

アニメのはたらく細胞というタイトルは言い得て妙で、人間の体の働きは実に機能的で驚いた

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Posted by ブクログ 2021年01月19日

科学的思考、論文、そしてオートファジーまでライフサイエンスを広範囲にわかりやすく丁寧に書かれた本。
ボールド部が自分の重要部とは違うので評価は一つさげましたが、これは個人の感性によるものです。
読んで損はないと思います。

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Posted by ブクログ 2024年01月13日

細胞生物学で専門の大阪大学教授でオートファジー研究の第一人者である著者が、細胞の基礎から最先端のオートファジー研究の内容まで、「現代人にとって必須の教養」といえる生命科学をわかりやすく解説。また、科学的思考を身につけるということも本書の目的とされている。
数式や専門用語を使わず、「そもそも」というと...続きを読むころから説き起こしてくれているので、生命科学についてとても理解が深まった。また、著者の専門であるオートファジーについても勉強になった。そして、腹八分目で適度な運動をするようにするなど、かなり実践的な寿命を延ばすための方法が解説されていて、長生きしたい自分にとって非常に参考になった。
もう少し欲を言うなら、「細胞はひとつひとつが生きている」の「生きている」とはどういうことなのかなど、わかりやすく書いてあるからこそ逆にわかりにくい部分もちょこちょこあったので、そこらへんをもっと掘り下げて説明してほしかった。

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ネタバレ購入済み

平易な良書

Aoi
2024年01月12日

著者の専門となる分野に必要な事前知識から丁寧に説明をしてくれていて、
大変分かりやすい良書だと思いました。コロナのニュースで、この単語聞いたことあるなというものも
出てきて事前知識の段階でも個人的には、興味深く読めました。

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Posted by ブクログ 2021年11月28日

一般向けに超優しく説明してくれてるので、誰でもオートファジーを概念的に理解できるのではないかな。生命について、まだまだ分からないことが多いんだな、って思う。科学的に考えることができるのは大事なことだけど、それもあくまで、現時点では、って但し書き付きだから、100年経ったら覆ってるかもしれないのをよく...続きを読む分かってないとね。老化と寿命が区別できるようになるといいな。

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Posted by ブクログ 2021年10月24日

自分の体を健康的に保つための知識がわかりやすい文章で書かれている。
また、たんに勉強のための本なのではなく、科学の役割、面白さが第一線で活躍されている研究者の立場からかかれていて参考になった。肝心のオートファジーについては、まだまだよくわかってないんだなというのがわかった。空腹が大事とか運動が大事と...続きを読むいうことだけど、正解は結局ないんだと思う。

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Posted by ブクログ 2021年10月21日

生命科学の内容がわかりやすく解説されている。
科学的な思考や科学界の常識などにも触れられている。
長寿やオートファジーについてはかなり詳しく解説されている。

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Posted by ブクログ 2021年09月18日

細胞とは何か?を生命科学を知らない一般人にもわかりやすく説明した本。
読みやすい。比喩などを使って専門用語を知らない私でも興味を持って読み進める事が出来た。(もちろん一部は難しい内容の部分もある)
概念説明なので生命科学の1割も理解できていないと思うが、細胞とはどう言うものか、人間の生命維持にどう貢...続きを読む献しているかが理解できて面白かった。

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Posted by ブクログ 2021年09月10日

オートファジー(細胞が自らの一部を分解する作用(自食作用)と言う言葉をマス・メディアて目にするのは、大抵は、ダイエットやアンチエイジング、美容等キャッチーな効果と共に語られることが多いような気がする。もう少し詳しく語ってもノーベル賞を受賞した大隅博士の研究テーマぐらいか。そんなこんなで分かったような...続きを読む気がしていて実は全く本質を知らない生命科学の世界。
本書の著者は、その大隅博士のもとでオートファジーの研究に携わり今では世界的にも著名な研究者。当初はオートファジーについて書こうとした著者が、辣腕編集者と実力ノンフィクション作家の協力のもとで出来上がったのが本作。
構成は、科学者のロジカルシンキングとは何か、生命科学とかなにか、細胞の働き、病気とは何かを、誰もが読んで理解できるような極力平易な説明と言葉で解説し、それから、メインディッシュのオートファジーについて語っている。
生命科学についての入門書としても素晴らしいし、世にはびこるエセ科学者に対抗てきる科学的思考についも学べる内容だ。

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Posted by ブクログ 2021年08月16日

オートファジーもとい生命科学入門書
生物学に馴染みがなくとも理解できる説明で素晴らしい本となっています。
プチ断食及びリーンゲインズは特にオススメです

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Posted by ブクログ 2021年08月09日

書籍中でも触れられているが、『LIFESPAN老いなき世界』と狙ってる方向性は同じなのかなぁと思いつつ、こちらの本は、非常に親切な書き振りで、読みやすく、理解しやすい様に構成されているのが特長。びっくりしたのは目次の多さ。目次だけで9ページもある。なかなかみた事ないレベル。『ライフスパン』では、遺伝...続きを読む子レベルで老化の原因を分析して、解決策としてそれぞれどうするべきかを数値を提示して解説していたのが印象的であった。誤解を恐れずに踏み込んでいた印象。
こちらの本は、科学者とはどう言う思考なのか、近年の科学を巻き込んだミスリードされた事例などを解説したり、種>個体>組織・臓器>細胞>オルガネラ(ミトコンドリアなど)>超分子複合体(菌やウイルス)>高分子(タンパク質、遺伝子、DNA)など、思考を助けてくれる図解など、読みやすく理解しやすい。

本書では、筆者の吉森保氏の研究テーマであるオートファジーという細胞の再生が長生きにどう言う影響を及ぼすかが書かれている。オートファジーは、細胞を食べて分解して再利用するプロセスのこと。

ライフスパンでは、サーチュイン遺伝子を活性化させる事で老化に抗う事が出来るとして、サーチュイン遺伝子のスイッチを押すのが、カロリー制限、寒さ、運動だった。

こちらの本では、歳をとるとルビコンは増え、スペルミジンは作れなくなり、オートファジーはガタ落ちになるので、オートファジーを活性化させるためには、レスベラトロール(ライフスパンでも出てた)を接種して、スペルミジン(納豆、味噌、醤油、チーズ、椎茸)を取り、ルビコンを減らす為には、油物を避けると。

『ライフスパン』では、カロリーは75%にすると良いと書かれてたけど、こちらの本では空腹として4時間空けるくらいから効果ありそうとのこと。

参考文献の少なさがちと気になるのだが、トータルで悪くない。

対象読者としては、高校生くらいから内容には読めると思うが、やはり40代以降なのかな。

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Posted by ブクログ 2021年07月22日

オートファジーが長生き&アンチエイジングに深く関係していることがよくわかりました。
それだけでなく、あやしいエセ科学を見破る目も養われた気がします。

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Posted by ブクログ 2021年07月16日

文章がとても平易でわかりやすいのでおすすめです。

相関と因果は、科学的な思考において重要。
世の中本当に、ただの相関関係でこじつけの様に断定している事が多すぎると常日頃感じていたので、吉森先生が文章にしている事で自信がもてた。

最後の方の、オートファジーの活性化にあたっての生活の上でのポイント。...続きを読む取り入れたいのは納豆だったりワインだったり、運動だったり。割と今まで体に良いと言われてきているものなので受け入れやすい。また、油はあまり良くない。
意外だったのが、3食きちんと食べるよりも1食抜く、あるいは1食はカロリーを抑えるということ。
飢餓状態がオートファジーの活性化に効果があるらしい。

ゆく川の流れは絶えずしてしかももとの水にあらず

方丈記の引用があったがまさにそうで、こんなふうに読んだ本の感想を書いている今でも、細胞レベルでは一瞬前の私とは僅かに違う自分に常に入れ替わっているんだなと。いやー奥深い。

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Posted by ブクログ 2021年07月08日

細胞や遺伝子についての説明と、ご自分の研究フィールドであるオートファジーの機能を素人でも分かるように解説されている書。折しも新型コロナが流行しており、これには間に合わないとしても、将来の疫病対策として、こういう分野で世界をリードしていくことが出来れば良いと思った。
ちなみに、腹八分目、時々の食事のス...続きを読むキップ、適度な運動、脂っぽい食事を回避すること、キノコ類、発酵食品はオートファジーを活性化するようなので、実践していきたい。

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Posted by ブクログ 2021年06月20日

科学は文化。科学は、ヒトという種の最大の特徴である知的好奇心が原動力の文化である。
壮大な知のサグラダファミリア建造に少し参加しているというこの職業を、とても気に入っている。
という著者
ベンチャー設立に挑戦される姿勢には敬服いたします。

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Posted by ブクログ 2023年06月07日

【自由研究】人はなぜ老いるのか?②

わかったこと
●死なない生き物がいる!
→それはベニクラゲ。
●老いない生き物がいる!
→それはアホウドリやハダカデバネズミ。
●死なない生き物がいるのに、なぜ人は老いそして死ぬのか?
→その方が有利だから!(?)
人間はむしろ「死や老いを非常に積極的に選んだ」...続きを読む可能性が高い。(絶滅を避けるため?)
●死を選んで生き延びたのに今老化を拒んでいる!
→科学が発達したから
●死なないことはいいことか?
→科学をどう使うかまでは、科学は答えを持ち合わせていません。
●老化は病気か?
→今の医学は病気とはみなしていません。

+++
健康でいるため最終的には「腹八分目で、運動に尽きる」!これには笑いました。

人類はなぜあえて〈老いと死〉を選んできたのでしょうか?選んだのにそれを拒むことは何を意味するのでしょうか?

つづく

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Posted by ブクログ 2022年11月10日

気になっていた本、やっと目を通した。

前半はライフサイエンス一般について説明しているが、論文のことについてコラム含め話題に出している点は、この手の本の中でも差別化ポイントだと感じた。
そして著者の専門であるオートファジーのところからが、ある意味本番。自分は正直初歩の初歩くらいしか知らなかったので、...続きを読むこの本で概略に触れることができ大変ためになった。

医療含めた今後の展開を追いかけていきたい。

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Posted by ブクログ 2022年01月07日

すごい読みやすく分かりやすかった。最初の方の、科学的な見方考え方とかの話は、本のテーマからすると迂遠ではと一瞬思ったけど、やはり理解の土台としてあって良かった。

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Posted by ブクログ 2021年11月07日

・序盤は分子生物学を分かりやすく素人向けに解説していて、専門分野をかじったことのある自分にとっては良い復習になった。
・一方で、後半は自身の発見であるオートファジーに特化した記載になっており、バランス感を欠くと感じた。

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Posted by ブクログ 2021年09月12日

ベニクラゲは死なない。

アホウドリや、ネズミの一種のハデカデバネズミは、生きている間、完璧な健康を維持し、あらかじめ定められたときがくるといきなり死ぬ。

これが何を示すか?
人間含め、他の多くの動物はわざわざ老化している。老化も死と同じで進化の過程でわぞわざそれを選んだ可能性が高い。

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Posted by ブクログ 2021年08月30日

前半の細胞の話などは削ってもいいと思ったのでこの評価にした。しかし、後半のオートファジーの話はとてもためになり興味を引く分野であったためここには★5をあげたい。
字を小さくしてもう少し安くできないかとも思ったが、ビジネスなので仕方がない。  

●細胞がおかしくなるパターン
① タンパク質のたまりす...続きを読む
 →神経疾患など
②ウイルスによって
 →細胞が破られる、抗体を作るため体力を消耗、免疫システムの過剰反応(サイトカインストーム)
③ミトコンドリアの破壊
 →ミトコンドリアが作る活性酸素によって自殺してしまう

●免疫の方法
①壁(皮膚や粘膜)
②ウイルスへの攻撃
③抗体
→ウイルスのスパイクにくっつき侵入させない

●オートファジー
→細胞の中身を分解しリサイクルする過程のこと
・オートファジーの役割
①細胞の中身を破壊して栄養源へ
②細胞の新陳代謝をする
→一日240グラムのタンパク質の入れ替えをする
③有害物の排除

※オートファジーを止める物質は「ルビコン」と呼ばれるもの。脂っこいものを食べるとルビコンが増えてしまう。また、歳をとってもルビコンが増える。さらに、ルビコンが減ると老化を抑えられる(歳とってもフルマラソンはしれたり)。

●寿命を伸ばすためには
①カロリー制限
→細胞中のエネルギーを変える、オートファジーが新陳代謝を活発に行い細胞内をアップデート
②インスリンの抑制
→インスリンは食事をすると分泌されるのでプチ断食がおすすめ
④ミトコンドリアの抑制


・納豆やきのこはオートファジーの働きを高める
・がんは細胞の増殖によって起こる

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年12月05日

科学は、本当に正しいかはわからない、が前提。
断定する人は科学的にはあやしい。
真実に近い仮説。
相関関係と因果関係の違いに注意する。
比べること=RCT検査。対照群がなければ、比べていることにならない。

査読=ピアレビュー。二人から4人。普通は3人。リバイスが一番多い。査読前の論文を公表するプレ...続きを読むプリントサーバーという仕組みもある。
二重らせん構造を発見したワトソンは、写真を盗用した。

スタップ細胞の問題は、存在ではなく論文として不正をしたこと。サマーリンの塗られたネズミ、と同じではないか、という疑惑がある。
「仮説が正しければ、こういう結果も出るはず」という積み重ねが大事。間違っていれば訂正すればよい。

ヒーラ細胞(がん細胞を培養した)。培養細胞でウイルスの増殖を防げるか試す。その後、動物実験、最後が人間で試す。培養細胞が基本となる。
遺伝子には記憶はないが、外観はそっくりにできる=クローン人間。

大きさの順に、タンパク質、超分子複合体、オルガネラ(細胞小器官)、細胞、組織、固体、の順。

遺伝子は、タンパク質の設計図。一つの遺伝子は、一つのたんぱく質に書かれている。
遺伝子は、DNAで書かれている。二重らせんなのは、情報をコピーするため。
DNAの集まりが遺伝子、ゲノムは、ソフトウエア。

クローン羊のドリーが生まれたことで、生殖細胞以外の細胞にもゲノムが存在することが証明された。

進化は、遺伝子のコピーミス。ダーウィンの自然淘汰説と、進化の中立説。どちらが正しいかは検証不能。

生命は、多様性がないと死に絶えるもの。
色覚異常は、異常ではなく多様性。遺伝学会は、色覚異常とは呼ばず色覚多様性と呼んでいる。

人類もいずれ滅びる。人類誕生から700万年。恐竜の繁栄は1億6000万年もあった。

研究は役に立つことを研究するだけではない。何かの大発見につながるもの。

細胞の死の原因
たんぱく質の塊がたまる(変性疾患)=アルツハイマーなど。
ウイルスの病原菌によるもの
細胞内の事故=活性酸素によるもの、自死。

がんは、元気な細胞で増え続けるもののこと。
脳梗塞は、細胞の酸欠。
細菌は生物、ウイルスは中間。
風邪は、ほとんどウイルスによる=抗生物質は効かない
抗体は、ウイルスの鍵にくっついて侵入を防ぐ。
抗体検査は、ウイルスの鍵ではない部分に取り付く抗体でも検出してしまう。
サイトカインは、免疫機能が活性化すること。サイトカインストームは、それが暴走すること。

生命は、エントロピーの増大を相殺することで定常状態を保持している。
ベニクラゲは死なない。しかし進化しない。死は生命の必然ではない。
老化も必然ではない。アホウドリやネズミの一種は老いず突然死ぬ。進化の過程で老化を選んだ。人間の老化のスピードは早い。

タンパク質は多くはオートファジーでできたアミノ酸を再利用して作られる。一日に240gのたんぱく質をつくる。

オートファジーの役割
飢餓状態になったときの栄養素
細胞の新陳代謝=スクラップ&ビルド。エントロピーの増大に抵抗する。
細胞内の有害物を除去する=病原体を一緒に殺す

ポリオウイルスはオートファジーの仕組みをつかって増える。=病原体も進化している。人類も進化している。

神経細胞は一生もの。オートファジーの仕組みを使ってアルツハイマーを治せないか。
オートファジーは高齢になると働かなくなる。
脂っこいものを食べると肝臓のルビコンが増えてオーt-ファジーが働かなくなり、脂肪肝になる。

因果関係と相関関係の違い。因果関係を調べるには多数の実験が必要。

寿命を延ばす方法=オートファジーの活性化=ルビコンの増加を抑える。
カロリー制限。
インスリンを働かせない。
TORシグナルの抑制=たんぱく質の合成を抑える。
生殖細胞の除去=宦官は長生きだった
ミトコンドリアの抑制=細胞のエネルギー源。

オートファジーの活性化は、神経変性(アルツハイマーなど)を抑える。
がんになったら、オートファジーを抑えたほうがいい
納豆やキノコは、オートファジーを活性化させる。
夜は赤ワインとチーズ。
食事をとらないとオートファジーは活性化する=飢餓から守るため。食後4時間。一食空ける。朝食を遅めに、火を抜く。食事の前に空腹を感じる。
高脂肪食を避ける。
腹八分目で運動する。

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