あらすじ
こいぬとこねこはふたりぐらし.人間のおとなの生活にあこがれて,床のそうじをしたり,手紙を書いたり,ケーキを焼いたりしますが…….しっかりもののこねこと,気のいいこいぬのおしゃべりが思わず笑いをさそう,10のゆかいなお話.チャペック自身によるさし絵もたっぷり.チェコ児童文学の古典を新訳で.
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Posted by ブクログ
弟と一緒に活躍したチェコの作家。
兄ヨゼフはナチスの収容所を転々として亡くなったという事実を知ったのがつい最近だったので、気になって手に取った。
身近な友人のイヌ・ネコをよく観察して、親しみ深い登場人物に仕立ててある。著者も時々登場。児童向けだが、自分で読める子どもなら低学年からでも大丈夫かな。ひとりで、親子で、そして大人も楽しめる。チェコの季節の行事にもちょっとだけ詳しくなりますよ。
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人間みたいに生活しようとする二匹が可愛いです。「絶対大変なことになるって!!」と思ったら、意外となんとかなってしまうのが面白くて、何回も読み返しています。「犬と猫はこんな家に住んでいて、こんな家具がおいてあって…」と、書いていないことを想像しながら読むのが楽しいです。
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次女のお気に入りの本で、小1の頃から何度も読んでる。授業でも好きな本として紹介したことがあるらしく、おもしろいんだなと。まだ読んでいなかった母もついに読んでみた。かわいい。かわいい。こいぬとこねこがふたりで暮らしているなんて、それだけでもうかわいい。床そうじ激しすぎる。カレル・チャペックのお兄さんなのね。戦争の時代に亡くなったそうで。ほんと戦争やめて。訳者さんのあとがきがためになる。低学年から読めるし、長男も読みたがるかな。
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チェコの古典児童文学だそうだが、とても読み易く、小学校1〜2年生の初めての1人読書にも向いていると思う。程良く異国情緒が効いていて、また「どこの子どもも同じ」という向きの話は相応に、多文化を見るきっかけとしても興味深い。これが新聞で連載されていたというのも良い…日本の新聞も、購読者を増やしたいなら児童文学の連載くらいしてもいいのかもしれない。すごく面白いというのではないが、自然に読める1冊だと思う。
Posted by ブクログ
前作に続きチェコの作家を読む。
ヨゼフ・チャペックは、カレル・チャペックのお兄さん。
本作は、チェコでは一家に一冊あると言われるほど、長く読みつがれてきた児童文学の古典だそうだ。
これも前作のラダ同様、ヨゼフが娘に語り聞かせた物語。
こいぬとこねこは、人間の大人と同じようにやりたいと思っているが、なかなかできないことから、おもしろさが生まれる。
チェコの風習や美味しいもの(マザネツ、ヴァノーチカ、コラーチ)なども書かれていて興味深い。
チェコの子どもたちには生活の一部、身近なおはなしなのでしょう。
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カレルの兄・ヨゼフが書いた、子どものための微笑ましいお話し。同居している「こいぬくん」と「こねこさん」の巻き起こす、珍騒動の数々で、どれもくすりとさせられます。読み聞かせると、子どもには喜ばれるだろうなと思いました。
Posted by ブクログ
可愛らしい表紙のイラスト通りに
ステキな小話が揃った絵童話だった。
この二匹のような関係で暮らせたら、
掃除も楽しくなるし、失敗も笑い話になって、
幸せが溢れそうに感じた。
Posted by ブクログ
チェコで読み継がれてきた子どもの物語。
こいぬとこねこの愉快な毎日を描いた作品。10月28日の記念日を祝ったり、聖ミクラーシュに扮したりといったチェコらしいエピソードもある。このお話を書いている「チャペックさん」との話もある。
巻末の訳者後書きで、チャペックでもカレルではなく、兄のヨゼフだと気付く。挿絵だけではなく、お話も書いていたとは。