あらすじ
ベストセラー『感情的にならない本』続編。
本書では、精神科医の著者が、どうすれば、「感情的にならずに話せるのか」をテーマに、その具体的方法と感情の対処法を提唱します。
人間は感情の生きもの。だから、感情的になってしまうこと自体は仕方がありません。
だれかと話していて、イライラ、ムカムカしてくること、不快になることは誰にでもあります。
しかし、話しの相手は、職場の人、仕事の相手、日常生活でつきあわなければならない人。今後も顔を合わせなければならないし、利害も絡んできて、関係を悪くしてはならないのです。
感情的になるわけにはいかない。にもかかわらず、怒りを抑えることがむずかしい。
こういう場合でも、最低限『怒鳴る、いらつく、相手を傷つける悪意のある言葉を吐くといった「感情的」な態度や行動を表に出さない』というルールを守ろう、と決めておけば、
少しは自分を見失うことなく切り抜けることができるとアドバイスします。
他に「感情的にならない話し方」の基本は、
●リラックスして話しの流れに任せる
●話しの目的を忘れない。
●「言い過ぎた」「やり過ぎた」と思ったら、すぐに修正する
この点をふまえ、本書では「感情的にならない話し方」の方法と考え方を具体的にアドバイスしていきます。
●「悪いのは相手」と思い込まない
●ゆっくり話す
●沈黙で「間を置く」のは効果的
●「と思う」とやわらかく応じる
●相手の言葉をいったん受け止める
●「わたしの間違いかも」と先に認める話し方がいい
●「考えておいて」と急がせない話し方がいい
●「ありがとう」を口にすると心が落ち着いてくる
●うなずくことは従うことではない (他)
(※本書は2016/5/27に発売し、2020/12/25に電子化をいたしました)
和田秀樹(わだ ひでき)
1960年大阪市生まれ。1985年東京大学医学部卒業。
東京大学医学部付属病院精神神経科、老人科、神経内科にて研修、国立水戸病院神経内科および救命救急センターレジデント、東京大学医学部付属病院精神神経科助手、アメリカ、カール・メニンガー精神医学校国際フェロー、高齢者専門の総合病院である浴風会病院の精神科を経て、現在、国際医療福祉大学大学院教授(臨床心理学専攻)、川崎幸病院精神科顧問、一橋大学経済学部非常勤講師、和田秀樹こころと体のクリニック(アンチエイジングとエグゼクティブカウンセリングに特化したクリニック)院長。1987年『受験は要領』がベストセラーになって以来、大学受験の世界のオーソリティとしても知られる。
著書に『感情的にならない気持ちの整理術』『50歳からの勉強法』『医学部の大罪』『脳科学より心理学』『悩み方の作法』『40歳からの記憶術』『一生ボケない脳をつくる77の習慣』(以上、ディスカヴァー)『テレビの大罪』(新潮新書)『感情的にならない本』(新講社ワイド新書)『受験は要領』(PHP文庫)など多数。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
自分が求めていたタイトル名、中古本屋でゲット♪
自分と照らし合わせながら読んでみたら、ホント図星、図星!でびっくり。
そうそう、完全にその通りですと!否定出来ず、恥ずかしくなってしまった。
しかし、この中古本だが、出会えて良かった。感謝♪
Posted by ブクログ
まず、精神科医が話し方の本を出すことのユニークさ。
心と言葉は繋がっているということが目次からわかる構成。
この時点ですでに良書である。
感情的にならない話し方が必要な理由がシンプルかつ本質的。
Posted by ブクログ
人間どうしても感情的になることがある。でも行動に表さないという最低限のルールを守る。そしてリラックスして流れに任せ、目的を忘れないこと。曖昧さや沈黙を活用することで、反対を表明しなくとも相手に考えさせるきっかけになる。自分の失敗を素直に認めることの大切さ、そしてそれによって何かを失うことはないということ。決断を急がせない。
Posted by ブクログ
言葉のやり取りは
「感情のやり取り」
感情が悪いわけでなく
そのまま相手にぶつけるのは
どうかと思う。
怒りは第2感情という、
がっかり、期待外れ、寂しい、
悲しい、などの次にでるものと
心理学の本で読んだこととがある。
社内でのやり取りに
耳を塞ぎたくなったとき
たまたま本屋で出会った一冊。
読後。
最低限のルール、怒鳴ったり
相手を傷つける言葉は言わない。
これって当たり前だと思うけど
そうでもないんだろうな。
基本は3つ
態度や行動に表さない
リラックス
目的を忘れない
シンプルだ。
部内に回覧したいよ、この本
Posted by ブクログ
決めつけたり、思いどおりに事を進めようとしたりせず、グレーはグレーのまま受け入れることも大切なことだと思いました。感情的にならないために常に相手を尊重する気持ちで過ごしていきたいです。また「あの人が行くなら私も行こうかな。」と思ってもらえるような「あの人」になれるように頑張っていきたいです。