【感想・ネタバレ】刑事メンタル―――絶体絶命のピンチでちびってしまう人でも動じないハートが手に入る!のレビュー

あらすじ

人間は社会生活を営むうえで、常にさまざまな問題に触れ、心の不安にさらされています。「借金大国日本、国の将来が不安だ……」「コロナで経済的打撃を受けて会社が持つか心配でメンタルが……」「上司なのに部下に気を使って心が疲れる……」「クレームが怖くて心が折れそう……」など。そして、このような心の不安を解決できない人が、数多くいます。警視庁の発表ですと、令和元年の自殺者数は2万169人です。

著者は元刑事。警部で退職するまで刑事約20年の経験があり、現場においてさまざまな問題対応に当たってきました。頭を抱えるような難事件の発生、命に関わる危険な現場での対応、理不尽なことしか言わない犯罪者との取調べなど、通常の人なら心が折れてその場を逃げたくなることを20年間、対応してきました。

刑事だって、本音は怖い。ヤクザに脅されてビビる若い子もいるし、現場に突入するときに手が震えていた奴もいるし、変死体を目の当たりにして卒倒する子もいるし、人間の嘘に気づかないでだまされる子もいます。

刑事とは、タフな仕事です。一般の人が普通に生きていては、経験しないであろうこともたくさん見ています。正義を貫くには、時に人を疑い、時に人に裏切られ(嘘をつかれ)、時に人の暗黒な面も目の当たりにします。普通の心持ちでは、耐えきれませんが、著者は、「刑事(デカ)メンタル」で問題を乗り越えてきたのです。

本書では、その「刑事(デカ)メンタル」という名の心を強くする方法を紹介します。「足が震える」弱さから「気持ちが高ぶる」強さへ完全スイッチ! とはいえ、根性論ゴリ押しでお伝えするのではなく、イラストを交えながら、ときにユーモアに、ときに真剣に、メンタル術を見開き単位でサクサクお届け! 本を手にとった読者がこれからの人生を強い心を持って生きてくださることを切に願って……

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Posted by ブクログ

ネタバレ

第1章 刑事だって緊張するしビビる。極限に追い込まれたときの平常心の保ち方
●その瞬間、オレは覚悟を決めた! 「撃っても頭だけは外してくれ~」
→覚悟を決める

●信号みんなで渡れば怖くないではなく、間に合いそうでも人前では走らない!
→余裕を持つ

●まともな神経では生きていられない。だからこそ感度を下げて生き抜くのだ
→感度を下げる。状況を映画か何かと思う。

●「頭が真っ白」は大ピンチであり大チャンス。余計な雑念を捨てて考えろ!

●相手を格上に感じてしまうときは、先生と生徒の関係に置き換えて話すのだ

●「やるか、やめるか! 」 二択で迷ったら難しいと思うほうを選べ

●刑事は基本ビビらないが、幽霊は……ね。でも誰かを守るためなら体は張れる!

●宗教団体の主犯格から教わった方法。瞑想で心を落ち着かせるワザを習得せよ

●心の動揺はウソ発見器でわかる⁉ 動じない鉄の心臓を手に入れよう
→ウソ発見器は過去のことを聞かれる。過去(失敗、嫌なこと)を忘れることで動揺しない自分になる。


●尾行、張り込みの変装でわかったこと。周囲の目は思うほど自分に向いていない

●「防弾チョッキ」は心も守る安心グッズ。キミも自分だけの心のおまもりを持とう

●人の恨みは正直怖いが、やられる前に、褒め殺す!

第2章 刑事は感情的にならない! 冷静さをキープする精神力の鍛え方
●たとえつらくても感情的になったら負け。合わない人は心の中で切り捨ててくれ

●知能犯と警察の戦いはいたちごっこ。ライバル関係で切磋琢磨しているのだ

●ストレスに感じることを極秘ノートへ。自分の内面と向き合えてスッキリ解決!

●自分に自信がないと下を向く。だから、重力に逆らってでも顔を上げるのだ

●起きてしまったことは変えられない。緊急事態は「座る」に限る→いったん心を落ち着ける

●人間の距離は心の距離に比例する。馬が合わないなら擦り寄ってみたまえ

●常に最悪な状況を想定しているから、この上なく幸せな「今」を感じられる

●肉体を鍛えることは精神力を磨くことなり。武道で精神を強化せよ!

●プレッシャーは口に出してぶちまけろ。つらい心の内が解放され、楽になるぜ!

●制服警察官は雨の日に傘を指さない。両手を開けておくことで安心感を得る

第3章 刑事はポジティブ思考の天才! 心をコントロールする元気100倍アップの方法
●ネゴシエーターの交渉術に秘策アリ。ポジティブネタを拾う訓練をしたまえ

●ヤクザ担当刑事はパンチパーマにひげ面。恰好から入るって、大事なんだぜ!

●取り調べのカツ丼に隠された真実……。終わったら大盛りで食ったるぞ!→終わったらご褒美を想像

●犯人を捕まえるだけが「パクる」じゃない。いいものはどんどんパクりたまえ!

●成功した自分を(極悪反を捕まえてニュースで話題)イメージしまくる。ただし、妄想しすぎに注意したまえ!

●勝負前は「オレ(私)はできる! 」×3回! 意識を高めて呪文を唱えよ!
●「ドーパミン! 最高!!」心の健康を保つ方法は筋トレだ!
●死ぬ気になれなんでもできる。まずは笑うことだ!


第4章 刑事は足が命! メンタルが激落ちしても行動で改善していくモチベーションアップ術

●愚痴は行動している証拠なのだ! 愚痴を言いたくなったら言葉を変換する
→愚痴が出るのは行動している証拠。ポジティブな言葉に変換していけば必ずいい結果に近づいていく

●詐欺師に学べ! 口ではウソをつけるが行動はウソをつかない

●二度とチャンスがないと追い込み、徹底的に準備にこだわる

●環境がキミを追い詰めたとしても、進む道は上でも下でも自分で選べるのだ

●断られるたびにメンタルが削られ放題。そんなときは、地取班に学ぶ聞き込み術

●忍耐力がなくてめげてしまいがちなら、鑑識の「一点集中術」を身につけろ!
→鑑識は自分の炎天下でも汗さえも落とせず、かなりの集中力を要する。集中力を途切れさせないために、エリアを細分化する。
→小さなゴールを設定して細分化。まずはそこに一点集中。

●「今日もダメか」と足元に目を落とすと、そこには努力の痕跡が残っていた……
→ムチャクチャ練習した道具など努力の跡が客観的に表現されているかもしれない。結果は出なくても、自分の努力を褒めること

●苦労は買ってでもするものじゃない。しかし、恥はどんどんかいて成長しろ

●現場百回にこだわる理由。自分の目と耳で得た情報が正しい答えを導くからだ
→正しい答えがほしいなら行ってみる

第5章 刑事になってわかった! コミュニケーションを円滑にする刑事の三大技術
●女性には花束、男性には虚栄心を。結婚詐欺師に学んだ相手を喜ばす方法
●言いたくないことを言わせる、刑事流最上級コミュニケーション術
●刑事の話の切り出しはブツ探しが基本。そこには話を続ける秘訣があった
●「弱気になる」と「自分の弱さを知る」は違う。自分と向き合ってみよう
●人前で2時間話せるネタがあれば、それはもうキミだけの立派な武器だ!
●「ありがとう」のキャッチボールは自分の存在意義を再確認できる
●他人から褒められたら喜んで感じよう。それはキミの優れた能力なのだ!
●誰も信じてくれないなら、自分のことくらい信じてみたらどうだ
●男は泣いた。その涙で男は改心した。誰にでも涙を流す権利はあるのだ
●「刑事に笑顔」は、猫に小判。豚に真珠。だが、このギャップが武器になる!
●刑事にも接待交際費がある。いつの時代も酒と金の力は絶大なのだ!
●なぜ刑事は何度も同じことを聞くのか? 「深堀り質問」で真実を突き止めよ

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2021年08月07日

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