【感想・ネタバレ】ビビる大木、渋沢栄一を語る――僕が学んだ「45の教え」のレビュー

あらすじ

【内容紹介】
歴史好き芸人・ビビる大木が、同郷の偉人・渋沢栄一の遺した言葉を紐解く!

「はじめまして、こんばんみ!
大物先輩芸人と大勢の後輩芸人の狭間で揺れる40代『お笑い中間管理職』の僕。
芸人としてこれからどうやって生きていこう?
そんな悩める僕の背中を押してくれたのが、渋沢さんの熱く激しい生き方、そして言葉の数々です。
令和の現代を生きる僕たちにも、渋沢さんの言葉は強く心に響きます」

著者のビビる大木さんは、渋沢栄一と同じ埼玉県の出身。
「歴史好き」として知られるビビるさんに、そんなご縁から渋沢栄一について執筆していただきました。

日本の株式会社をつくった男と呼ばれる渋沢栄一ですが、その生涯や、彼の遺した言葉を詳しく知る方は少ないのではないでしょうか。
本書を読めば、2021年大河ドラマ「青天を衝け」の主人公、渋沢栄一のことを深く理解することができます。

「お笑い中間管理職」として日々悩むビビるさんの葛藤も、本書には赤裸々に散りばめられています。
幕末・明治・大正・昭和を熱く駆け抜け、91歳の生涯をまっとうした渋沢栄一の珠玉の言葉が、ビビるさんを励ましてくれました。
きっと、人生に迷うあなたにも、勇気を与えてくれるはず!

【著者紹介】
[著]ビビる大木(びびる・おおき)
1974年9月29日生まれ。埼玉県春日部市出身。
1995年、渡辺プロダクションに所属し、コンビ「ビビる」を結成。
2002年にコンビ解散、以後ピン芸人としてマルチに活躍中。
現在、テレビ東京「追跡LIVE! SPORTSウォッチャー」、テレビ東京「家、ついて行ってイイですか?」、中京テレビ「前略、大とくさん」でMCを務める。
趣味は幕末史跡めぐり。ジョン万次郎資料館名誉館長、春日部親善大使、埼玉応援団、萩ふるさと大使、高知県観光特使など、さまざまな観光・親善大使を務める。
主な著書に、『覚えておきたい幕末・維新の100人+1』本間康司、ビビる大木著(清水書院)、『知る見るビビる』ビビる大木著(角川マガジンズ)などがある。

【目次抜粋】
序章 幕末大好き人間が渋沢さんに出会う
ビビる大木が幕末を好きになったわけ/吉田松陰先生の奇人さを知れば知るほどのめり込み など
第1章 ビビる大木風●渋沢栄一小伝
「渋沢栄一」ってどんな人?/渋沢さん、今で言えば地方の老舗企業のお坊ちゃん/幕府への不満から倒幕を志す/お坊ちゃんは七変化。志士から武士、幕臣に など
第2章 「お笑い中間管理職」の近くにいた渋沢栄一の言葉!?
進まない自転車をこぎ続ける僕たちの葛藤? ~時期を待つという勇気も必要だ・走り出す前によく考えよ~/テレビの世界はブラックボックス? ~蟹は甲羅に似せて穴を掘る~ など
第3章 どんなことがあっても「心はいつも半ズボン」
変わる「お笑い」の質 ~渋沢さんの人生を貫く「人は平等だ! 」~/おもしろかったテレビの世界が、変わってきている など
第4章 ビビる大木セレクト●僕を鍛える言葉たち
言葉1 やれるところまで、妥協せずにとことんやれ。あとは天命に任せて悔やむな/言葉2 形を真似るのではなく、優れたものの魂を真似よ など
第5章 ビビる大木セレクト●「僕、どう生きる?」に答える言葉たち
言葉1 人間の根本にあるのは「愛」と「善」/言葉2 結末よりも過程が大切である など
第6章 ビビる大木セレクト●世の中を逞しくする言葉たち
言葉1 時代が変わり、新しい時代には新しい人材が必要だ/言葉2 米国人気質の長所、敢為の気質を大いに学ぼう など

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Posted by ブクログ

大河ドラマの主人公渋沢栄一を、お笑い芸人の中間管理職ビビる大木が解説
同郷の先輩らしい。

内容はわかりやすく中学生でも読めます。
前半の渋沢栄一の紹介のパートは、まとめサイトみたいな感じだが
大切なところをきちんと押さえていたので参考になりますし
楽しかったです。ここだけでも読む価値あり。

後半の渋沢栄一名言の解説ですが・・・
ビビる度が強すぎて、うんざり、渋沢色が薄くて何が何やらです。
ビビるの雑談・・・でしょうね。
読む価値ほとんどなしです。

渋沢さんの名言では、これが好きです。

>>人の本質を見抜くには、視て、観て、察することだ。

この後に続く、ビビるさんの自慢の入った解説はまったく胸に響かなかったけどね。

>>毎日、新しい何かを探そう

ビビるさんの話しはタクシーを使わない話しになるんだけど、どうでもいいですよ。
この言葉、松下幸之助さんも同じような言葉を言ってますね。

>>志が立派なだけでは、世間は信用しない。やはり行動である。

堀江さんの多動力の原点か。

>>格差がない社会は元気がない社会である。

このことについて、ビビる氏は、はじめて僕にそうそうと思わせた。

ぬるま湯に浸かっていると、それで結局、温度がわからないので、そのうち茹だって死んでしまうことになる。

過度の格差はいけないが、全員がぬるま湯に浸かっている世界というのも、ゾッとするねという話しです。それだと皆、やる気なくして何もしなくなるよね。ある程度の格差は必要だけど差別はいけないと思います。頑張った人間が報われないと楽しくないです。

>>慣れることに、慣れてはいけない。

まんねりや惰性は最悪です。でも、大半の人はこれをしている。だから、同じところにいて、成長がないという議論です。

>>満足することは衰退の第一歩

>>経済に国境はない。だから、知恵と勉強で進むのだ。


資本主義の父らしい発言の数々ですね。
今でも十分に通用すると思います。



2021 3/14

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2021年03月14日

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