【感想・ネタバレ】薩摩藩経済官僚 回天資金を作った幕末テクノクラートのレビュー

あらすじ

不可能に挑戦し、回天の事業を成し遂げた男。瀕死の薩摩藩経済を立て直した男の経営手腕――膨大な額にふくれあがった借金を、すべて踏み倒す。この役目を誰にやらせるか? 思案に暮れた島津重豪(しげひで)は、茶坊主の調所(ずしょ)を大抜擢、駄目でもともとと、大坂に派遣する。回天の事業は、まさにこの時はじまった……。地位も財力もない身で、瀕死の薩摩経済を再建、維新の胎動に挑戦した、不屈の男の経営手腕を描く長編。

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Posted by ブクログ

 19世紀の前半に、つまり幕末の一歩手前の時期に薩摩藩家老として活躍した人物である調所広郷の生涯を描いた物語。

 巨大な負債に苦しんでいた薩摩藩の財政を自身の生涯を賭して見事立て直すも、名君として有名な斉彬ににらまれ自殺に追い込まれる。皮肉なことに調所という人物が薩摩にいたからこそ斉彬は金に糸目をつけず西洋の技術を積極的に導入することが出来たし、薩摩藩は維新の事業に長州に遅れを取らずに参入することが出来た。

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2010年06月28日

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