【感想・ネタバレ】バートレット英雄譚～スローライフしたいのにできない弱小貴族奮闘記～(サーガフォレスト)4のレビュー

上谷岩清 / 桧野ひなこ

コッツ領とヴォイド領を自領に併合したラムゼイ・バートレット。自領が広がったと言えば聞こえがいいが、実はそんなことはなく、人手が足りずに広がりすぎた領地を統治するのに大忙し。見込みが低い税収を補うため、宝くじを売り出すとこれが大ヒット。内戦の足音が聞こえる中、何とか内政と防備を整えていく。そんな彼のもとに、かつての仲間たちが現れる。しかし、その姿は見るも無残な様子で―。

[ハル · ★★★★★]

続きが読みたい。

チート能力が無いので他の転生ものと比べたら地味ですがそこがいい！魔法も超能力もスキルもスマホも精密機器も無い。チート系作品も最初は面白いのですがその分飽きるのが早いんですよね……。
個人的には本作のような設定も序盤の流れも地味な作品の方が愛着が湧いて読み続けることが多い。ストーリーが面白いというのが前提ですが。
主人公が葛藤したり後悔したり逃げたくなるような状況でも領民たちを守ろうとする姿が好きです。
イグニスとダリルはこの巻で完全に嫌いになりました。どちらも最初の印象は悪くなかっただけに本性が出てきてからは好感度下がりまくりです。ダリルは普通に性格が悪い。二人とも、野望を持つことは悪いことじゃないけど義理人情は大切に。
ラムゼイ達の怒りと恨みを晴らせる展開になることを期待します。