あらすじ
大スランプ中の小説家・吉岡真紀(ペンネーム水沢玲)は、実家近所のマンションに引っ越し早々、隣家の女・若田が発する騒音に襲われた。
若田は早朝にもかかわらず、ベランダに干した布団を激しく叩きつけ、轟音を撒き散らすのだった。真紀の苦情を物ともせず“音”はエスカレート。
執筆はいっこうにはかどらず、夫や幼稚園に通う5歳の娘との関係も悪化する一方。
心の平穏を失った真紀は隣人とのいざこざを小説に書いて反撃に出ることに。
その作品「ミセス・ノイズィ」は評判を呼ぶが、やがてSNSで炎上、二人の女の運命を狂わせる大事件へと発展して……。
2019年秋、東京国際映画祭・スプラッシュ部門のワールドプレミアで大反響、劇場公開が熱望されながら、
コロナ禍で公開が延期となっていた話題の映画作品を監督自らが小説として書き下ろした、衝撃の一作です!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
双方の話を聞かないと、真相はわからない。
それぞれにいろんなことがあって、思いがあって。
腹が立ったり、胸がザワザワしても、ちょっと深呼吸して、もの言おう‥。発した言葉は取り戻せないから、ちょっと落ち着きたいと思う。理想。
隣のおじさんがダイブするまでは、
ふたりは喧嘩も楽しんでる感じがしてた。
ほんとは気が合うのかも、とも。
ママは仕事が上手くいかなくてイライラして。
おばさんはご主人を守ることに必死で。
時と場合、心持ちが違ってれば、お互いの心を癒す仲良しになれたかもしれないのに。
その瞬間でひとを知ることなんてできない。
傷つけたくないし、傷つきたくない。
編集も作家にあんな物言いしなくてもいいし。
SNSでバズっても、当の本人たちはどうなるの。
動画の先の退屈な人たちの気持ちを煽って。
マスコミも可哀想なくらい愚かしい‥。
だけど、この皆もいろんな事情があって、
心を見失ってるとこがあるんだろうな。
冷静に生きたいけど、きっと今日もネットニュース真に受けて、ひどいよね〜とか言ってんだ。
本当かどうかもわかんないのに。
ほんとに愚かなのは自分かもしんない。
ラストはちょっと安心。