あらすじ
「〆切直前に遊ぶゲームって、なんでこんなに楽しいのかしら……」
家出少女の白川愛結は、従姉妹の白川京の紹介で、人気作家、海老ヒカリの世話係&監視役のバイトをすることになる。
原稿をサボってゲームをしたり釣りや旅行に出かけるヒカリに翻弄されながらも、そんな日常に幸せを感じる愛結。
一方ヒカリも、突然始まった愛結との同居生活の中で、これまで感じたことのない気持ちが芽生えるのだった。
社会から排斥された少女と、容姿才能家柄すべてに恵まれながらも自堕落に生きる小説家、二人の関係の行き着く先は……?
“普通”に生きにくいすべての人に贈る、珠玉の日常系ガールズラブコメディ、誕生。
電子版には特典ショートストーリー「〆切前には電子書籍が捗る」を収録!
※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
冒頭オープニングはやや重めの描写から始まるものもそこが終わると基本的にさわやかに進行していく。スラスラと読みやすく、表題に百合とあるものの濃いめの描写はない。
GL作品に多くあるようなマイノリティであるが故の葛藤は多少あるものの、そこまでテーマとして重く描いていないのでまさにライトノベルといった感じ。
それこそ濃厚な百合が見たい!という人ではちょっと物足りないかもしれないが、GL入門の小説としてはおススメの1冊。
Posted by ブクログ
同棲百合。新刊発売記念に読み直し。冒頭は結構シリアス。同性愛者カミングアウトするもクラス中に言いふらされ居場所がなくなってしまう。両親にも友達にも理解が得られずに家出したさきで女性人気作家と出会う。そこからはイチャイチャした日常生活を送る話。
Posted by ブクログ
「妹さえいればいい」の白川京(ミヤコ)の従妹、白川愛結と人気作家、海老ヒカリ(海老原ゆかり)の話。「妹さえいればいい」の数年後の世界?
レズであることがばれて家出して東京にでてきた白川愛結は、従姉の京の紹介で、海老ヒカリの住込家政婦として同居生活が始まる。
愛結はヒカリに一目ぼれし、ヒカリは愛結を小動物的に好ましく思い、いろんなところに連れ出す。富山の温泉宿で自殺した自分のファンのことを知り落ち込むヒカリに告白、ヒカリは受け入れる。
Posted by ブクログ
平坂先生は相変わらず「欲しくもない素晴らしいものを持って生まれてきてしまった人」を描くのが上手いなぁ。
『妹さえ~』の那由多とはまた違う「天才」・ヒカリ先生と、生まれた地での常識に馴染めなかっただけの「普通の女の子」愛結ちゃん、同じ時を過ごしていても二人の視点や感情はバラバラで、だからこそお互いが足りないピースを埋め合ってるような。良い関係性ですね。
編集者として自立した格好いいみゃーさんの姿も、『妹さえ~』の読者としては嬉しいところ。
あと、本編だけじゃなくて作中作のあらすじもすごく面白そうだし、「海老ヒカリ先生の作品」として説得力があるのがすごい。
ヒカリ先生や羽島伊月や可児那由多が実在する世界のラノベ読みになりたい……ってつい思っちゃうよね。
Posted by ブクログ
平坂先生らしい、作風とキャラクターでとても読みやすい作品でした。
僕は百合と言うものに初めて触れましたが、同性を愛することの葛藤など分かりやすく描かれておりとても良かったです。
百合が初めてだけど読んでみたいという方にはオススメです。