あらすじ
いじめ、体罰、ギスギスした人間関係、崩壊する地域社会…日本で起こる様々な問題を、 ドイツ在住ジャーナリストが、この国の視線で一度考えてみることをずばり提案します! 「部活」ではなく地域のスポーツクラブにて、老若男女がともにいきいきとスポーツを楽しむドイツのスポーツ文化とは?
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Posted by ブクログ
その答えはよく知られていますが、街中に
スポーツクラブが有り、そこで様々なスポ
ーツを行うことができるから、です。
そのスポーツクラブとは日本で言うところ
のフィットネスクラブのようなものではな
く、歴史あるNPO法人のような団体なので
す。
そこから自分のやりたいスポーツを見つけ
て、徐々に上部組織へと移るのが通常なの
です。
日本では人口10万人程度では地方の小さい
都市、といった感じで寂れた風情しかない
ですが、ドイツではその程度の規模の街で
も、名だたる企業の本社があり、先ほどの
スポーツクラブも100を超えるところもあ
るそうです。
これは街の成り立ちが日本とは大きく違う
からと言われています。
ドイツは城や教会を中心に街が形成されて
います。つまり18世紀、19世紀から出来
上がっているのです。
日本は最初は明治時代の駅から発展してい
きました。しかし今は寂れる一方です。
「日本にも城があり、城下町があるではな
いか」
そう、城をそのままにしておけば各地城下
町として発展したかもしれないですが、現
存する城はごくわずかです。
よって地方都市コミュニティーが育たず、
スポーツは「部活」に頼るしかなくなって
いるのが現状です。
これに風穴を開けようとしているのが、J
リーグでありますが、先は長いです。
いずれにしろドイツの「強さ」を知ること
ができる一冊です。
Posted by ブクログ
部活動を変えるには、やはり働き方と地域コミュニティもセットで変える必要がある。市民の社会参加で、部活動も社会も変えていけるような気がする。
逆にいうと働き方を変えていかないと部活動や子どもたちの問題を解決していくことは、絆創膏療法にならざるを得ないかもしれない。
Posted by ブクログ
概念で説明をしようとすると具体例を求められる。適宜具体例は必要だが、具体例だけでは「構造物」としての制度、組織、サービスを説明することはできない。
子どもたちにも、諸概念を理解し他人に説明できるようにする教育が必要。
「役に立つ」「立たない」で学問を判断するな。やはり教養が大事。教養があるからこそ抽象的なことに対しても自己決定できる。
Posted by ブクログ
日本とドイツの部活動を比べながら、日本とドイツの考え方・価値観を比較しています。筆者がドイツ在住の日本人で、奥さんもドイツ人らしいですが、少しドイツ贔屓な感じかな。ただ、自分も同意できる部分もたくさんありました。日本の部活動は体育会系で、勝利至上主義。ドイツのスポーツクラブ(部活動に代わるもの)は、あくまでも余暇としてのスポーツです。どうしてそうなるのかの根本的な考え方など、共感できることがたくさんありました。
Posted by ブクログ
日本の部活動の在り方、少しずつ変わろうとしているとは感じるけれど、根本的な在り方を変えるには社会全体の仕組みや文化までをも巻き込まなければならない。根深い。システムだけじゃうまくいかない理由も少しわかった。
多様な視点から、問題を捉えられるようになりたい。