あらすじ
中学2年の神本宮麗(みやれ)は塾にも通わず常に学年トップの成績を修めていた。だが、幼い頃から霊感が強く、人の心を読み取る術に長けていた宮麗は、周囲から「卑弥呼」と呼ばれ敬遠されてきた。友達もいない。
学年2位の佐藤君は、宮麗がどうしてそんなに勉強ができるのか興味を持ち徐々に心惹かれていく。
神仏に造詣のある宮麗に影響され、学問の神様・文殊菩薩を見に行く約束をする。何かにつけ神社仏閣への「お参り」デートを重ねる2人だが――。
表題作「心の闇に灯りを点せ」ほか、「家庭教師」「白い蛙」の3篇を収載。
感情タグBEST3
新しい世界観
いつも読む本のような内容ではなくて、3つそれぞれが新しい世界に連れていってくれるような作品でした!
どれも素敵でしたが二作目の宮麗ちゃんの話が好きです^^
こんな小説は初めて
この小説には、題名の作品以外にも、家庭教師、白い蛙が収載されている。表題の小説は霊感の強い不思議な少女、宮麗が紡ぎ出す不思議な
世界。初めての親友とも言える佐藤君との出会い。そして神社仏閣へのお参りデート。神様からの気高い霊言。人は何のために生きるのかという重大なメッセージがちりばめられている。それらを見つけていくのも不思議な魅力だ。僕は、こんな小説を読んだことがない。必ずや読む人の心に人生の何らかの光りが届けられるだろう。
また、家庭教師では、大学生になったばかりの松本君が、知り合いの紹介で不良少女の家庭教師をやることになる。ぎこちないやりとりをしているうちにいつしか二人は淡い思いを抱くようになる。強がりの不良少女にも言い知れぬ悲しい環境があり、それが彼女を厭世的にしていることを松本君は察知する。そのことが二人の距離を縮めていく。
最後の白い蛙は、イソップ物語を連想させる部分もあるが、因果応報がしっかりと描かれているような気がした。明治時代のひなびた漁村の一家庭を通して白い蛙と貧しい家族との不思議な縁(えにし)が描かれている。
素敵な作品でした。
心の闇に灯りを点せ、家庭教師、白い蛙の三作品を読みました。
いずれも爽やかな感動があり、心に響くものがありました(^-^)
私は特に、霊感の強い不思議な少女が主役の宮麗の物語が印象的でした。
白い蛙のストーリーも面白かったです。
家庭教師も、切なくていいお話でした。
とってもお勧めです!
予想外に面白かった
新人の作品だということで、軽い気持ちで読み始めたけれど、意外に中身が濃くて、感動しました。
家庭教師も切ない内容もあり、題名の本は、お参りデートがとてもユニークでした。
白い蛙も、全然違う内容で面白かった。