あらすじ
ソウル・ミュージックガイドの決定版として愛され続けるロングセラー(11刷)に、11のプレイリスト=全448曲を加えた新版の登場です。
FM番組『バラカン・ビート』『ウィークエンド・サンシャイン』や
NHKワールド『ジャパノロジー・プラス』などラジオやテレビでおなじみ、
ピーター・バラカンが、ゴスペルからヒップホップまで、
アメリカのソウル・ミュージックの歴史とスターたちを語った本書は、
多くのミュージシャンやリスナーに支持され、ロングセラーとなっています。
この30周年記念版は、著者が各章ごとに新しく選んだ合計448曲のプレイリストを、
ストリーミング・サービスのSpotifyに作成し、
リンクQRコードと書き下ろしの解説を加えた新版です。
ヒップホップがポピュラー音楽の主流となっているなか、
若いリスナーたちがブラック・ミュージックの歴史に
新たな関心を寄せている今、最適の入門書としてお薦めしたい1冊です。
※本書は、2008年に弊社から発売した『魂(ソウル)のゆくえ』の改訂新版です。
1989年のオリジナルの新潮文庫版発売から数えて今年が30周年にあたります。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
JBの話が出てきたので、黒人音楽についての本。
ピーター・バラカンがいつもラジオで話しているのはこの辺の話だったのか。知らないよい曲、音楽の流れみたいなものを知ることができる。
Spotifyのプレイリストがついていて、聞き応えある。音楽を聴くのには体力と時間がかかる。
Posted by ブクログ
ここ数ヶ月、自分があまり詳しくなかったソウル・ミュージックを体系的に把握しようという営みを続けている。そんな中で出会った本書は、ピーター・バラカンが1989年に出版し、30年後の2019年にアルテス・パブリッシングから新版とされた1冊である。
音楽評論家としてみた時に、彼が最も愛するソウル・ミュージックを、豊富なディスクガイドと共に記した本作は、ソウル・ミュージックの歴史を辿れる点で非常に有益で面白い。最初にソウル・ミュージックの前史としてゴスペルから始まり、モータウン、サザン・ソウル、ニュー・オリンズ、フィラデルフィア・ソウルなどと多様な変遷をまとめていくその筆致の信頼性は厚い。
そして、これは新版の特徴であるが、全てのディスクガイドにSpotifyのプレイリストが設けられ、QRコードから飛べるようになっている。版元のアルテス・パブリシングは音楽専門の出版社でありここから出している書籍は10冊ほど持っているが、いずれもハズレがなく、かつ基本的にSpotifyのプレイリストをつけてくれており、これはおそらく出版社の方針なのだと思う。
最初に出版されてから30年経とうが、ここで紹介されるソウル・ミュージックは未だに輝き続けている。
Posted by ブクログ
文庫版から数えて事実上の第三版。内容はアルテスパブリッシング初版(事実上の第二版)と変わらないが、この2019年版はプリンス、アリーサ・フランクリン、プリンス、エイミ・ワインハウスの死に触れている他、Spotifyのピーター・バラカン作プレイリストにQRコードですぐにアクセスできるのが素晴らしい。特にディスコ以降はアルバム紹介より曲単位の紹介である点がよく活かされており、バラカン氏の得意でないジャンルについてさえもその根本的な耳の良さをお裾分けしてもらうことができる。
ソウルやファンクの入門書としてさらに強化された一作となっている。