あらすじ
仕事の面白さと深みをたっぷり味わい、
感動や興奮を仕事仲間や取引先と共有する――。
部長のやりがいは、会社人生最大のものです。
■■■部長ほど面白い職業はない!■■■
とはいえ、成功ばかりの人生などありえません。
著者が課長時代に直面した「事件」、
部長時代に経験した手痛い失敗とは?
働き盛りのみなさんに贈る
「人生の勝負どき」を乗り切るためのヒント。
・・・
■ 豆腐屋でにわか見習い
■ 成果ゼロの飛び込み営業で得た教訓
■ 課長時代に直面した「事件」
■ 部長時代の手痛い失敗
■「やられた!」と思ったこと
■ 昇進の目前に現れる「卑しい本性」
■ 他人のことはいえない「酒をめぐる失敗」
■ 反面教師としていた部長
■ 取引先のトップと会うための早道
■ 議論で負けないコツ
■ 働き盛りに取り組んだこと
■ 人間関係を築く基本
■アイデアがひらめくヒント
■ 部長として成功する秘訣
■ 上に立つ人間がすべきこと
■ 自分の後任を意識的に教育する
■ 部下の才能をいかに引き出すか
■ 優秀な社員ほど厳しい職場に送り込む
■ 会社を真に変えるには
■ 社内の反発をどう抑えたか
■ 会社のルールをぶっ壊せ
■ 参加者唖然の「ビール事件」
■ 灰皿が飛ぶ職場
・・・
本書では、新しいビジネスを創造した事例とともに、
いま思い返しても赤面するほどの失敗した事例も
包み隠さず書きました。
成功ばかりの人生などありえません。
喜びや感動とともに苦悩や無念を味わうのが
リアルな部長の姿です。
ポストコロナ時代、「グレートリセット」と呼ばれる
価値観の大転換期を迎えるなかで、
会社から離れた自宅などで仕事をする
テレワークが一気に普及するなど、
私たちの働き方も大きく変わろうとしています。
しかしどんなに働き方が変わっても、
仕事の本質は変わりません。
大企業であろうが中小企業であろうが、
部長のあなたでなければできない仕事は多く、
それが会社の進む方向を動かし、
あなたの人生をも動かすのです。
・・・
【本書のおもな内容】
第1章 仕事・読書・人が自分を磨く
第2章 部長時代の手痛い失敗
第3章 会社のルールをぶっ壊せ
第4章 上に立つ人間がすべきこと
第5章 なぜあなたは働くのか
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
元伊藤忠商事会長の丹羽宇一郎さんが、ご自身の経験に触れつつ部長の心得を説いた本。
担当業務はもとより女性登用なども推進するなど、バランス感覚がよい方だったんだろうと思う。
ただ、家庭を顧みず仕事に邁進することが評価された時代と現在の職員の感覚はかなり違うとは思うが、参考になることも多かった。
○どんな仕事でも、無駄な仕事はない。
○「いい部長は1年を1ヶ月で過ごす」→部長が忙しすぎるのはダメ。
また、昨今のワークライフバランスや働き方改革などに対する意見には共感を覚えた。
Posted by ブクログ
伊藤忠商事を率いてきた丹羽氏の人生録。
所々に重要なキーワードが散りばめられています。
部長の最大の仕事は事業推進と人材育成であり、部下とのコミュニケーションが何より大事。毎日バタバタと動き回る部長にロクな部長はいないとのこと。
第一章 仕事・読書・人が自分を磨く
懸命に仕事をすれば信頼され仕事を任せられる
読書量が人間力を養う
経営者にとって大切なのはどうやって儲けるか
よりも人を動かす力、組織を改革する力
第二章 部長時代の手痛い失敗
部長の最大の仕事は事業推進と人材育成
言われたことをやるだけでは面白くない
情熱と説得力があれば上司が動いて事態は進む
事業は自分のお金を使うつもりでやらねば
第三章 会社のルールをぶっ壊せ
組織や制度を変えてもそれを動かす人が変わらな
いと業績は変わらない
社員に危機意識を持たせること
同時に生きがいを持たせること
サラリーマンの財産は人の絆
第四章 上に立つ人間がすべきこと
夢やビジョンの共有により仕事の目標や各自の
責任、役割を明確にする
部下と言葉を交わす機会をつくる
第五章 なぜあなたは働くのか
本当の喜びは誰かと共有できる喜び
毎日バタバタと動き回る部長はNG
おわりに
人は集まるからこそそこに活力と発想が生まれる
Posted by ブクログ
筆者の言葉で実体験を含めた働き方論。仕事の考え方・姿勢は、要領を得た納得感のある文章で整理されており、日本経済界で活躍された方はやはり芯がしっかりされていると感じることができる。部課長クラスが日々悩んでいる、自身の働き方を考える際の一助にもなる。一方、今の現役世代、特に30代までの世代を想像すると、そもそもの価値観の違いが複数あるように感じる。特に、今の部課長クラス(40代)が、"徹底的に働く"ことや"飲みニケーション"を20~30代に推進することは、たとえ効果ある施策であったとしても、見た目・第一印象で拒否感を示されるリスクにも注意したい。時代に合った行動・言葉遣いに翻訳し、実践していく必要があると考える。
※丹羽氏の書籍を今回初めて読んだ(他のシリーズを読んだことがなく、感想を記載)
Posted by ブクログ
元伊藤忠商事の会長が、仕事とは何かを自分の経験に基づき語った本。
今の時代に生きる人から見るとかなり古い考え方に見える人が多いと思うが、自分は大部分がこの方の考えに同意する内容であった。自分も既に古い人間なのかもしれない。
ただ一点、仕事のために誰かが犠牲になる、については全くだけは同意出来ない。まぁ考え方は人それぞれだから仕方がないが、最後の締めくくりで出て来ただけに残念である。
Posted by ブクログ
伊藤忠商事の丹羽元社長が部長にフォーカスした書籍。
管理職のあるべき姿をご自身の経験を踏まえて、様々なアプローチにて述べている。自身の考えや行動様式と比較して、納得いく点や反省点多く、参考となった。
底流に流れる思想としては、「仕事に情熱をもって取り組むこと。それによりやりがいも生まれ、周りもついてくる」ということ。
確かに実質的に組織の構成員に直接伝え、動かすことができるのは部長を始めとした中間管理職。ここが元気でないと会社は沈む。
Posted by ブクログ
とにかく一生懸命に働くべきという、一見、前近代的な仕事のやり方に聞こえるが今に通じるものが多い。気になった言葉。
・優れたスペシャリストこそ優れたジェネラリストになれる。
・人材育成の三大要素-認めて、任せて、褒める
・いい部長は一年を一ヶ月で過ごす。残りの11ヶ月は情報収集、本を読んで教養を蓄積、取引先をぶらりと尋ねる。部下より忙しい部長はダメ。
Posted by ブクログ
同種の業界なのと、猛烈働き時代の最期?を過ごしてきた身としては共感できる事が多い。一方これを、今若者にそのまま言っても伝わらないだろうなと思う所もあり。適宜読み返したい。また仕事に対する心構えは学びながら、現代に適合した形を追求していきたい。
Posted by ブクログ
ビジネスマンの武勇伝ジャンルと言ってよいと思うが、何より著者のようなエネルギッシュな方が牽引して日本の地位が向上してきたものと感じる。では地位の低下がみられる昨今の元凶はどこにあるのか。解決の道筋を創り上げていかないと大変なことになるような、ぞくっとする寒気を感じる。エネルギッシュなリーダーが、解決への道筋を今の時代にふさわしい正しい伝え方で伝え、実践していかないといけない。
Posted by ブクログ
①部長ほどなく面白い仕事はない
②エリートとは情熱、気力、明るさがあって、高い志と持続できる倫理観がある人
③認めて任せて誉める
部長論は少なかった。
Posted by ブクログ
タイトルと中身は符合しない。
部長論というより、
伊藤忠元会長の丹羽さんの仕事人生について。
もう何冊か読んでるから、今までの内容の焼き増し感強い。
しかし読み応えはあるし内容は面白いので、まだ読んだことがなくて商社の仕事に興味がある人にはおすすめ。
Posted by ブクログ
一昔前の考え方。
しかし、このような人たちが日本を支えてきたのは事実だし、似たような考えの方も周りにはたくさんいる。
イノベーションは既存のものを組み合わせて発生させると、筆者も冒頭で記していた。
一昔前の考え方と今の考え方を組み合わせてイノベーションを起こすのが、次に社会を背負っていく我々の使命なのかもしれない。
Posted by ブクログ
賛否両論あると思う、
仕事、読書、人が自己を磨いてくれること、机上で物事を考えるのではなく実際に現場を見て五感を使って考えることはどんな仕事においても大切なことだと思う。
しかし、仕事を人生とする生き方をするという考えは今の自分にはなかなか持てないとも感じた。
Posted by ブクログ
前半部分の著者の経歴パートは自身の業種と違うため参考にしかならなかったが、後半のすべきこと、働き方などは共感できる部分が多かった。
・チームワークは必要
・ワーク=ライフ
・テレワークへの考え方
少し今どきの考え方には当てはまらない部分も感じるが、古いけど気持ちのいい考え方だと思った。