【感想・ネタバレ】ようこそ紅葉坂萬年堂のレビュー

あらすじ

深くてアツい万年筆の《沼》へようこそ!

日々の生活に疲れ、働く意味を見失ってしまった綾瀬葵は、ある日、紅葉の美しい坂の途中にある、小さな店にふらりと立ち寄った。そこには美しいペンがずらりと並んでいて、まるで小さな美術館のようだった。
「紅葉坂萬年堂」という名前のその店は、万年筆などのペンを専門に扱う店で、年若いながらも落ち着いた店主の宗方士貴は、ペンの知識が豊富な人物。彼から手ほどきを受けるうちに万年筆の世界に魅せられた葵は、店に貼られた急募の紙に背中を押され、萬年堂のスタッフに加わる決心をした。なにより、商売道具の手を怪我して困っているという宗方の姿に、同情とほんのすこしのドキドキを感じてしまったいうのが決め手だったのだが。
「もし、あなたがいまの生活を変えたいとお思いなら、この万年筆は、きっとあなたのお役に立ちますよ」
万年筆を持つということは、万年筆の世界ごと手に入れるということ――。そんな宗方の言葉に深く感銘を受け、新米店員として奮闘する葵のもとには、今日もさまざまな思いを抱えたお客様がやってくる。それぞれの心の心に寄り添って、最適なペンと出会わせるという仕事に、葵はやりがいを感じるようになって……。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

主人公 葵は、無理続きの仕事で疲れ切ったとある日、ふらりと立ち寄った筆記具店で“金魚”という愛称の美しい万年筆に一目惚れする

葵の成長と、万年筆への溢れる愛情を魅力たっぷりに綴った軽やかな青春お仕事小説です

自分も1本購入しようと思いました

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2022年03月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

あれだけ一生懸命、好きになれるものがある人は素敵だよね><。わたしも少しだけ万年筆に興味を持った><。でも、万年筆より、やっぱりわたしは、一つのことに熱中する大事さをこの本から教わった気がする><。すごーく好みの本だった! 宗方さんも二階堂さんもかわいい! かわいい男の子! 主人公の葵さんもすごーい性格良くて好き! 宗方さんは本当にすごい人! わたしもあんな風に夢中になれるものが欲しいと思った! 万年筆、少しだけ興味持ったから、勝っちゃおかなあ……2千円くらいで買えるならなんとか……。

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2020年11月17日

Posted by ブクログ

万年筆で、人との繋がりを感じられるお話でした。
歴史や、種類、使い方など万年筆について少しずつ知りながら読む事ができました。
宗方さんと綾瀬さんのそれぞれの気遣いにもどかしくも、しっかり相手に伝わって欲しいと思いながら読んでました。
口にして伝える言葉も、紙に書いて伝える言葉もどっちも大事だと改めて気づかせてくれる作品でした。

文房具屋さん巡りしたくなります。

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2023年11月28日

Posted by ブクログ

優しい気持ちになれる1冊
君じゃ無くても大丈夫なんだからと言われる職場から
君じゃ無くちゃダメだの所にたどり着けて
志貴さんと葵ちゃんの2人の時間がゆっくり流れてて
その間に万年筆✒️
とても素敵な物語でした

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2023年01月29日

Posted by ブクログ

神尾あるみさんの作品は2作目で、結構雰囲気は違ったけど、どちらもすんごく好き。万年筆、やっぱりハードルは高いけど、万年筆を大事に使えるような生活がしたい、という気持ちはとてもわかる。

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2021年06月16日

Posted by ブクログ

ゆるく楽しめる本を求めて、最近インク沼に入ったこともあり読んでみました。
万年筆の魅力がふわりとこちらに伝わるやさしい本でした。
読みながら出てきた万年筆を調べるのも楽しかったです。

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2021年04月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読んでいて無性に万年筆が欲しくなりました。
万年筆初心者が万年筆に一目惚れして(一目惚れというのがまた素敵!)万年筆を扱う文房具店で働くことになるが、彼女が初心者ゆえに万年筆になじみのない読者寄りで語ってくれるのがいい。
一方でがっつり万年筆オタクな店長が、万年筆好き視点を補ってくれているので、いい塩梅だったと思う。
友人がチャラいけど、いい人だしね。
本当にいい人だった。
チャラいけど。
あれで損してるよなあ。

万年筆ばかりに触れてきたから三十路も過ぎたのに人付き合いが壊滅的によくない店長も、彼女と接していく中で少しずつ人間味を取り戻していったのもいい。
途中すれ違いはあったけど……あの場面は本当に読んでいて辛かった。
お互いにもっと以前からご縁はあったのに。
彼が罵った相手が過去の自分というのが切ない。
本編中でそのことがバレるのかなと思ったら、結局バレなかったのがまたもどかしい。
彼女も100%確信した訳ではないままだったし。
ここで互いに気付かないのかあと、勿体なく思ったが、そこがまたおいしくもあり。
まだ物語の広がる余地があるということだから。

見本がなくても万年筆の形状が想像できる描写も見事。
マニアでも初心者でも楽しめる万年筆ものだったと思う。
彼女の万年筆生活は始まったばかり。
また続いてくれるといいな。
文字が書くのを大事に思える生活、自分もしてみたいものだ。

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2020年11月14日

Posted by ブクログ

ふと立ち寄った店で一目ぼれした万年筆。
そして、その店で働くことに。

万年筆を通じて、のやり取りや交流。
面倒だからこそ愛着が、と本編にて語っていましたが
手入れは確かに面倒です。
その自覚がある者は、いっそ使わない方がいいかと。
まだ、ガラスの方がいけそうな気もします。

沼に落とされそうな主人公、淡々として見える店主
たまにやってくる明るい写真家。
全員でこう…バランスが取れた感じです。

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2024年09月27日

Posted by ブクログ

心が温まる物語でした。

読み進めてくうちに万年筆が欲しくなりました!
葵さんが持ってるキンギョがすごい素敵で、同じものを欲しくなりました…が、ガラスペンも捨てがたいです!
万年筆って、お手入れ面倒くさい自分に無縁の物だと思っていましたが、実際はそこまで面倒くさくないんですね。
お手入れポイントさえおさえておけば大丈夫!みたいな感じすね。

志貴さんと葵さんの2人の距離がめちゃくちゃもどかしいです…。
お互いに口下手で、想っていることを言葉にできない……
書いて伝わる言葉もある……
最後には、2人の時間がゆっくりと流れ出して良かったです!
二階堂さんのフォローがナイスです!
その後の2人の物語も読んでみたいですね!

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2023年12月15日

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