日常生活に欠かせない存在となったスマホ。
しかし、そのスマホの危険性が日々問われるのはどうしてなのでしょうか。
著者はそこに人類の進化が関係しているといいます。
本書は、科学的根拠と進化論の目線から、私達がスマホを手放せなくなってしまった原因を分かりやすく解説しています。
人類はこれまで多くの時間を狩猟や採集に費やし、長い時間をかけて脳をその生活様式に最適化させてきました。
そんな狩猟生活に最適化された私達にとって、急激にデジタル化した今の環境は異常事態なのです。
本書を読んだ後、「自分はスマホを利用しているのではなく、利用されているだけではないのか?」と思わず自問してしまいました。
それほどまでにスマホは魅力的で、私達に様々な影響を与えていることに驚きでした。
今後もデジタル化の進行が予想される中、私達はスマホの魅力を知った上で、自分自身にあった利用方法を考えるべきなのかもしれません。
みなさんは今後どのようにスマホと向き合っていきますか?
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Posted by ブクログ
「スマホ依存症」
自分もそうなっているだろうな、と自覚していたので前にもペラペラっと読んでいましたが、じっくりと再読してみました。
なぜ、スマホはこんなにも人を魅了するのか脳内物質をあげて説明してくれている本。
・デジタル化が進む一方でPCで、ノートをとるより、紙にペンで書いた方が大学の講義の趣旨をよく理解できていたというアメリカの研究もある。
→我が子にはタイピングの前に、紙に鉛筆で書くという行為もできるようにさせたい。
・新しい情報を探す本能。その裏にある脳内物質ドーパミン。このドーパミンのおかげで人間はクリック、検索が大好きになる。
・運動をしている人の方が不安障害に、なるリスクが低い。うつ症状や集中力、記憶との関連も否定できない。
→とにかくスマホを寝室に置かない。
→1日のスクリーンタイムを2時間までにする。
→感情を言葉にできるようにする。
→スマホを触る時間を運動に変える。
とてもわかりやすいです!!
Posted by ブクログ
歴史、生物、科学 あるゆる観点からスマホが脳に影響を与えることを述べている。大人だけでなく高校生から読める本。積極的に進めたい1冊です。
スマホとの付き合い方
大学生の頃から、夢中になれない自分になったと少しずつ気づきはじめた。そのあたりから、マルチタスクが得意だと思い込み社会人として働いていた。
この本を読み、今までの素朴な気づきと自分の動き方のカラクリが腑に落ちてきた。自分はスマホ依存とまではいかないが、脳の仕組みから丁寧に解説された内容を読むと、しっかりと脳がハッキングされていたんだと自覚した。
この本のおかげで、スマホとの付き合い方を見つめ直すきっかけになった。
太古にまでさかのぼる
人類の長い歴史の中で、スマホが誕生して便利な世の中になったのはごくごく最近だということをまず説明してくれます。現代において、どうしてやめられない❓嫌になっちゃう、と思った事(ネガティブ、満腹でも食べる等)は、祖先がその方が生き残る確率が高かった。それを知ることで、対処の仕方も選べる。
脳の仕組みについて学べた
スマホ脳というタイトルの本だが、私にとっては、脳の仕組みについて学べたことが大きかった。
自分の決断の間違いについて悩んでいたタイミングで、この本に出会うことができた。
脳の仕組みについての説明を読んで、いくつか腑に落ちる部分があっただけでも、この本を買ってよかったと思う。