あらすじ
聖徳太子の名前は知っていても、「和の国」の歴史は知らないというすべての日本国民へ。
教えられない歴史を補う副読本。
【目次】
序 章:共同体の「根っこ」への攻撃
米国の始まりはメイフラワー号か、黒人奴隷船か
「和の国」の「根っこ」を攻撃する歴史記述
第1章:辺境異民族征服史観
かくて蝦夷は「和の国」に迎え入れられた
アイヌとの同化・融和・共生の歴史
辺境異民族征服史観が教えないこと――国家の護民機能
第2章:キリシタン迫害史観
中学生が教わるキリシタン迫害史観 冷戦――信長VSキリシタン
第二次冷戦――秀吉・家康VSキリシタン
島原の乱――信教の自由を守る戦い
キリシタン迫害史観が教えないこと――政教分離と信教の自由
第3章:階級搾取史観
農民は搾取されていたのか?
階級搾取史観が教えないことーー差別と搾取をなくそうとした先人の苦闘
第4章:沖縄被差別少数民族史観
漢那憲和を通じて育った日本国民としての自覚と誇り
沖縄県民を1人でも多く救おうとした人々
沖縄本土復帰はいかに果たされたのか
沖縄被差別少数民族史観が教えないことーー沖縄と本土を結んだ人々の祈りと努力
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Posted by ブクログ
川越宗一さんの「熱源」、遠藤周作さんの「沈黙」を通じて、『自分が学んだ歴史の事実はほんの一部部分なのでは?もしかしたら誤った認識を持ってしまっているのでは?』と思ったのをきっかけに読んでみました。
教科書ではあくまでも起こった出来事しか記載しておらず、そのきっかけになった事柄や起こった出来事で影響を受けた人々の状況、更には出来事の具体的な内容については記載してないことが多かったかなと思います。
だからこそ誤った認識のまま大人になってしまい、誤った認識のまま発言してしまうと真実がどんどん歪んで後世に伝わっていくのでは。
この本が全て正しいとは思っておらず、まだまだ取り上げられていない背景もあると思います。
自分の中だけでも自分の国が行なってきた事や受けてきた事の真実を知っていきたいなと思うようになりました。