【感想・ネタバレ】蟻の帝国(1)のレビュー

あらすじ

ここは女王の香りがすべてを支配する蟻(あり)の帝国。ルーリャは弟と薬草を摘む平穏な生活を送っていた。ある日薬師(くすし)をかばったことで投獄された彼は牢内で発作を起こし「涙」を流す。その涙は周りの者を支配するフェロモン、ルーリャが「女王のたまご」であるしるしだった――。文善やよひが描くメタモルフォーゼ・ファンタジー、開幕!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

文善やよひセンセ待望の新刊は、初の非BL作品で1巻2巻が同時発売です。
非BLなので恐る恐る読み始めましたが(むしろBLで恐る恐るしろ)、いつものめくるめくようなファンタジックな世界観にあっという間に心を奪われてしまいました。

絶対的な女王蟻が支配する蟻の帝国が舞台の、メタモルフォーゼ・ファンタジー。
平民身分である『職蟻』のルーリャは、唯一涙を流すことができることから「女王のたまご」と判明。ある日突然女王候補としてお城に召し上げられてしまいます。
ルーリャは弟のアーリャと違って、ちょっと出来の悪い子なんだけど、素直で性格がめっちゃかわいい少年です。
二人のお母さんは「隻腕の騎士」に殺されたものと思われ、その敵討ちは彼らにとっての悲願です。
ルーリャを自分の後継者にしようとする女王が、かなり強烈なキャラでした。インパクト大。
一筋縄ではいかない性格の持ち主で、きらびやかな衣装を凌駕する圧倒的存在感です。
女王にルーリャの付き人として使命されたアミメは、特権階級の『兵蟻』で、強くて実直で誠実な騎士でカッコいいです。
だけど、間違いなくルーリャたちの仇である隻腕の騎士なんですよね…
だけど、女王の命で油売りの国に行く道中でもしっかりを警護していて、ルーリャも彼に少し心を開いていくのが伝わってきました。
油売りって、みんなすごくかわいくて、一目でアブラムシじゃ?とわかりました。

とにかく、絵が美麗で繊細な描写力で世界観にどっぷり浸れました!
ストーリーも敵討ちがどうなるのか、女王の卵ライバル?のメイリアとか、油売りの国の問題は解決するのかとか、先の展開が気になります。
面白かったのが、おまけマンガ!!
女王とパラポネリアとメイリアに爆笑。「アミメさんとふたりっきりになりたい」とか言われたら、そりゃ誤解するよね(笑)

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2020年10月26日

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