【感想・ネタバレ】認知バイアス 心に潜むふしぎな働きのレビュー

あらすじ

「なぜあの時あれを見逃してしまったのか」「なぜこんなものを買ってしまったのか」「どうしてあんな簡単な問題が解けなかったのか」---誰しもが日常的に経験しているであろう、なぜか誤って認識したり、いつもならするはずのない判断や行動。それはなぜ起こるのか。このようなふつうの行動に現れる心の働きの偏り、歪みのようなものである「認知バイアス」について、わかりやすい事例を挙げて解説します。
認知バイアスという言葉は、一般的にも時々使われるようになってきて、なんだかよくわからないけど間違ってしまった、おかしなことをしてしまった、というときに認知バイアスという言葉で片付けようとする安易な解決も見られがちですが、著者は、「知」を身体、社会、感情、環境なども取り込んでトータルな人間の理解を深めようとする認知科学に基づき、理論的に分析しています。また、なぜ誤るのか、そして誤ることには意義があるのか、それは何なのかを解き明かします。
認知メカニズムは、ある状況では賢い判断をするように働き、ある状況では愚かな判断を生み出す。つまり人間は賢いようで愚かで、愚かなようで賢いものであるということがわかる1冊。
第1章 注意と記憶のバイアス:チェンジ・ブラインドネスと虚偽の記憶
第2章 リスク認知に潜むバイアス:利用可能性ヒューリスティック
第3章 概念に潜むバイアス:代表性ヒューリスティック
第4章 思考に潜むバイアス:確証バイアス
第5章 自己決定というバイアス
第6章 言語がもたらすバイアス
第7章 創造(について)のバイアス
第8章 共同についてのバイアス
第9章「認知バイアス」というバイアス

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Posted by ブクログ

認知バイアスについて理解が深まる

初めての認知バイアスに関する書籍であったが、理解しやすく、認知バイアスについての知識、考え方、用語を体系的に学べた。認知バイアスについて深く知らない方々にオススメです。

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2024年03月08日

Posted by ブクログ

認知機能の不思議な世界に招待してくれる一冊です。心の働き偏りや歪みをさまざまな視点から浮き彫りにし、心の働きを探求していきます。とても興味深く、ページを捲る手が止まらなくなります。各章の末尾にさらに学ぶためのブックガイドも掲載されており、認知を探究する旅はこれで終わりません。本書を旅のしおりとして、奥深い人間の心理という謎を冒険してみてはいかがでしょう?

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2024年02月17日

Posted by ブクログ

認知バイアスに関してイチから丁寧にまとめられた本。読みやすかった。
最終的に認知バイアスバイアスに陥らないことにも触れていて、人間における認知を俯瞰的に見ていて面白かった。

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2023年02月03日

Posted by ブクログ

具体的な例や問題をあげて説明しているので、なるほどと思うことが多く、面白かった。
私がなんとなく思っていたような、認知バイアスを人間の欠点としてとらえているような話ではなかった。手持ちのものを使って変化の激しい環境に適応してきた人間というものが、素晴らしいものだと思えた。
それぞれの章にブックガイドがついているので、さらに詳しく知りたい人には便利。

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2023年01月12日

Posted by ブクログ

久しぶりにちゃんとした本を読んだ気がしました。最近はあまり勉強してないのに専門家のような顔をして本を書く人と書かせる出版社が増えました。本当に残念なことです。この本は違います。しっかりと勉強されてます。おすすめ書籍の紹介も豊富なので、入口として最高だと思います。

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2022年12月07日

Posted by ブクログ

9章の【「認知バイアス」というバイアス】が素晴らしい。
心理学の実験が被験者を間違えさせるような出題の仕方をしていたかもしれないことが紹介されている。

他の本の引用が結構多くまとめ本みたいなところもある。
心理学は「再現性の危機」で過去の実験が再現できないということが多々あったため、ここで紹介されている実験が本当に有効なのか、また有効であったとしても9章のように「間違えるように誘導していたのでは」という疑問も残る。

「第6章 言語がもたらすバイアス 」が9章の次に面白かった。

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2022年06月01日

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読んでいると人間の脳なんていい加減だなと悲しくなりますが、最終章で救われました。
自分の考え方の癖に気付かせてくれる良書でした。

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2022年02月23日

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日々生活する中でバイアスというものは知っておかないといけないのでは、という気持ちが以前からあったため購入。

難しそうな内容をとても噛み砕いて書いてくれると感じた。ときどき筆者のおもしろ優しい性格や人間性が垣間見えたため読みやすかった。

正直、内容のすべてを理解できたというわけではないが、読みやすい文章と適度に織り交ぜられた例のおかげで、筆者が伝えてくれようとしたことは少し理解できた気がする。

個人的には、章でいうと概念のバイアス、共同のバイアスが興味深かった。

これまでバイアスというと「◯◯バイアス=こういう罠」というものかと思っていたけどそんな単純なものでもまく、色々なバイアスが絡み合って、日常的に自分の考え方に潜んでいるんだなと気づいた。そして自然にそれを利用しながら暮らしている一面もあると思った。

悪意のあるバイアスには注意が必要であるが、かといってバイアスは全て悪く転ぶものとも限らず、ただ「これはバイアスがかって考えてないか?」とこの本で得た知識を参考にして俯瞰して考える視点は大切だと思った。

バイアス辞典的な使い方というより、人間にはこういう無意識が存在しているんだなと知っておくと、毎日の生活でみえてくる景色が少し変わりそう。

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2025年11月20日

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最近よく目にするようになったバイアスについて知りたくて読みました。簡単な実験(パズル)を体験しながら進むので、初学者でも理解しやすい。

少しずつ認知バイアスについて読み進めるなかで、むしろバイアスが影響しないことの方が難しいのでは?というように思えてきました…

最終章「認知バイアスのバイアス」で、それまで体験して来たバイアスの考え方や捉え方が整理され、理解が深まりました。

「認知の文脈依存」はホントよくあるかも…

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2025年11月01日

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私たちが自分で考え、決断していると思っていることについてどれだけ周囲の環境に影響を受けているのか、私たちの頭が如何に凝り固まっているのかを知ることができた。
また、章末にあるブックガイドは筆者が参照した書籍とその感想が書いてあり、何冊か読んでみたいと思うようなものもあったのでいい収穫となった。

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2025年10月20日

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心の働きの偏り、歪みを意味する「認知バイアス」。
人の認知の仕組みや認知バイアスについて、様々な実験や日常の例をもとに解説した一冊。

様々な実験が紹介されていてその内容に難しさを感じたけれど、興味深いものが多かった。
特に印象的だったのは、人の行動はその人自身の意図のみではなく、意識できない情報や無意識の働きの影響も大きいという話。
自分で意識できないレベルでも、実は周囲から様々な情報を受け取っているということに人間の不思議さを感じるとともに、自分の意思だと思っていたことも実は無意識に選ばされていたのでは…?という怖さもふとよぎった。
また、言語化することの弊害や言語化の苦手分野について紹介している箇所も考えさせられた。
こうして読んだ本の感想を書くことや仕事上でも、自分は「言語化する」ということを大事にしたいと思ってはいるので、当書を読んで言語化が必ずしも良くない、もしくはうまくいかない分野もあるのだということが確認できて良かった。
自分が大事にしたいことはそれを肯定するような事柄にばかり目が向いてしまう(これも認知バイアスの1つ、確証バイアスと言える)けれど、だからこそ別の視点に目を向けることも大切だと感じた。
認知バイアスを日頃から意識することは難しいけれど、今後も認知バイアスに関する本を読むことで、時には自分を客観的に見れると良いと思った。

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2025年10月11日

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認知バイアスという言葉を知り、何か知りたかったので読んだ。様々なバイアスがあり、結構影響が大きい。バイアスの存在を忘れないようにしたい。

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2025年09月02日

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認知バイアスのことを詳しく知ろうと思い読みました。全体的に読みやすく、面白い内容でした。
読んで、自分の頭がいかに凝り固まっているかを思い知りました。
印象に残ったのは、9章の心理実験のワナのイギリスに綿が育つか?の部分です。
そして、6章には大学生たちが描いた謎の生き物UMAの絵が登場します。

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2025年05月10日

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利用可能性ヒューリスティック、代表性ヒューリスティック、確証バイアスなど、認知バイアスの基本についてわかり易く解説。なかでも、言語がもたらすバイアスの項はなるほど、とうなってしまう。言語は具体的個別的な状況を捨象する性質を持っており、そのことが記憶を阻害したり、絵が下手になったりするという。これらを実験の結果とともにわかり易く紹介してくれる。
自分の思考や感情を少し客観視できるかもしれないと思えるような気にさせてくれる。

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2024年12月01日

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認知バイアスについての本はたびたび読んできたので、「これこれ、知ってる!」とか思いながら読んでました。そしたは最終章が「認知バイアスというバイアス」という内容で、この筆者の凄さが際立ちました。そうです、結局のところ、ヒトの知性というものは、環境などにあわせてなんとなく進化してきたものだったのです。バイアスを知って他の人より優位になったなんて愚の骨頂です。人も能力も結局は組み合わせ次第。とりあえずやってみて、失敗したらまた考える、くらいでちょうどいいのでしょう。AIなんかも、言語の延長線上にあるただのツールです。どう使うのか、が問われているのですね。

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2024年10月24日

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ネタバレ

改めて人間はバイヤスだらけなんだなと思った!
色眼鏡をかけてる自分に気づけるかどうか。
自覚できるかどうか。
知識として分かっても難しいなぁ(笑)
それにしても、人間の脳は面白い。
自分が見ている世界を疑う(いい意味で)ことを忘れず、とらわれない自分でいたいな。

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2024年05月06日

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人の認知機能における各様々なバイアスについて、そして、またそれがどのようにして現れ、どのようなデメリットがあるのかをかなり詳しく述べていました。もちろん、デメリット意外のところについても書かれていましたが。とても分かりやすく、人のエラーの裏を読み解けるいい本です。

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2024年04月14日

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データで可視化できる事実についてはFACTFULNESSと同様のことを述べている部分も多い。また、ヒト・モノに偏見に基づいた低評価を下してしまうと負のスパイラルに陥ってしまう話は、分かってはいてもあらゆるシーンで起こり続けているんだろうなと思った。5.5でちょうどセルフコントロールの本で見た話題(※)があり、その議論が深まっていく過程が面白かった。
※ 運動指令が出た後の副産物として意図の認識が生じる。つまり自分の認識できる意図によって身体を動かしている、という考え方は見かけの因果に過ぎず、脳は無意識下の活動を行っているというもの。

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2023年10月02日

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クイズやゲームのようなおもしろい事例を入口として、様々な思考の偏りやクセを幅広く再確認できる一冊。
各章末に参考文献とその簡単な紹介がのっているので、気になった分野を深掘りするのにもいい。
自己決定したはずが実は誘導されてたってことは確かにあるかも。

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2022年11月29日

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私たちは自分の行動の原因をその時の状況に求めるが、他人の行動の原因はその人の性格、意思、態度などに求めることが多い。これは対応バイアスと呼ばれている。

ひらめき、洞察は精神病理学では病識(病気であることを認識すること)と訳される。無意識的システムが相当程度洗練された試行を行った時に、初めて意識的システムができた!と叫ぶこと。

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2022年10月22日

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ネタバレ

人や自分のバイアスに興味が出て、たまたま見つけた本書。
具体例や様々な文献を元に書かれたもの。各章ごとに参考文献が載せられている。今後、気になる文献を読み進めて、自分の理解を深めていきたい。

最も恐ろしいと感じたのは共同におけるバイアス。
多様性が謳われる現代。個人的には、集団における個々のバイアスが面倒で疎ましい。そういった部分について語られているのかと思えば、そうではなかった。共同体としてのバイアスがメイン。他者は人をおかしな方向へ導く。不合理、非道徳的な集団意思決定を生み出す。

以下、「」本書p.218より
「人の知覚はとても限定的だし、記憶も儚く脆い。知性の根幹をなす概念も時にわずかなサンプルから作り上げられ、偏見や差別を生み出す。・・表面的な特徴に惑わされ、本質を見損なうことがある。
人間に固有の言語。記憶や思考の阻害。
・・人を愚か者だと断定してしまうのは、それ自体もバイアス。」
★疑う意識。「事実」を「事実」の問題としてとらえたい。想定とは違う問題を解きたい。批判的思考:前提を鵜呑みにしないスキル。学校はどんな無茶な前提でも文句を言わず認めることを促してしまう隠れたカリキュラムである、これは昨今よくいわれる学校教育のことだろう。
★創造のための方法は単なる錯覚。誰しも創造的になりたいと考えている。方法で生み出されたものはもうそこで方法ではなくなる。急には起こらない。過去の天才(作曲家など)も、イノベーションを度々起こしていない。イノベーションはサーフィン。時代、他者、タイミング。個人の頭の中で済むものでもない。

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将来は何が起こるかわからない。100年の変化はけた違いのスピード。どうも人はなんでも一次元上に並べたくなる傾向だが、それはやめたほうがいい。・・・
変化のスピードは速い、予測不能な将来。その準備に相当な道具、自分の経験を積んでおきたい。この道具が俺より賢いかなどという意味のない疑問はやめて、さっさと使うこと!と著者は言う。
脳活動という物理的、生理的な過程に支配された私。脳というご主人に仕えるロボット。無意識や直感の実態、裏の裏を嗅ぐ意識の大切さ。難しく感じるが、私の体というロボットの経験値を上げていきたい。

このよう残しておける言語は便利。
けど、たまには、この便利な言語の存在から離れる時間を作りたい。大切にしたい。とも感じた。

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2022年05月08日

Posted by ブクログ

なぜ認知バイアスというものが存在するか、どのような認知バイアスがあるのかをわかりやすく解説しながら、認知バイアスというものは決して悪ではないということをも人類の進化の過程をたどりながら伝えてくれる一冊。

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2022年04月04日

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ミスリードというより人間は身近な物に左右される
無意識化の誘導、思い込みなど面白かったです
認知バイアス読み解いていきたいです

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2022年04月01日

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各章独立しており何処から読んでもOKだったので興味ある自己決定バイアスのところを中心に読みました。実験結果に基づく理論が興味深く、一見自分で決めていると思うことも周囲の影響を大きく受けていることは特に面白く読みました。自分の周囲の環境や関わる人にも注意を向けていきたいです。

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2022年03月19日

Posted by ブクログ

人間の持つバイアスについて幅広い説明がされ、どこにでもバイアスはあるとし、それをふまえたうえて、行動する必要があるとします。個人のぽか集団にも確かにたくさんのバイアスがありますね。知らないうちに偏見で世の中をみてしまっていることを認識しておく必要がありそうです。

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2024年10月14日

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バイアス=思い込み、思考の偏り
ヒューリスティック=経験則に基づいて直感的に素早く判断する思考プロセス

昨今、認知バイアス、アンコンシャス・バイアスは、
“悪”のように語られることが多くなった。
確かに固定概念や偏見は、人とのコミュニケーションを難しくしたり、人を傷つけたりもする。
一方、車の運転に代表されるように、初心者の時には大変だった操作も、経験が増えるごとに運転を楽しめるようになるのは、“善”の側面だろう。

いずれにせよ、人間が認知バイアスを持つ「不完全で愛すべき存在」であると認識して生きていこうと思った。

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2023年09月18日

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人は、自分が思っている以上に外的要因によって判断や行動が変わってくる。自分の今の考え方や行動、何によってもたらされているのか日常の中で考えてみると面白いかもしれない。逆に自分が他者に与える影響(良いことも、その逆も)も考えていく必要がある。

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2023年08月12日

Posted by ブクログ

●=引用

●自分の努力だけでチェンジ・ブラインドネスを防ぐとか、記憶力を向上させるとか、そうしたことはほぼ不可能だと思う。私たちにできることは、見落としをチェックする、自分も含めた人の記憶の裏付けが十分かをチェックすることくらいなのではないかと思う。※チェンジ・ブラインドネス=変化の見逃し
●最初がkで始まる英単語と3文字目がkの英単語はどちらの方が多いだろうか。(略)でも直感は最初がkの方が多いと告げたのではないだろうか。(略)この直感の理由は簡単だ。最初がkの単語はたくさん思い出せる、king,knife,kit,kind,knowなどなど。でも3文字目がkの単語はどうだろう。私はinkくらいしか思いつかなかった。だからkで始まる単語の方が多いと思ってしまう。ところが直感とは異なり、3文字目がkの単語は始めがkの単語の3倍もあるそうである。よく考えてみればmake,like,takeなどがある。このように思いつきやすさ、思い出しやすさで、発生頻度を判断するクセのことを、「利用可能性ヒューリスティック」と呼ぶ。つまり、人は思いつきやすければ、また思い出しやすければ、その事柄はよく起きていると考えるのである。
●これを見ると、めったに起こらない事柄(ボツリヌス菌、竜巻、洪水など)はその発生頻度がかなり高く評価されている。一方、、グラフの右側に記された、よくある病気が死因の評定値は直線よりもかなり下に置かれており、過小評価されていることがわかる。(略)つまり私たちはめったにないことに怯え、よくあることに無関心ということになる。
●「私は鈴木が書いた論文は読んでいない」という文や「洗濯」の文章は、コトバ、文を理解するということが何かをはっきりと示している。話者はある状況を記述しようとして発話なり、文の生成を行っている。そして聞き手がやることは単語の意味の確定や文法の解析を通して、その状況を自らの頭の中で再現することなのである。文を聞いたり読んだりする中で、私たちはコトバを理解するだけでなく、コトバが語っている状況を理解しているのだ。このことは認知科学では状況モデルの構築と呼んでいる。そしてできあがった状況をモデルが話者の記述しようとしていた状況と合致した時に、その文が理解できたということになる。つまり文、文章、発話を理解することは、その中のコトバを理解するのではなく、コトバによって語られた状況、世界を理解することなのである。以上のことを考えると、学校、職場、社会で行われる教育がなぜうまくいかないことが多いのか、なぜ時間がかかるのかが理解できるのではないだろうか。話者、伝え手は特定の状況を伝えようとするが、言語の持つ抽象性、それがもたらす情報の貧困化が、状況の微細な、しかし重要な要素を捨象してしまう。その結果、聞き手はコトバとしてはそれが理解できたとしても、状況の再現ができない、あるいは異なる状況を再現してしまう。これによって学習が停滞するのである。
●本章ではまず創造の認知プロセスについて考えた。創造的になるには心の制約を外す。緩和させることが重要であり、それは数多くの失敗によってもたらせる。そして失敗の過程での多様な試み、そしてその無意識的評価が重要であることを述べた。次に、イノベーションについての思い込みについて考えてみた。イノベーションを起こすためのレシピレベルの方法、イノベーションを絶えず生み出せる個人の資質というものは存在しない、少なくとも存在する可能性は少ないことを歴史的にみてきた。その分野について豊富な知見を有し、数多くの失敗を重ねてきた人にしか、創造の女神は微笑んでくれない。私の好きな言葉に、偉大な細菌学者であったパスツールの残したものがある。彼の言葉でこの章をしめようと思う。チャンスは準備された心に訪れる。CHance favors the prepared mind

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2023年01月21日

Posted by ブクログ

ファクトフルネスの続編?応用編?みたいな内容でなかなか面白かった。
後半内容が難しくなって置いてけぼりになりかけたが、さらっと読めたなぁ。

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2023年01月13日

Posted by ブクログ

このような内容の本を読んだことがなかったので、勉強になった
私たち人間は自分のことを完璧だと思いがちだけど、それは奢った考えだと思った。
自分達人間の認知能力の限界を意識して、謙虚に生きてゆきたいと思った

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2022年02月06日

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