あらすじ
スティーヴン・キングが賛辞を贈る新鋭、
恐怖と驚愕を増量して前作『白墨人形』をしのぐ傑作。
ホラーか? ミステリか?
いや、これは恐怖と驚愕を両立したホラー・ミステリの傑作なのだ。
妹アニーに起きた忌まわしい出来事が再び起こる。そう告げる不吉なメールで
ぼくは故郷に呼び戻された。ぼくの前任の教師は、「息子じゃない」という血文字を残して
息子を惨殺したという。その血文字にこめられた真意を、ぼくは知っている。
8歳のアニーが姿を消したのは、ぼくが友人たちとともに探検に行った鉱山跡の洞窟でのことだった。
あの夜、あそこで恐ろしいことが起きた。そしてそのあとアニーにもっと恐ろしいことが起きたのだ……。
過去の忌まわしい記憶と、現在の忌まわしい事件。友人の不可解な自殺。惨劇の家で起こる怪異。
封印した恐ろしい記憶。それらがすべて明らかとなり、ひとつになるとき、
恐怖に満ちた真相が姿をあらわす!
恐怖と驚愕を見事に融合させた新鋭の傑作。
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
終始ゾワゾワするお話でした。
読後、トイレ掃除をしたくなります。
ホラーシーンよりも、いじめのシーンの方が怖かったです。
日本は陰湿とよく言われますが、海外はこんな感じなの…?
そこに恐怖です。
当たり前かもですが、会話のテンポやジョークが日本とは異なります。
それがオシャレすぎて…ジョー先生が皮肉屋なのに気づいたのは終盤でした(笑)
「ちょっとは誰かを素直に信じれば…」とは思ったのですが。
真っ直ぐに愛されなかった生い立ち上、そうならざるを得なかったのかと思うと、ちょっぴり悲しく感じました。
Posted by ブクログ
悪趣味で派手な装幀からアメリカものとばかり思っていたら嬉しいことにイギリスの地方ものだった。ノッティンガムシャーの閉山して久しい炭鉱町に久々に帰郷した語り手。はて何か起こるか。
息詰まるような田舎町、不良による陰湿ないじめ、有力者の手下共の暴力となんとも鬱陶しい出来事が次々と。そして異様にハードボイルドなプロの犯罪女。うーん、期待していたイギリスの地方ものとはかなり違ってきたなあ。なんか違う、と思ったら作者、スティーヴン・キング好きなのね。道理で。ごめん、キングはあまり好きではない。
物語が半ばを過ぎるころまでは面白い、確かに。でも残り4分の3くらいで何か期待はずれとなり、最後に至ってはえ?何だったのこれで終わり?
つまりはペットセメタリーだよね、これ。結局本当の謎はあやふやなまま、というか消化不良に終わった感じ。
ミステリーとホラーの融合みたいなこと書いてあるけれど、どちらも中途半端。半分くらいまでは面白かった(汚かったけれど)のでまあ良いかな。