あらすじ
天才って、どんな人を指すと思いますか? ・頭の回転が早くて、なんでも知っている人 ・タレントや芸能人のように、カリスマ的な人気を誇る人 ・人と違うことをして、認められている人 では、それ以外の人は、「負け組」なのでしょうか?――天才になれない、でも凡人のままでも嫌な人のために、この本を書きました。「自分には才能がない」「なんでもできる人に憧れる」……そんなあなたへ。元TBSで人気番組を手がけてきたバラエティプロデューサーが、「自分の足で立ち上がり、生きるための考え方」を解説します。 〈著者紹介〉角田陽一郎(かくたよういちろう)東京大学文学部卒業後、TBSテレビに入社。『さんまのスーパーからくりTV』『金スマ』『オトナの!』などを担当し、第一線で活躍する“天才”たちと接して、番組を作り出してきた。現在はバラエティプロデューサーとして、テレビ番組以外にも、さまざまなメディアをプロデュースしている。
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Posted by ブクログ
深浅大小な悩みとどう同居しつつ、それでも日々楽しく生きるか。
悩みの解決をするのではなく、気にしない術を持つこと。
ある道でプロになってバリバリ生きていくというのも素晴らしいけど、「いろいろなことをやってるんだけど、なんか結局生きていけている」という感じもいい。
その為には、世界のしくみと構造をもっと知りたいという感覚を楽しむこと。
世界には無数のいいものがあって、どうせそれらにはほとんど出会えないまま終わるとわかった。
自分から探すのではなく、来たものを受け入れる。それこそが自由なのかもしれない。
その時出来ることを出来る範囲でやる。
未来に過度に期待しない。
過去を過度に美化しない。
その瞬間を諦めない。
心地よさを大切にする。
冷静に考える。
盲信しない。
疑心暗鬼にならない。
他者を慈しむ。
自分を蔑まない。
会話や議論や会議で効率化を求めるあまり、雑談的なものを忌み嫌う人や組織やプロジェクトがある。しかしそれによりモノコトの機微や好不調や潮目や人間関係を軽視するから、結果、仕事本来の効率が悪いことになると気づいていない。
つまり、どれだけ雑談というバッファを許容出来るかが成功のカギだ。
他人の目を気にしない、他人の芽を摘まない。
他人に気持ちを押しつけない、他人の気持ちを曲解しない。
他人の人生を矯正しない、他人の人生に強制されない。
他人の判断を尊重する、他人に判断を委ねない。
他人の幸せを望む、他人に幸せを任せない。
つまりコミュニケーションとは、他人は他人だと知ることなんだと思う。
Posted by ブクログ
著者の思考の旅に同席しているような本かな。
天才とはどういう人達なのかをイメージをした上で、凡人はどうすれば天才に近づくことができるのかというテーマに沿った道を、著者の思考とともに歩むような本だった。
著者の角田さんは、私からみたら十分に天才の部類に入ると思う。それでも、現状のままでは満足せず、高みを目指して行動し、挑戦を続けている。本書を読んでいると、なりたい自分へ近づくための思想と行動が整理されていく気がする。
ユニークな書籍。