【感想・ネタバレ】絶望ノートのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

犯罪にフォーカスを当てるのではなく、主人公を取り巻く環境、心情が色濃く描かれていてどのページも面白いと思えた。飽きが来なかった。出来事だったり第三者の発言に対して放った言葉ではなく心の中で思ったことがツッコミのような瞬発性のある面白い言葉で描かれていたので新しい面白さを発見した気持ち。にしても歌野さんは言葉で騙すのが上手い、騙されない人なんていないと思う。読み手と本の中の人物の視点のギャップを生かした叙述トリック最高です。殺人云々ではなくて、目に見えない愛の確かめ方、寂しさ、が心に響く作品だった。主人公に対する自分の気持ちがコロコロ変わる展開、すごく不思議な感覚だった。怒りから切なさに変わって、泣いちゃった。すごくいい作品、1番更新。

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2023年12月29日

ネタバレ 購入済み

さすが歌野先生!

読んでも決して愉快な気分にはなれない
のに、読むのが止められませんでした。
主人公が救われるのを願って読み進め、
何が起こっているのか分からず真相が
知りたくて読み進め・・・。最後まで
読んだら、もう、力が抜けてしまって、
もう、何がなんだか。という気分を1冊
で味わってしまいました。なんだか、
本当に、なんだか・・・という気持ち
です。暗い話が苦手な人にはおすすめ
できませんが、やっぱり歌野先生は凄い!

#怖い

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2022年09月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「絶望ノート」がこれほどまで他人を操り翻弄するとは。終始完膚なきまでに虐められる描写が印象的だったが、ラストで明かされる真実は、これまでの物語の見方が180°変わる衝撃的なものだった。長編だが、面白くて一気読みできる作品だった。

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2022年09月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

太刀川照音がクラスメイトからの日々のイジメについて書いた絶望ノートによって多くの人の人生が狂わされていく。読んでいて終盤まんまと騙され、そこまでの出来事や登場人物への印象が一転した。

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2022年08月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

葉桜を読んだので、こちらも読んでみた。
葉桜でハードルが上がりきってるものだから、あの時ほどの「やられた!」感はない。

ただ、期待をして読んでいるため他の作品とは違って、推理しながら読むのはやめた。書かれていることを割と深読みせずにそのまま受け取って読んでいたのだが、やはり今回もヌルッと読者の思考を覆す。
そしてすぐにはそれを詳らかにしないところ。先まで読みたくなってしまう技だ。意味深な言葉を書いておきながら、そのまま一旦放置されるのだ。これがページをめくる手が止まらなくする要因だ。

半分くらいは全くどのように着地させるのか分からなかった。500ページくらいでも、展開も含めて想像がつかなかっただろう。それは主人公の照音の日記に基づいて進んでいたからだ。決して、照音のその時の感情の描写ではない。日記を我々読者も読み続けていた。「トヨヒコ、ダメだなぁ」と必要以上に思わされていた。照音の賢さに驚かされる。

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2022年07月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

これがどんでん返しか‥
前半はもしこんな中学生が現代にいたらと絶望を覚えていたが、最後まで読むと全てが繋がって納得できてしまった。
モヤモヤは残るが、作品として結末が読めないハラハラした作品だった。

現実では神や親、友達を頼りすぎず自分で問題解決する力がないと、上手に生きてはいけない。

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2021年11月11日

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ネタバレ

いじめを受けていた少年がノートに恨みを持つ人間の名前を書くことでその人物が死んでいくというミステリー。読む前は何かしらの超常現象的な形で物語が進むと思わせて、まさかそのノートを読んでいた人間達が殺人を犯していたというものが驚いた。そして、最後のシーンは読者に結末をお任せする形で物語が終了するところが想像力をかき立てられるというところも面白かった。もう一度読み返したい。

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2021年03月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なかなか面白かった。
いじめを受けていることをノートに書き綴る主人公。両親はそれを盗み読み、親としてどうすればよいか、悩む。主人公の描写によると、父はジョン・レノンにかぶれていて、本当にダメな親。母親が働いて家計を支えている。そのおかげで自分の家は貧乏で、父親のことでからかわれ、いじめられ、みじめだ
どんな風にいじめられているか鮮明にノートに書き綴り、自分で作った「神」に、いじめの加害者を殺してくれと頼む。そうすると、本当にそいつが死んだ。
読者は、ノートを読んだ父か母が手を下したのだろうな、と想像しながら読み進めることになる。でもそれだけでは説明がつかないこともちょこちょこ出てくる。
最終的には「ペンの力ってすごい」という一言に尽きてしまう結末に。
小説家は皆、「ペンの力」を知っているからこそ小説を書いているのだとは思うけど、「ペンの力はすごい、恐ろしい、一歩間違うと命さえ奪うことができる」と実感させられる小説だった。

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2021年07月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最後にどんでん返しってことは、主人公はイジメられてない架空の話ってことなんだろうなと最初に考えた。

なぁんか腑に落ちない。
モヤモヤ気持ち悪い読後感。

モヤモヤ①
いじめを受けてた大迫という女の子と、国府田という女の子が2人とも「片目をギュッとつぶった」みたいな描写があったこと。
何かのヒントかと思ったら何でもなかった。笑
考えすぎか。

モヤモヤ②
妹尾先輩がことごとく来宮先生と主人公のやり取りを知ってたけど、それに関して説明がなかった。
最後に殺そうとしてた諸井がスパイだったの?

モヤモヤ③
是永がやったこと(イラストを掲示板に貼る、動画を流す)て普通にイジメじゃない?
見下されてたとか書いてあったけど、本当にただイジメられていたような気がする。


最後は因果応報というか、結局自分に返ってきちゃったなぁという感じ。
そもそもそんな運良く母親に日記見られるなんてあるかな。
お互いがちゃんと話し合えば、こういう結果にはならなかったのかもね。

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2021年06月07日

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