【感想・ネタバレ】札幌夜パフェ「紅うさぎ」の裏メニューのレビュー

あらすじ

オトナのパフェは、優しく甘く心を癒やす。

札幌市内の繁華街、高いビルに囲まれた一角に、ぽつんと建つレトロな石蔵があった。そして、そのずっしりと重い扉にはこんな文字が掲げられている。――『パフェバー・紅うさぎ』。そう、ここは知る人ぞ知る、夜にひらくオトナのためのパフェ専門店なのだった。
大学二年生の平牧紅葉は、大学入学の直前に会ったきりの兄・岳人に会うためにここへ来た。というのもこの紅うさぎは、岳人がオーナーをやっている店だったからだ。しかし、肝心の兄は海外出張のために不在。急ぎ兄と連絡をつけてもらう間、紅葉は店長の池口からパフェの試食をすすめられるが、実は紅葉にとってパフェはいい印象のないスイーツだった。なんなら苦手な食べ物、トラウマとまでいってもいいくらいだ。というのもそれは、幼少の頃、両親が離婚したときの苦い思い出に直結している味だったから。
見た目も味も極上のパフェを口にして、紅葉の心はほどけていく。そして、ふしぎな縁で繋がった「紅うさぎ」の人々とともに、穏やかな日々は過ぎていくことに……。北海道を舞台にした、ほっこり癒やしの物語!

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Posted by ブクログ

パフェは食べた人々を幸せにさせる魔法の食べ物で凄いです!
見た目も組み合わせも大事で、人の気持ちみたいに繊細なので人を幸せな気持ちにさせることができるんだなと思いました!

0
2022年03月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

夜パフェ、シメ(締め)パフェなる文化が、この物語の舞台である札幌を中心に見られるということは知ってはいたが、まさかこれほどまでとは。
しかも主人公は毎週のように通ってるし、太りそうだなと余計な心配をしてしまった。

パフェを食べていた時のことがトラウマとなってパフェが苦手になってしまった主人公。
人公の兄がお酒もパフェも提供しているお店を経営しているのは、何か意図的なものがあったのか。
その謎は、物語の後半で明かされる。
何とまあ妹想いのお兄様で(要はブラコンである)
寧ろ重くないか、その愛。

その兄をして重いと言わしめるのが、主人公のパフェのトラウマを克服するきっかけとなったパフェ職人のイケメン。
本編中、主人公の色々思わせぶりなことをしておいて(例えば、他の男性陣が主人公を「ちゃん」付けで呼ぶと、馴れ馴れしいと割って入ってくる人)彼の内面は見えてこなかったが、巻末に彼視点の話を用意してくれているという用意周到ぶり。
夜パフェのお店の日常も見られつつ、気になっていた主人公の兄と彼との馴れ初めや、彼の本心などの補完話になっていて、凄く満足できた。
大丈夫だ、そのまま進め。
その重さですらかっこいいと言ってくれる子だぞ、この主人公は(多分)

何故主人公がパフェを苦手になってしまったか。
主人公視点でのその場面は出てくるが、真相というかその決定的な描写、きっかけとなった発言の具体的な説明は結局出てこない。
ただ父の怖い声だけ覚えていて、そのせいで食べられなくなっている。
それだけ。
案外、記憶とはそういうものだし、一から十何もかも説明する必要はないかなと読み終えて思った。
兄がずっと気に病んでいたこの件は、ちゃんと克服できて、主人公は今では笑顔でパフェが食べられるようになった。
過去は乗り越えられた。
それでいいのだ。

出てくるパフェの描写が具体的で、かつ色の描写等が細かく、何故こんなパフェが描けるのかと毎回びっくりしながら読んだが、作者さまの紹介を見てなるほどと。
この方だからこそ書けた物語だったと思う。
美味しく美しいパフェと、兄妹の絆と、そしてこれから始まる恋と、贅沢に味わえる一冊だった。

1
2020年10月17日

Posted by ブクログ

札幌では夜パフェがあるらしい。しばらく札幌に行っていないうちに、新たなはやりが出てきた...侮るなかれ札幌
作者はスイーツコンシェルジュ・アドバンスの資格やチョコレート検定エキスパートの資格を持っているそうだ。
どうりで、登場するパフェの描写が細かくプロの視点もあり、イメージが膨らむ。わからない部分もあったが、どれも美味しそう。
まずい、パフェを食べたくなった。。。。
ダイエットしたい人には、本で我慢してねと言えるかどうか。。。無理かも。

物語の続きがあると勝手に思っていますが、新たなパフェの登場にも期待しています。

0
2021年07月28日

Posted by ブクログ

兄への用事で出かけた先は、嫌いなパフェの店。

兄が経営しているのに何の店か知らない、というのは
どういう事なのか、と思ったのですが
すぐに解決しました。
場所と時間がほぼ限定された、連続短編。
非常に美味しそうです。
お腹が空いた時に、読んではいけない内容です。

ほぼ淡々と話が進んで行くので
くわくもどきどきもなく…。
別の意味では、あるかも知れませんが。
恋愛は、ほぼ添えるだけ、でした。

0
2024年09月17日

Posted by ブクログ

別にトラウマはないけど、パフェってそんなに好きじゃない。けど、こんな工夫を凝らしたならパフェ食べてみたい!

0
2021年06月16日

Posted by ブクログ

他の文庫本と比べて字と字の感覚が広くて読みにくかった。
詰めるとページ数が少なく薄い本がますます薄くなるのを水増ししたのだろうか。

パフェの描写はとても詳しく美味しそうで、ここまで表現されて食べられないのはなんの拷問だよ!とつっこみたくなるくらいだし、北海道ならではの話も興味深く読めた。
でも何か薄い。
ジェラートは濃厚なのに、話はお湯を足したアメリカンみたいに薄い。
もう少しページを増やしてあと一歩踏み込んで欲しかった。

0
2021年04月24日

Posted by ブクログ


地元ならではのおもしろさもありつつ、続きがありそうな物足りなさもありつつ。

夜パフェ、心置きなく食べに行きたいものだ。

0
2020年11月14日

Posted by ブクログ

おいしそうなパフェに思い切りそそられる。
地元札幌が舞台で土地勘があるのも楽しい。
ま、紅葉のパフェへの苦手意識は、きっかけを知ってもちょっと謎だったけど、そのトラウマが薄れていってよかったね。
店長の池内さんのキャラが素敵で、紅うさぎが実在したら会いに行ってみたい。もちろん、パフェもおいしく堪能させていただいて。
軽くて展開もわかりやすいのですらすら読めて〇。

0
2020年11月11日

Posted by ブクログ

一気に読んだけど
文章好きだったけど
おもしろかったとは思うけど

もうちょっと分厚くして
もうちょっと深いとこまで
読みたかったな

読み切って
え…てなりました。

0
2020年11月05日

Posted by ブクログ

パフェ、それは私にとって思い出したくない記憶。

でも、あなたの作るパフェは私の心を動かしたのだ。

食べてしまうのも、あの味を何かで上書きしてしまうのももったいない。

これから先どんな味に出会えるのだろう?
私だけのパフェに…

昔、北海道で夜パフェというものがある、有名だと聞いた記憶があります!シメパフェとも言うみたいですね!ご飯や飲み会のあとに〆で食べる。

この本を読んで、私もお酒と共にパフェが食べたい!
こんな素敵なパフェを食べてみたい!とわくわくしました!

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2020年10月28日

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