【感想・ネタバレ】葬儀屋 プロレス刺客伝のレビュー

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Posted by ブクログ 2021年04月22日

2021年7冊目は、黒木あるじのプロレス小説、第2弾。

「強く激しく逞しく」をモットーとするプロレス団体、ネオ・ジパング。その練習生、梶本誠は、プロレスに、強さに悩み、「くだらねえ」と思いながらの練習の日々を続けていた。そんなある日、ネオ・ジパングの創始者であり、代表取締役でもある《リングの皇帝》...続きを読むカイザー牙井から直々に、素性不明のフリーレスラー、サーモン多摩川の付き人を命じられる。サーモン多摩川、彼はコミックレスラー然とした、ネオ・ジパングのスタイルに不似合いな選手であった。

まづは、今作を手にした多くの方は、前作『掃除屋』を気に入った方か、プロレスファンのどちらかではないだろうか。自分は、確実に前者。

前作の路線的なものは、踏襲しつつも、ハードボイルド的部分は大きく後退。サーモン多摩川のキャラも相まって、クライマックス前までは、コミカル寄りの仕上がり。

そして、梶本の悩みの中身的部分は、前作でもちょいちょい見られたが、今作では、クライマックスで一つの結論には至る。しかし、ソレも少し弱い印象。

前作の、女医、奈良に匹敵するキャラの不在。クライマックスが、またもプロレスvs総合格闘技(今作では、厳密にはプロレスなんだけど)的になったこと。個人的には、色々と詰め込み過ぎ感あり。全体的エンターテイメント性は、前作を越えられていない印象。などが★★★☆☆評価の理由(コレを機会に『掃除屋』は★★★★☆評価に修正)。

次作(スピンオフでもイイ)では、ヤンキーマスクvs梶本誠のタイトルマッチを描いてくれないかなぁ?!壮絶なフロントスープレックスの打ち合い。もちろん、ヤンキーマスクのセコンドは、ピューマ藤戸とジンギス・ミカン。梶本誠のセコンドは、サーモン多摩川と根津達彦。

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