あらすじ
東京・谷中の老舗カメラ店「今宮写真機店」で起こる不思議な騒動の数々を描いた短編ミステリー集<谷中レトロカメラ店の謎日和>シリーズ第三弾! キヤノネット、ハッセルブラッド、アンソニー、ニコノスⅡ、プラウベルマキナ……クラシックカメラの数々と、登場人物たちが織り成す人生模様が彩を添える、カメラ・ミステリーです。
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Posted by ブクログ
終わっちゃったよ。悲しい。カメラには全然詳しくないけれど、面白かったなぁ。日本カメラ博物館にも滑り込みで行ってきて、マニアックなカメラの世界観に入れて楽しめた。できれば3冊を読みたての状態で見れたらもっと楽しかったかも。それでも、博物館では著者のサナカさんのことも知れたし、カメラのことも見て学べてよかったです。そして、本作ですが、相変わらずの爽やかさ!お二人の間にもいろいろあるけれど、二人の関係は応援したくなるし、続いていくって信じられる感じがするし、とても心地よいです。ミステリーを解いていくところも面白い。今宮さんにまつわるいろいろな人が登場し、最終的には林さんとの心残りに終止符が。こんなカメラ屋さんがあったらふらっと行きたいな。夕焼けのきれいな日に、谷中をお散歩したくなりました。
Posted by ブクログ
【収録作品】 光と影の家族写真/燃えないゴミと思い出と/永遠のおやつ/カメラと海と満月と/柏尾家、ガウディ屋敷の宝探し/今宮の敗北/顔の見えない勇者たち
カメラの話はどのくらい専門的なものなのかもわからないくらい専門的で、よくわからない。でも、何かを愛して追求している人を見ているのは気持ちがいい。
死んだ人を想う気持ちと、それでも生き続けなければならない現実。どこかで折り合いをつけるしかない。過去を含めた現在を大切にできればなおよし。
Posted by ブクログ
二人めでたくハッピーエンドという結末でシリーズ完結。
各話ともレトロカメラを通じて店をおとずれる人、旅先で出会った人それぞれを幸せにするストーリーに溢れていて、派手さはありませんが楽しめたシリーズでした。
今宮と来夏の関係はだんだんと深まっていくわけですが、物語上の演出的な視点ではもうちょっと、なんかこう、インパクトのある出来事があってもよかったかな、という気がします。ともに過ごす時を重ねることで少しづつ距離を縮めるというのが極めて現実的なのでしょうけれども、物語としては平板な印象になってしますね。
ともあれ、お二人、末永くお幸せに。そして次作があればまた読みたいです!