【感想・ネタバレ】20代で得た知見のレビュー

あらすじ

一人の人間の人生は、出会った言葉でも、預金額で決まるとも、恋愛だの結婚で決まるとも思えない。
ある夜友人が電話で語ってくれた台詞、または恋人がふとした瞬間吐き捨てた台詞、バーで隣の男が語ってくれた一夜限りの話、なんの救いもない都会の景色、あるいは、夜道で雨のように己の全身を貫いた、言葉にもならない気づき。そういったものによって人生は決定されたように思うのです。
私はその断片を「二十代で得た知見」と名づけることにしました。
(本文より)


第1章「不完全からの出発」では、絶望するな、しかし生き急げ/期待しない方が楽だが、退屈は生活の毒である/好きってなに、など普遍的かつ実践的な50の断片を収録。

第2章「現実に関する幾つかの身も蓋もない事実」では、才能と呼ばれるものの正体/社会人一年目から五年目までの教訓/不条理な世界と戦うための武器一式/審美眼とは違和感のことである、など、この時代を生き抜くのに必要な44の断片。

第3章 「アンチ・アンチロマンチック」では、もし我々が冬の星座に機関銃を撃つことができたら/ちょいとした堕落論/大人の悲哀、子供の悲哀など、心をえぐる50の断片。

最終章 「愛に関する幾つかの殴り書き」では、愛とは、本人が振り絞ることのできる全力のこと/同棲なんて軽率にしてしまえばよい/結婚は恋愛の墓場だが、墓場からは星が見える、など、愛に纏わる41の断片を収録。

「眠れぬ一人の夜を支えてくれる」「二十代を生きる上で大変参考になった」
「もっと早く知りたかった」といった反響多数。

著書累計30万部。F、待望の最新刊。

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Posted by ブクログ

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好きな文章

・いまできる、はずっとできる、を意味しない
・いまできない、は、ずっとできない、を意味しない
・あなたにとって当たり前にできることは、誰かにとっては当たり前ではないということ。
だからこそ、助けなければならない。
・もし人にミスを報告されて「どうしてこれができなかったの」という叱り方をしたとします。しかもその「どうしてこれが」を五回ほど繰り返したとします。すると、相手は知らず知らず追い詰められ「生まれてきてすみませんでした」としか言えなくなる。最悪、黙って目の前からいなくなる。
だからもし何か悪いことを報告されたなら、「教えてくれてありがとう」と言うべき。
・どうやら死は、こちらが望んでいない時、いきなりやってくる。いきなり死んだり、殺されたりする。やると決めたら、いますぐやるしかない。明日生きている保証はどこにもない。なんて、当たり前のことだった。
・料理できるって、人を幸福で殴り倒せるということです。幸福の種類は多い方がよい。
人に振る舞ってよし。自分に振る舞ってよし。
・幸せになるために不幸になる必要はない。
あなたが好きで選んだはずのものに愚痴を言うのはおかしい。嫌なら辞めろ。幸せになるために不幸になる必要は一切ないだろ。

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2025年12月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自分のことを言っているように感じたり、よく分からなかったり。「49. 大前提として人は、食事したものしか排泄できません」が好きだった。
言葉は大事。でも、言葉にならない気持ち(筆者の言う「文学の領域」)も大切にしたいと思った。

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2025年11月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

まもなく30ということで慌てて読みたい本リストから引っ張ってきた。読んでみて共感できる考え方も、ちょっとよく理解できない文章もあったけど(多分自分の問題)、総じて読めてよかった。

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2025年11月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ごめんなさい。自分のメモ用です。

知見がたくさん載っている本。事前完璧主義は人を一歩も動かなくさせるという分に自分を重ねた。外国語を学んでから行くではなく、行きたい時に未完全でも行き、現地調達することが大切なのだという言葉は大事にしようと思った。
人には謎という余白があった方が夢中になるらしい。人と接する際には、その意味不明さ、わからないという余白を大切にして、相手を飽きさせない努力をしていこうと思う。
人との思い出は言葉で語るのではなく、終電終わりに散歩するといった、なんとも言えない時間、空間を大事にしていきたい。瞬間の出来事でも、一生忘れないなら、一生の出来事だと思う。そういった思い出を増やしていきたい。
外見と内面は完全に矛盾する。頭が悪い人ほど賢いふり、モテる人ほどモテるとは言わない。この言葉をみて、自分にもその節があると思った。実際に出来る人になっておきたい。
第ゼロ志望。今まで敗れたあらゆる夢や目標に、己が本当に成し遂げたいことがあると。きちんと考えてみたいと思う。
己が変わる気もないのに相手を変えようとするのは無理がある。
何もしない人間が何も出来ない人間になるのは当たり前。
「私は私を失えるか」を最終目標到達点とせよ。
この人はどうしてこんな簡単なことが出来ないんだろうはその人の得意分野。

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2025年07月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

30代になる私が読んでも、過去の自分を思い出し頷ける箇所が多かったです。そんなこともあったあった、と。人生はやっぱり複雑なんですね、と再確認したり。そんな言葉でこの本の感想を終わらせてもいいのかな?著者の意見を準えるならば、結婚が幸福か不幸か、そんな事しょっちゅう考えさせられます。時間の無駄だと分かっていても。この本を読み終えたら、なんだか心が晴々しくなりました。既婚者アラフォー女の感想です。年齢に関係なく読んでみてほしい一冊です。

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2025年07月17日

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