あらすじ
【イラスト付き】耳と尻尾をもって生まれ、狗神の呪いだと両親にも見捨てられた鈴が出会ったのは、6歳年上の改。鈴の耳を気持ち悪いと言わず、初めて優しくしてくれた人……。鈴は、改の訪れを楽しみにして、宝物のような思い出を増やしていくが、改の留学により二人は引き離されてしまう。もうすぐ二十歳を迎えようとしていたある日、屋敷にひとり残された鈴を迎えに来たのは、子供のころに出会った改で――。電子限定書き下ろしSSを収録!!
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Posted by ブクログ
溺愛・不憫受・執着攻と自分のすべての好みを網羅したお話。とにかく鈴が最初から滅茶苦茶可哀想すぎる。あまりに可哀想すぎて、鈴に少しずつ幸せをもたらす改の存在が唯一の救いに。そして、改を失ってから、鈴が改からの思い出を胸に耐える様がまた泣ける。
物語の転調も飽きさせないリズムでくるので、鈴が幸せになっていくのを感じられながら読み進むことができた。引き伸ばすことをせず、かといって無理矢理感もなくまとめてあって、良質の小説のよう。
とにかく、この属性が好きな人には読んで欲しい。あと、榊さんのイラストは変わらず美麗でほれぼれした。
Posted by ブクログ
狗神憑きの容姿のせいで、両親から疎まれて育った鈴
不憫で健気で愛おしくて一途で清らかな愛を向け、大好きな改のために自立しようとする姿と想いに涙しました。無知だけど一生懸命な鈴に感動しました。不器用な愛がすれ違い焦れるのもスパイスで最高です!
改は初恋を大事に鈴の事だけを思い生きてきたので、ちょっと勇み足だったり過保護すぎて想いが交差しちゃったりのモダモダ感がそれだけ鈴への想いが強いのだとキュン
Posted by ブクログ
不思議な設定だけれども作品には異質なものに対する差別や偏見といったテーマもある気がします。
鈴ちゃん、よくぞ素直な良いこに育ってくれた!
改が良いところを育てたんですよね。
その耳の良さでイカルガフーズの海外進出も鈴ちゃんならお手伝いできるはず!
どっかに行ってしまった両親はどうしてるのかとか、鈴ちゃんに兄弟はいなかったのかとか、ワンダマンのモデルとなった人物はいるのかとか、妄想が拡がる☆
無垢な鈴ちゃんに己を律する改目線のお話も読んでみたいな。
全体的には優しくほっこりしたお話ですが、辛いエピソードもあって、それでも挫けず頑張る鈴ちゃんを応援したくなります。
ちょっとしんみりする
終始、甘々なのかと思ってたら
結構しんみりする様な内容でした、
生い立ちが過酷な状況だったので
成人しているが
鈴の幼さは違和感を感じず
読めました