あらすじ
日本を救う道はひとつ! まだ間に合うのか!? 江戸の心を取り戻し、20世紀の荒廃から再起する楽しみと苦闘を描く問題小説――21世紀、物質文明の行きづまりから、日本は、省エネルギー&完全リサイクルの江戸時代へと回帰していた……。1日3時間半働けば暮らせる晴耕雨読の生活。必要なモノは簡単につくれる自給自足社会。自然と共存共栄していた江戸の精神と豊かさ、楽しさをわかりやすく伝え、現代文明に警鐘を鳴らす、衝撃の問題小説!
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Posted by ブクログ
ひょっとしたら日本ってこうなってしまうんじゃないか!?という、自分の中にあったぼんやりとした、不安や予想がすべてここに書かれている。
これは単なるSFではなくて、しっかりとした「シュミレーション」だと思う。
今になってやっとこう考えることができるようになった自分。価値観や、考え方はその時代の常識に捕われていることにも気づけた。
この先「どう生きるか」考えさせられると同時に、
今の自分の行動、考えはまちがっていないという安心感を与えてくれる作品。
Posted by ブクログ
再読。
5、6年前に1度読んで
その時もとっても面白かったが
今度の震災で原発事故による節電が叫ばれている今
SF小説の中の話とも言ってられない気がする。
自給自足がホントに大切だと本気で思い
そういう視点から政治に携わっている人っているんだろうか。
…私もすでにクニガ病か。
政府というものがほとんど機能しなくなるというのも
今回の震災で実感したことのひとつ。
地域、個人間のネットワークが実はとっても大事だったのだ。
ふんばろう東日本プロジェクトのやっていることそのものだ。
Posted by ブクログ
原発停止で電気が使えなくなることに対して、
漠然とした不安を抱いている人が多い今日この頃。
『2050年は江戸時代』はその名のとおり近未来SF小説だが、
原発停止ではなく石油エネルギーが枯渇したときの話。
当然、日本では現在のような
ガソリンや電気をふんだんに使う生活が完全に崩壊し、
交通はマヒし失業者や餓死者が大発生して大混乱になる。
しかし最後には、自然エネルギーだけに頼る
人間らしい生活を取り戻すのである。
もちろん小説なので
ファンタジーだと言ってしまえばそれまでだが、
たとえ電気がほとんど使えなくなっても、
これまでに蓄積された科学知識を駆使すれば、
本当の江戸時代(昭和30年代と言う人もいる)に
逆戻りすることはないだろう。
案外悪くない未来があるのかもしれない、と思わせる一冊。