あらすじ
事故で両親を亡くした直美は、猫とともに叔父が用意してくれた都心の高層マンションに移り住む。
眼下に絶景が広がるその部屋は、まるで空のような場所だった。
ある日、直美はマンションのエレベーター内で人気俳優の時戸森則に出会う。
「ねえ、オムライス作れる?」彼のそのひと言で、直美の運命は一変し――。
人気作詞家が描く喪失と再生の物語。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ずっと傍にいた猫が難病になり
介護をしている姿は他人事ではなくて
私にも愛猫がいるから
いつか訪れる自分の未来だと思う。
猫も人間も命があるから
病気になることもあるし
歳を重ねながら
いつか訪れる死に向かって生きている。
だから別れの日は必ず訪れる。
それは理解しているんだけど
別れの日が来るのは辛い。
猫が亡くなった瞬間
桜の木の下で火葬した瞬間は
この本を読んで一番泣いた。
そして
主題歌の『空に住む』が
絶望の中から生きようとする
主人公の心情にぴったりで
泣きながらいい曲って思って
心に染みてきた。
Posted by ブクログ
ペット飼ってる人は泣いちゃうかも
何度も泣きそうになりながら読みました。
最初の方はそんなにめちゃくちゃ続き読みたい!って感じではなかったけど、半分くらいからどんどんページめくるのが早くなって一気によみきりました。
Posted by ブクログ
主人公、直美の喪失と再生の物語。
感情を素直に出すこと、誰かに頼ることって案外難しい。
それができない背景を人のせいや、環境のせいにするのは簡単だけど、まずはできないことを認めることから始める、直美は最後にそれに気づいて再生の一歩を踏み出す。
感情の揺れ動く描写、自分の弱さを認めていくことなど共感できる部分が多く良い小説だった。
Posted by ブクログ
"面倒なことが起こるといつも、無意識のうちに自分の殻に閉じこもってしまう癖があった。その癖はいつの間にか、本当にあったことを「なかったこと」に、実際に見たことを「見なかったこと」にすり替える術となって私の身についた。"
自分の殻と、人とのつながりの狭間で。
Posted by ブクログ
映画を見て、じっくり味わいたいなあと思ったので小説を購入しました。
ひとが生きる為に何かを必要としているって、当たり前のことだけど、その何かがなくなることの恐ろしさみたいなものを感じました。
どん底から這い上がった主人公も、その手助けをした親族も友達も、みんな強くてみんな優しい。
Posted by ブクログ
本屋で見つけて読んでみた。
ネコとの別れを経験した
主人公の喪失感に共鳴し
後半は泣けて仕方がなかった。
読後、温かい気持ちと
良かったという安堵感が残ってる。
後で知ったのだけど
この方は作詞家さんなんですね。
このタイトルの歌があるそうで。
知らなかったー笑
映画版の主人公、多部未華子さんはぴったりかも。
Posted by ブクログ
主人公を取り巻く人物像がお金持ちの善人だったり、芸能人の人出無しだったり極端に違い、主人公の繊細さが、際立っていた。ストーリーのシチュエーションの殆どがタワマンの一室である点もプライベート感があって新鮮でした。
Posted by ブクログ
想定してた話とは違った。
主人公の生活が羨ましいな、と思うだけだった。
ペットを飼ったことがなく、あまり感情移入できず事実のみしか伝わってこなかった。
Posted by ブクログ
著者が作詞家さんである作品なのが納得。
音楽のような、映画のような、
背景映写が美しく、サラサラとメロディーのように
入ってくる文章がとても読みやすかった。
主人公は20代で、立て続けに両親を
前触れなく突然亡くし その別れを呆然と
実感できずにいる最中、
最愛の家族であるハナの難病と向き合う事となる。
死の近い闘病とひたすら向き合い、
見送るまでの時間。
同じ死でもあまりにも違うのに、
別れである。
財はある。財だけは遺されている。
空に近いタワーマンションでの
闘病と逃避の 絵空事のような現実。
最愛の命の死を経験した人なら
この内容が身に染みるほど伝わるだろう。
愛してくれる身近な存在と時間のお陰で
止まった時間を取り戻す。
とても空に近い場所でリスタートする。
読後感がとても良い。
未来を感じられるラストが良かった。
Posted by ブクログ
☁️あらすじ☁️
両親を亡くした直美には、莫大な財産が遺されていた。
渋谷のタワーマンションに住むことになった直美は、芸能人の時戸森則と遭遇し、合鍵を渡す関係に。
そんな時に愛猫のハナに病魔が…。
タワーマンション、空に住むと人はどうなっていくのか…。
☁️感想☁️
面白かったです!
かなり、直美に感情移入してしまいました