あらすじ
1996年9月、アフガン政権崩壊。タリバンが首都カブールを制圧し、国民の意見を無視する圧政を敷いた。特に女性には教育の権利も外出の自由も存在しない。それでもビビは、勉強にも世界の動きにも好奇心旺盛な少女だった。生まれた時から戦争が日常の風景だったビビは、何を決意し、どんな支えを持って生き抜いたのか。平和へのメッセージを込めた渾身の一冊。第60回小学館児童出版文化賞受賞作。
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Posted by ブクログ
アフガニスタンの小説が好きで良く読んでいるけれど、これは少し異色で日本人が描いたアフガニスタンの小説。
しかも激動の時代を少女目線で描いたもの。大人の男性だったら、大人の女性だったら、男の子だったら...また違う景色になったんだろうなと思う。
帚木蓬生の本の中では異色だと思うけれど、しっかり人に薦めたい一冊。
Posted by ブクログ
アフガニスタンで暮らす少女の物語。
ほとんど知識のない国のお話に
興味津々でしたが
想像以上に過酷な日常。
しかも理不尽な暴力を受け続ける
一般市民(特に女性)の悲惨なこと。
でもビビの純粋な目線で描かれていたため
最後まで読み切れたのだと思います。
アフガニスタン人の普通の生活を
知ることですごく親近感がわき、
アフガニスタンという国が
果物も豊富で
とても素敵な国だということも知れて
なんだか嬉しくなりました。
ソルハ(平和)がずっと続きますように。
Posted by ブクログ
興味を持って選択のできる人生は、当たり前では無い。
落ち着かない国内にあって、学ぶ姿勢を貫く主人公。
周りの助けもあるが、とても意識が強い。
知らない事を知ること。興味を持つ事。先を考える事。
小さな世界に捉われずに常に広い視野でいたいと感じた作品。
中東の近代史に俄然興味が湧いた。