【感想・ネタバレ】ラーメン らーめん ラーメンだあ!のレビュー

あらすじ

あなたの心を潤すラーメン小説、召し上がれ。

うだつのあがらない営業マン、青木義昭は38歳にして独身である。最低限の生活を維持するためだけに会社に通い、リストラもちらつかされている。生き甲斐は一つ、ラーメン食べ歩きだ。

ある日、人目を避けるように佇むお店「おおきた」で、運命の一杯に出会う。スープは限りなく澄み、数切れのメンマと厚みのある炙ったチャーシュ、さらには4種の葱が浮かぶ。純手打ちの中細の麺はしなやかな弾力と、豊かな小麦粉の風味と甘みを感じさせた。

旨い!!! この日を境に恋も仕事も、人生が一変する。青木は、「おおきた」で生まれた縁から、居酒屋チェーンの新ラーメン開発に携わることになったが――。

これまでに9800杯以上のラーメンを食したという「ラヲタ」(ラーメンオタク)の著者が書き上げた本作は、ラーメン小説でありながら、サラリーマン小説でもある。

〈住民票は会社に置くけれど、本籍はラーメンにある。これは相当の覚悟がないとできないことだが、そんなことは億尾にも出さず、淡々と趣味を真っ当する。(略)青木の言動を見ているとそれがサラリーマンの新しいスタイルだと思ってしまうのだ〉――dancyu編集長・植野広生氏(解説)

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Posted by ブクログ

ラーメン食べ歩きを生き甲斐とする38歳会社員が偶然、至高のラーメンに出くわす。そしてラーメン作りに関わることになり、バツ社員が優秀社員に変わっていく。とにかくラーメンが食べたくなります。

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2022年02月11日

Posted by ブクログ

ラーメン。好きか嫌いか聞かれたら好きだけど、全然執着なし。年に数回食べる程度。「お決まりの増量コール」なるものも何のことだかさっぱりわからずに読みはじめる。

何が驚いたって、ラヲタがラーメンを評するときの語彙力。「丼の表情」!? 「毅然とした底光りを放つ美味しさ」!? 凄すぎる。

私にもラヲタの友人がいます。月40杯食すと聞いてびっくりしていたけれど、そうですか、年間千杯食べる人も少なくないのですね。きっと皆さんの血はラーメンでできている。

冴えないサラリーマンだったとしても、ひとつの道を極めれば人生が変わる。

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2020年10月13日

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