【感想・ネタバレ】幻の殺人のレビュー

あらすじ

「わたくし、人を……。人を殺してしまったのです」
新聞社の論説委員をしている私は、愛人の冬子から衝撃の電話を受けた。当惑させられたのは、今朝の二時頃だという。
しかしその時刻、冬子に殺人は不可能だった。冬子とともに、わたしは家族に内密にして、熱海に二泊していたのだ。
冬子はこれから自首するという。わたしの不倫の秘密は守るれられるのか。そして、冬子は殺人犯として逮捕されされてしまうのか――。冬子によってもたらされたわたしの戸惑いが深まる。読めない結末の表題作「幻の殺人」。
この全5作の短篇は、長編の原型となったものばかり。男と女がそれぞれに秘める思惑が、意外な形をつくりだしていく。緻密で精巧なミステリー!

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Posted by ブクログ

ミステリーだけじゃない佐野洋の魅力たっぷりの1冊。
短篇5編。
この5つの話、
“後に全てが長編化されている”
という豪華短篇!!

<事故埠頭>
えぇぇぇえぇ・・・っていう展開。
ちょっと大人のミステリー。

<幻の殺人>
これはよく出来てる!!
最後のするする紐を解くように解決してく有様は圧巻。

<不完全試合>
野球の話。
ミステリーじゃないから、
ちょっとした休息になる♪
報われない感じがシュール。

<肌色の殻>
これはSF。
今までの話とは雰囲気がガラリと変わる。
あー、佐野洋は心理学科だったなぁって思える作品。

<紫の針>
これまたうまく騙された。。
途中で、もしや・・・って察してから
ぐいぐいひきこまれる。

2008/02/24

0
2009年10月04日

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