あらすじ
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
今、もう一度振り返ってみると、深き淵には、澄んだ美しい水が湧き出ていたような気がします――。四肢の自由を失い絶望の淵にいた青年教師が、筆をくわえて綴った生命の記録。感動の輪を広げた超ロングセラーが、発刊40周年を記念して生まれ変わりました。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
星野富弘さんの訃報に接したので読んだ。
事故からの10年弱を綴った記録。
自分が子供の頃(◯十年前)には既に活躍されていたので背景をざっくり知ってはいたけど、読んでみるとお母様とともに本当に壮絶な闘病生活だったなと。
詩画の数々、大人になって見るとより心にしみるなぁ。
以下引用、「エースをねらえ!」のオーストラリア遠征でも同じようなシーンがあった。
この境地に至るまでのことを思うと頭が下がる。
【引用】
病気やけがは、本来、幸、不幸の性格はもっていないのではないだろうか。
病気やけがに、不幸という性格をもたせてしまうのは、人の先入観や生きる姿勢のあり方ではないだろうか。
Posted by ブクログ
本当に苦しくて仕方のないこと、そしてそれから逃れられなかった時人は深き淵に湧き出る水のようなものを見つける。壮絶さを感じてそれが印象に残った。
Posted by ブクログ
教員3年目、道徳の授業を行ったのが、自分が星野富弘氏を知ったきっかけである。
その後、佐藤幸司氏の先行実践をもとにした授業を、ここ最近1年に1回行うようになっている。
その後、数年に一度、群馬県みどり市の星野富弘美術館に足を運んでいる。
何度訪れても、心あらわれる思いになる。
自分は、人間の弱さ、悩み、支え合うことの温かさ、そして人間のもつ「可能性」を、読後に感じる。
冒頭に、氏の作品の歩みが紹介されている。
本を一通り読んだ後に、もう一度作品を見ると、胸にこみ上げてくるものがあると思う。
新装版をさらっと目を通したが、ルビがついている。
(新版がどうなっていたかは不明)
おそらく、子どもでも読めるようにしたのだと思う。
子ども向けの本として、「かぎりなくやさしい花々」があるが、星野氏の生の独白を読むのには、こちらがおすすめである。