あらすじ
◎親の出費は二の次で、お金も時間も惜しまなかった
3男1女全員を国内最難関の東京大学理科三類に合格させた佐藤ママは、
0歳から18歳の大学入学まで限られた18年間を全力でサポートするため、
お金も時間も惜しまなかった。
長男を妊娠中、小学校全学年・全教科の教科書を買い込んで熟読。
子どもは全員、1歳前後から公文式に通わせると同時に、
3歳まで「絵本1万冊、童謡1万曲」を読み、歌い。
専用の本棚を手作りして本300冊をまとめ買い。
図書館も活用し、家族で出かけて一度に30冊以上借りていた。
そうやって毎日コツコツ読み聞かせ、歌い聴かせて、目標を達成した。
公文式だけでなく、スイミングやバイオリン、ピアノのお稽古にも通わせ、
習い事だけでも1人あたり月5~6万円かけていた。
小学生になると早々に中学受験塾へ通わせ、全員を中高一貫校に進学させた。
◎参考書は10冊買って9冊捨てる覚悟――そのムダが活きる
参考書を買うときも、いい参考書が10冊あったら、とりあえず10冊買う。
そのうち1冊しか使わなかったとしても、
10冊あったから1冊を選べたと思うようにしていた。
いいものは使ってみなくてはわからない。その点、選択肢は多いほうがいい。
◎親のお金と時間の使いかたで子どもの未来が決まる!
子どもの教育にお金を惜しまない一方、
ほとんどの時間を子どもの教育に割いていたため、
自分で髪を切っていたほど自分にはお金を使わなかった。
「すべては将来、わが子が自分でお金を稼いで、
自分の力でしっかり生活できる人間に育てるため」
そのためには、将来の選択肢を増やし、
子どもたちが好きな仕事を自由に選べるようにしてあげたかった。
幼い頃から芸術系・運動系・勉強系と3系統の習い事をさせてきたのも、
将来の選択肢を模索してのことだった。
3男1女全員を東大理三へ導いた佐藤ママの子育ては、
ものすごい説得力と学びに満ちている。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
世の中にはこんなすごいお母さんがいるのか!と衝撃を受けた本。
ぼんやりと我が子に中学受験させたいなぁーと考え始めた時に本屋で出会い買って帰った。
著者は妊娠中に何十冊もの早期教育をすすめる本や逆に早期教育の弊害に関する本を読んでいた事に私は驚いた。また、それだけではなく小学校の教科書を全学年・全教科購入し目を通していた事に度肝を抜かれた!(教科書は誰でも買えるという点も驚いた)
子どもに対する愛情のかけ方には、とても頭が上がらない。自分の時間とお金をここまでかけられるのか!と衝撃的だった。
Posted by ブクログ
佐藤ママの本は何冊かよんでいるけれど、これが一番好き。
3歳までに1万冊の本や1万回童謡を歌うため、毎日正の字でカウントする、とか、
よちよち歩きの1歳前からくもんに通わす、とか。
そこまで必要か?と疑問に思うものもあるけれど、読んでて気持ちいいのは、佐藤ママがやりきっていて、それでいてとても楽しそうであること。また子どもたちもそれに感謝して皆優秀に育っていることである。
怒涛の子育て期間だったと思うけど、自分のことを子育て職人と言い切るほど子育てに没頭した時間は幸せな時間だっただろうと思う。
本の中で印象に残った部分
・子どものサポートに徹するため2時に寝て4時半に起きる日々
→次の日を有意義に過ごすための準備に余念なし(全て入念に準備され行き当たりばったりじゃない)
・食事と睡眠の徹底
→全て手作り(ひえー真似できない)、睡眠時間は削らない(これはできそう)
・妊娠中に小学校の教科書を全部購入し一読する
・教育に思い切り投資。お金かけすぎかな?と思っても、文化の形成にはお金がかかるもの、と自分を納得させる。(それに対して協力的な夫も素晴らしい)
→悩むくらいなら気前良くかける。結果無駄になっても時間が浮いたと考える前向きさが大事。最小コストで、と考えると身動き取れなくなるのでまずはやってみる。(お金をかけてみる)
・子どもの笑顔を見るためにお金は出し惜しみなし。4人の子供が喧嘩しないように誰かの誕生日にはみんなにプレゼント(なので4回もらえる!)
これだけの愛情と時間とお金をかけて子育て職人の域に達したことで、佐藤ママとして有名になり今十分投資元本は回収したことだろう。
子育てと同時に子育て後のキャリアまで築いてるんだから、もうあっぱれとしかいいようなし。
これからの未来、東大を目指すことが子育ての王道ではないと思うけど、目標を立ててそれに全力で邁進し楽しんでいる姿はとても参考になる。
Posted by ブクログ
佐藤ママの教育メソッドに加え、凄いなー、と感じるエピソードがこの本にもありました。
まず、子育て中は、ふとんの中の睡眠は二時間半!!こどもを車で迎えに行った車中で仮眠。そういう状況に不満も持たず「3時間睡眠のナポレオンよりも凄いでしょ!」と自慢するポジティブさ。
子育てにお金をかけすぎかな…と思った時は奈良の東大寺や法隆寺を思い浮かべながら「優れた文化財は手を抜くことなくつくったから現代にまで残っているのだ」と考えられる思考パターン。
江戸時代だったら確実に将軍家の乳母が務まる方でしょうね(笑)。
佐藤ママは、これからも目が離せない存在です。
Posted by ブクログ
前に2冊著作を読んで、佐藤さんはあくまで良い人生を送るための手助けをしているだけ、その延長線上にたまたま東大があっただけという感じだと思っていた。
そんなわけないよね。
と思い知る一冊。
間違いなく佐藤さんは教育ママで、たまたまお子さんたち全員がそれに付いていけた一家だったのだなと思う。
教育につながるものは全部購入、公文のおすすめ図書の1歳から6歳までを全部購入、教育に繋がらない上履き洗いは手間を減らすため毎シーズン購入。佐藤さんご自身の時間もほぼすべて家事と教育に放出。リビングが学習塾かな?というくらいデスクでぎゅうぎゅう詰めになっていたり(お子さんが多いから仕方ないのだけど)経済的にも精神レベル的にも凡人に真似できるレベルではなく、凡人に真似できない教育を受けた人が東大に入れるのだな…と腑に落ちてしまった。
Posted by ブクログ
全員東大理3に入っているのは、個性が活かせていない気がして賛成できなかったけど、本著に出てくる幼少期の教育は研究でも社会性を育てたり、脳の発達に良いと言われていることばかりで参考になると思った。
Posted by ブクログ
覚書
絵本1万冊、童謡1万曲、パズル100ピース
くもんの推薦図書5A〜2Aは乳幼児
子供が自発的にやるようになるまで待つ。楽しそうにやっているところを見せる。
ひらがな、カタカナ、数字、一桁の足し算、九九は小学校入学前までに。
Posted by ブクログ
宿題は子どもが自発的にやるようになるまで待つ。押し付けてイヤな思いを、植え付けない。全部納得はいかないけど良い部分は真似していこう。まずは親の自分が楽しむこと!
後半は受験について詳しく載ってました!
Posted by ブクログ
子育て本。同意した部分やびっくりした部分など。
・まだ物心ついていない幼児期こそ、机に向かって勉強する「学習習慣」を身につける。
小学校に入ってからだと、通学や授業などで忙しくなるし、youtubeやLINEやテレビやゲームなど勉強以外に気を取られ、学習習慣を身につけるには遅くなる。
・親が子育てで不安を感じる時は、リサーチ不足で具体的に把握ができていない、親の不勉強が原因。
・第一子妊娠中に、小学校の教科書を全教科6年文買って目を通しておく。
・公文式スローガン。3歳までに童謡200曲と絵本1万冊を読み聞かせると賢い子に育つ。
3歳までに100ピース以上のジグソーパズルができたら東大に行ける。
・リビングに本棚を設置。1日の生活拠点のリビングから遠い場所まで本を撮りに行かなければならないような環境では読書週間は身につかない。
・お散歩に植物図鑑を持参し、「これ、なあに?」と聞かれたら立ち止まって一緒に調べる。
・誕生日プレゼントは全員分買う。(長男の誕生日に、おもちゃを次男用と三男用にも買う)
・テストの見直しは「もう少しで正解だった」という問題を2問だけ見直す。全くわからない問題を見直しても結局はよく理解できないから時間の無駄。
・テストで点を取れない生徒は小さい字でノートにちまちま書いてる。ノートの白い部分の広さと頭の広さは同じなので、広いスペースに大きな字で書かせる。
・特製ノートを作る。問題の下に広い余白があるように、テキストを改良する。
・模試の問題と解答、プリントなどをごちゃごちゃにならないよう、子供のパーソナルカラーを決めてクリアケースに入れる。
Posted by ブクログ
育児とは何かを考えさせられた。
筆者のマネジメント力は素晴らしい。しかし私は素晴らしい結果を聞くとその結果をどうしても別の角度から考えてみたくなる。
例えば、この方法を実施しての良くなかった部分など、親から見て、子から見て経験を交えた続編を期待したい。
Posted by ブクログ
息子3人娘1人を東大理3に現役合格させた佐藤ママの本。
18年間は子育て職人としてすべてをささげると決意したとのことで。4時半起床で弁当を作り、夜は子どものノートづくりとうサポートののち2時に寝るという生活。
食事は完全に手作りで市販の総菜は使わないという徹底ぶり。
奈良駅→兵庫灘→大阪鉄録→奈良という移動を日常的にしていた息子さんもすごい。(片道2時間w)
でもこれだけ子育てに没頭できる(子どもも拒否せずに受け入れてくれる)のは幸せな時間だったのだろうな。
Posted by ブクログ
すでに佐藤ママの本を何冊も読んでいるので、
新しい情報はあまりない。
ただ、
親の「サポートでコスパアップ」
塾などに丸投げせず家でのサポートをしないと塾代の無駄になるという意見にはギクリ❗️