【感想・ネタバレ】BCG 次の10年で勝つ経営 企業のパーパス(存在意義)に立ち還るのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

天下のBCGが次の10年を、と言うので買いました。

感想。
先ず。読みやすい。BCGの本はいつもそう感じる。
先が読めないことを前提に、存在意義をしっかり定めた、柔軟な組織か。

備忘録。
・とある統計データの紹介。日本の大企業において、仕事に熱意を持って取り組む従業員の割合は6%。北米は30%。欧州で10%前後。アジアは5%前後。まじか。大企業が安定的なビジネスモデルを示し、意欲的な従業員がロイヤルティーを維持する、と言う構造は、成立しにくくなっている。

・戦略策定においては、「先を読む」から「先が読めない」ことを前提にした経営へ、パラダイムシフトが必要だと。なるほど。具体策としては、リアルタイムにデータを活用し、変化に対応すること。決められたことを実行するだけでは生き残れない。

・そのためには、付加価値をいかに早く、柔軟に届けるか、を軸に動ける組織でありたい。

・その為には、それが出来る人材マネジメント電話人材ポートフォリオが必要。

・BCGの研究によると、市場シェアと利益の相関関。係は年々低下してきているらしい。まじか。競争の本質である「環境に適応したものが生き残る」が大切になるだろう、と。その為には、エコシステムを構築する立場になることだったり、構想力や回復力を高めて環境変化を乗り越えられる組織になることだと。(この辺りは複数章にわたり繰り返し主張)。

・見通せる未来には先手を打ち、見通せない未来に対して守りを固める。当たり前だが、当たり前に大切だろう。

・以上のビジョンで戦略を作り、同時にそれを実行できる組織を構築する必要あり。経営者自らが大胆に推し進め、人事制度も改革し。

・そして経営の肝として、存在意義(パーパス)が大事だという話になる。先が見通せなくて、変化し続けないと生き残れない、昔から比べればふにゃふにゃに見えかねないが、大事なのは存在意義。日本企業が聞き慣れた言葉で言えば経営理念だろうか。

・組織の構成員が、組織の存在意義を理解し、想定外のことが起きようが存在意義に基づき自律的に行動する。

・この存在意義については、組織レベルだけでなく、個々人レベルでも大事だと。個人版パーパス。これを定めることができれば、モチベーション高くコミットすると。

→ラグビーのワンチームだな。大企業で隅から隅まで存在意義が浸透するのは難しいだろうが、だからこそ、それが実現出来たらとても強いだろう。

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2020年09月15日

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