【感想・ネタバレ】乱歩の日本語のレビュー

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Posted by ブクログ

江戸川乱歩作品の表記や用語、バリアント間の異同を詳細に検証することで、乱歩の用いる言葉、ひいては乱歩が活動した大正から昭和にかけて持ちられた当時の日本語との関係について探る本。乱歩は人気作家で同じ作品が何度も書籍化されているが、その文章は乱歩自身、あるいは編者、出版社、時代の変遷による日本語の変化により、意図的な改変からルビの表記や送り仮名など様々な異同があり、それを一つひとつ丹念に検証していくという労作。乱歩の場合、足穂のように延々とリライトを繰り返す作家ではないぶん、その異同の大半は用語の異同で地味なもの多く、考えただけでも気が遠くなる。

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2020年06月16日

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