あらすじ
困ったときは家事代行アオヤネにおまかせ!
巨匠・赤石路代の姉プチ最新作!
夜になると、人の後ろにいる背後霊が見える――
ある事件がきっかけで、特別な力に目覚めた一花(いちか)。
彼女の仕事は、依頼があればどんな家事でも代行する、かたづけ屋
「アオヤネ」。
一花の住むアパートに越してきた謎の男・理生とともに、今日もまた“うしろの人”の声なき声に耳を傾けて…!?
珠玉のヒューマン・ファンタジードラマ、開幕!
感情タグBEST3
あまり大人向けではないかも
恐怖ものではなく感動ものにしたてるにはなかなか難しそうなネタですが、ネタのわりに明かるげな雰囲気で軽く読めるのは良いです。プチコミックの対象年齢層より小さい子向けの内容なのではないかなと思いました。古くからの赤石さん読者としては、赤石さん作品の中くらいの評価あたりです。
匿名
サイキックかたづけ屋
主人公の天音一花はかたづけ屋の『アオヤネ』というところで働いている女性。
かれこれ一人暮らしも10年近くになる彼女と同じアパートに一人の男性が引っ越してくる。
彼の名前は斑鳩といい求職中だということを素直に告げる人だった。
ある日一花は仕事中に血だらけで逃げる女の子を保護。
しかし追ってきた男に刺されてしまい一時期は意識も不明になってしまった。
輸血をしたことで一命をとりとめた一花だったが、それからというものの幽霊のようなものが視えるようになってしまったうえに彼らの言うこともなんとなくわかってしまう事態になってしまう。
それだけではなく一花のことを助けてくれた斑鳩さんの背中から羽が生えているのも見えてしまっているのだった。
かたづけ屋として働くなかでいろんな人の後ろに視える人たちの声を一生懸命に聞こうとする一花とそんな彼女を支える斑鳩さんの関係がよかった。
お掃除オカルトファンタジー
新刊発行に合わせたキャンペーンにて試し読み。
家事代行(というかハウスクリーニング専門)業で働く主人公が、掃除とともにトラブルも霊視で打開する、ほんのりオカルトファンタジーなお話。
心温まるヒューマンドラマの謳い文句どおり、確かに全てハッピーエンドなのですが、どんな事件も深刻にならずふわっと解決されるので個人的には物足りなかったです。
もしくは無意識にP.A.のような感動を求めてしまい、採点基準が辛くなっていたのかも。
でも一話完結で読みやすくオカルト要素も強くないので、安心感のある軽い読みものを楽しみたい方には打ってつけだと思います。
ただ公衆電話のかけ方を知らない今時の小学生を描く一方で、「いいお嫁さん」発言が出てきたりするので…思わず令和の連載じゃなかったっけ?と確認してしまいました。
3巻までキャラ紹介での名前が間違えられたままなのも地味に気になってしまい…。
そういう要所の曖昧さや、ストーリーの淡白さが合わない人もいるかと思います。
それとこの作品自体ではなくレーベル側の都合なのでしょうが、巻末に別の作家さんの試し読みを入れるのはやめて頂きたかったです。
作品傾向が全く違うのと、たまたま女性への暴行未遂があったため、本編のふんわりした読後感が消し飛んでしまいました。
せめて赤石作品でまとめるとか、そのくらいは考慮して頂けたらと残念な気持ちになりました。
P.A世代!懐かしい〜!
そうそう、赤石センセイは、こういう作風、台詞、出てくる男の子の性格なんだよな〜〜!と、とっても懐かしい気分に浸れました。
ただ、いいお嫁さんになるよ〜発言とか、虐待の対処の仕方など、今の時代にそのセリフや行動はまずくないか?!というシーンも多く、今の若い子は読んでて違和感かも。
赤石センセイともなれば、編集さんも注意できないのかな…。そこだけは現代でマンガ描いて若い人に影響ある立場として、価値観直してほしい…
どこまでもカッコいい男の子!頑張りすぎちゃう女の子!みたいな、ザ昔の少女漫画が読みたいときにはいいかも。