あらすじ
存続する組織の条件を歴史的に明示!
日本社会の痛烈な御意見番・山本七平が一般向けに行った講演に、「文藝春秋」に掲載された名日本論「切腹と石油」を収録。なぜローマは末期的症状でも千年生き延びたのか、一方でトルコは中東一帯を占拠した膨張期があったにもかかわらず五百年足らずで瓦解したのかを端緒に、日本型組織の問題を解明する。
いま会社も国家も、輸入した組織と日本の伝統的社会構造がうまく働かなくなってきているのではないか? その打開法は? また「日本は世界でいちばん忠誠心がない民族」「日本は法治ではなく礼治、敬語治」「私有という概念がいちばん強い日本人」「日本のリーダーは世話人」など圧巻の山本学で、日本の内面が映し出される。初の単行本化!
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Posted by ブクログ
山本七平もの この辺でまあ十分かと思う
1.コロナ敗戦と日本型組織
組織に科学・合理性が欠落→精神論・スローガン
2.和魂洋才の矛盾
形だけで終わり、本質は変わらず 複雑化して劣化する
cfサウジアラビアの国土開発 結局はゴミ
北海道の開発にも言える 上から道路・漁港・新幹線
→Soft=価値観が大事と言うこと
Posted by ブクログ
輸入したひとつの組織と日本の伝統的社会構造と言うのが非常にうまく働くときは、おそらくプラスになるのでしょう。これがおそらく明治と言うもの、あるいは戦後と言うものでしょう
一度組織を作ると家族になってしまうので、それ自体が存在理由を主張する。だからいらなくなった組織を解体できない。これは日本の組織が絶えず持っている問題点でして、これをどう処理するかというのがおそらく国家の場合でも、企業経営の場合でも問題になる点だと思います
日本における指導者の条件は色々と言えると思いますが、必ず密かなる第二案を持っていること、これは必要であろうと思います