【感想・ネタバレ】覚醒の炎―プンジャジの教えのレビュー

あらすじ

ラマナ・マハルシの直弟子で、世界中の数知れない探求者たちを真我に目覚めさせたプンジャジ。
お読みいただければわかると思いますが、マハルシに比べて現代感覚で語られていて、より真我(本当の自己)の把握に近づきやすいです。ある面で親しみやすいです。
真我の本質や真我へ至る方法がわかりやすく書かれています。
「ひとたびこの空の一瞥を得れば、あなたはサンサーラ、つまり世界の現れがあなた自身の投影でしかないことを知って、いつも幸せに生きることだろう。」

著者について
●シュリー・H・W・L・プンジャ
1913年10月13日、現在はパキスタンとなっているパンジャブ地方の小さな村で生まれた。6歳のときに3日間、真我の直接体験に没入。1944年、31歳のとき、ラマナ・マハルシと出会い、その臨在のもとで覚醒を得る。1966年に引退するまでさまざまな仕事に就き、家族を養い、一家の長としての務めを果たした。
やがて、インド北部の町ラクナウに腰を落ち着け、毎日サットサンをおこない、世界中から訪れてくる探究者たちに“尊敬するお父さん”という意味の「パパジ」の名で呼ばれるようになる。1997年9月6日、逝去。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

本当の自分を知るためには、ヨガや瞑想などの修練は必要ないとプンジャジは言う。ただ「私は誰か?」と五分間だけでも真剣に問い続けることで可能だと。確かにそう思う。今ここにしか答えはない。

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2017年02月23日

Posted by ブクログ

パパジの言葉は、帰依者を”真我”に導く力を持っている。YouTubeで「パパジ」と検索すると動画を見ることができます。人柄や笑顔を感じて読書すると、この本は更にいい味が出てきます。

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2013年10月22日

Posted by ブクログ

ラマナ・マハルシの本より先に読んでしまいました。

プンジャジ(パパジ)の言い回し、語りは、本当に素晴らしい。
彼は言葉の使い方の重要性を認めていたのでしょう。
彼はあらゆる表現で、真我への道を示しています。

パパジの”深い愛情”が感じられる本です。

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2009年11月08日

Posted by ブクログ

「ラマナ・マハルシの直弟子、パパジの名で愛されたプンジャジの対話録」
あなたはすでに『それ』なのだ。
修練をして真我になるのではない。修練をするのは自我でしかない。努力を棄てなさい。
あるがままに在りなさい。一つの想念も起こさずに、ただ静かにしていなさい。
そうすれば、世界の現れも真理の探究もすべては自分の心の投影でしかなく、束縛も、
解脱も、解脱を求める人も存在しないという究極の真理にあなたは目覚めるだろう。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

真理探究に疲れた時、やめたくなった時、やめようと思った時、瞑想に飽きた時、時々思い出すのがプンジャジとガンガジ。

この寓話好き↓

昔、子供に恵まれない王がいた。

 
 自分が年老いたことと王位を継承する後継ぎがいないことを理由に、彼の死後に王国の支配者となるべき養子を迎えることに決めた。

 彼は考えた。「もし後継ぎを置かなければ、私の死後、王国はたいへんな混乱に見舞われるだろう」。

 そして大臣を呼ぶと、翌朝六時から夕方六時までの間、宮殿の門を開けるようにと告げた。

 そして王国の誰もが次の支配者になるための面接を受けられること、誰もが歓迎されるということを宣言したのだった。

 翌朝、大勢の人々が宮殿の門のところに集まった。

 その一人一人が次の支配者になることを期待しながら。

 彼らは護衛官や宮廷の人々に迎え入れられた。

 廷臣の一人が告げた。

 「あなたたちはこれから王に会って迎え入れられます。そのときに備えて身なりを整えてください。ごらんなさい! まったくのボロをまとっている人さえいる。私たちがあなたをきれいにして、入浴させます。そして食事と新しい衣装を与えます。そうすれば、王との会見にふさわしくなるでしょう。こちらにおいでください」

 皆は宮殿の中に連れていかれると、王が享受してきたすべての場所を提供された。

 この日一日、すべての訪問者が宮殿で自由に過ごし、何であれ欲しいものを手にし、思いのままにすることができた。

 香水に興味をもつ者は何本もの香水を手に入れ、衣服に興味のある者はさまざまな衣類を手に入れた。

 他の者たちは王の浴室で贅沢を極め、王のご馳走を食べ、そして踊り子や歌い手が演じるのを楽しんだ。

 一日中こんな調子で、皆、何のために宮殿に来たのかを忘れ去った。

 王は王座の間で待ちつづけたが、誰一人、王に会おうとする者はいなかった。

 どの志願者も王の贅沢な暮らしを楽しむことに夢中になっていたからだ。

 一日が終わろうとする六時になっても、王国と王位を求める者は一人も現れなかったため、王は申し出を撤回し、皆に家に帰るよう告げたのだった。

 もし途中で目を奪われずに直接王のもとに行く人がいたなら、すべての宝物は永久にその人のものとなっていたことだろう。

 だが、誰もが宮殿に来た目的を忘れてしまった。

 これがジーヴァに起こることだ。

 自由の王国の王座は、まっすぐそこに入って、それを要求する人を待っている。だが、ジーヴァは快楽と所有欲という横道に逸れてしまう。

 ただ一生を終えて死を迎え、ふたたび誕生して苦痛と快楽の人生を続けていくのだ。

『覚醒の炎-プンジャジの教え』

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2022年08月16日

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