【感想・ネタバレ】漱石を知っていますか(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

『吾輩は猫である』は長くて歪だ。『坊っちゃん』は俗っぽいし、『門』は暗くてわかりにくい。『こころ』には女性軽視の傾向が……。実は難点ばかり!? の夏目漱石が、日本で百年以上も読み継がれている人気の秘密とは? 代表的13作品を例に、その創作技法から文章術、作者の心理、作品の完成度までを阿刀田節全開で平易に解説。スラスラ読めて明日から語れる、目からウロコの超入門書。(解説・石原千秋)

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

引用が多いがその間に簡潔に書かれている作品の分析や指摘がさすがに興味深い。夏目漱石の本はほとんど読んだが、忘れてしまった部分も多い。阿刀田氏も「こころ」の章で述べているように、読んだ時の年齢などによって読み取れることは変わるはずだ。この本で評価の高かった「こころ」と「それから」は読み直してみようと思う。特に、「こころ」については女性蔑視の小説かどうかということと、阿刀田氏のいう「人間の究極のエゴイズムと実存のニヒリズム」という視点で読んでみたい。

0
2020年09月26日

「エッセイ・紀行」ランキング