あらすじ
星新一、筒井康隆、アガサ・クリスティーなど人気作家作品の装画や装幀の仕事で知られる天才・イラストレーターが、社会のあらゆるものを〈植物〉と〈昆虫〉に見立て、ユーモアと風刺を織り込んで描いた40年前の幻の作品集が奇跡の文庫化。機知縦横に生み出されたイラストは、時代を超えて現在の我々の問題にもリンクしており、その普遍的な想像力に驚くばかり――。
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Posted by ブクログ
社会を植物と動物に見立てた、ユーモアと風刺に富んだ作品集。
アガサ・クリスティーや星新一の文庫のカバー絵で著名な、
イラストレーター真鍋博の、40年前に出版された
「真鍋博の植物園」と「真鍋博の昆虫記」を合わせ、再編集し、
文庫化した作品集です。空想の植物と動物の博物誌的な内容です。
モノトーンの絵で植物園は+緑系というシンプルなもの。
スタイリッシュでキレのある絵は緻密。
添えられている文章は、さすがに古いモノもあるけど、
社会全般への作者の鋭い視点が窺えます。
幹線網蔓構想、ビジネスバチ、部屋ムシなど、今の社会にも
生息しているモノがいるのは、なんとも面白く驚かされます。