あらすじ
大ヒット!三ツ矢&田所刑事シリーズ第3弾!
中野区のマンションの一室で若い女性が頭部を殴打され、意識不明の状態で発見される。永澤美衣紗という名の彼女はシングルマザーで、生後十ヵ月の娘、しずくは連れ去られる。現場には「私は人殺しです。」と書かれた便箋が残されていた。
時は遡り、90年代初頭。北海道の鐘尻島では巨大リゾート「リンリン村」の建設が頓挫し、老舗料亭「帰楽亭」の息子、小寺陽介は将来に不安を感じていた。多額の借金をして別邸を建てた父は大丈夫なのか。そんな折、リンリン村の鉄塔で首つり死体が発見される。
バブルに翻弄される北海道の離島と現在の東京。
二点を貫く事件の驚くべき真相とは。
大ベストセラー!
『あの日、君は何をした』『彼女が最後に見たものは』に続く、三ツ矢&田所刑事シリーズ第3弾。
抗えぬ生と死を圧倒的なスケールで描く、著者の最高到達点。
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
読みやすくて面白かった。最後まで騙され(?)た。
最後までイヤ〜〜な気持ちになって終わるけどそこも良い。
ゆいちゃんとお母さんのやり取りは読んでて苦しかったなあ、、
Posted by ブクログ
90年代の鐘尻島の描写が良かった。
寒々しい雰囲気が目に浮かぶようだった。
刑事目線で最後まで謎解きがされるのかと思いきや、殺人シーンは犯人目線で書かれるのかと驚いた。
読み手として殺人に至る動機なんかがわかりやすくて良かったかも。
Posted by ブクログ
前二作と同様に二人の絡みが面白い(笑)。
初めは全然共通点がなかったのに,終盤でノーマークだった人物達が二つの物語を繋ぎ合わせ、予想外の展開が待っていた。
解説で杉江松恋さんが語っている“本作で意図的に用いられているのは偶然と勘違いの要素である。限られた世界で生きている人間には知りえることに限界があるし、自分が見聞きしたと思い込んでいる中にも誤りが入りこむ。そうした人間の不完全さが重なり合って大きな悲劇が形成されていくという物語なのである。いきなりやってくるように見える破局は、実はじわじわと日常の中に忍び込んできていたことが後から判明する。自分がそれを見逃してしまっていたと気づいた人間の衝撃、悔恨を描くことが小説の中では一つの柱になっている。”という言葉が印象に残った。
自分の見聞きしたものだけで物事を判断すると、どこかで間違った解釈・行動をとってしまう可能性がある。そうならないために、自分の見聞きした情報や固定概念に執着されるべきでないと感じた。
Posted by ブクログ
三ツ矢&田所シリーズのことは知らないまま読んだが、題材が好きだった
最初は呪いとか言うからオカルト系かと思ってたけど、あとから徐々につながってきておもしろかった!
強いて言えば、もうちょっと解明したかった感は残ってるかな
子どもだろうなと思ってたのにまさかの期待の裏切り、、これ登場人物で報われる人っているのか…?
Posted by ブクログ
シリーズ3作目。ようやく読めた。
面白かった。
交錯する過去と未来。
いろいろな点が散りばめられていて、これがどう繋がっていくのかワクワクしながら読んだ。
ただ、結末は少し弱かったなぁという気がしたのと、登場人物も多いので頭を整理するのに時間がかかった。
だけど、三ツ矢と岳斗のキャラ設定は見事だし、文章の引き込み方はさすがだなぁと。
Posted by ブクログ
3つの事件がら全く別物だと思ってたらまさかと繋がりがあって、それが別の話のことと時間軸が違っててこれはやばい頭が柔らかくなった気になりそう