あらすじ
障がいのある人の性について、基本的な考え方と具体的な支援方法を学ぶ。児童の性器いじり、性教育、恋愛・デート、望まない妊娠、半身不随の人の出産等、豊富なケーススタディを収載。「性とは何か」を通して真の自己決定支援を考える、障がい者福祉関係者必携の書。
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Posted by ブクログ
この本には障害者の性とどう向き合っていくか、現場で戦ってきた支援者たちの様々な知見が書き込まれている。
だが、それを参考とし障害者の性を実際に支援していくにあたって避けられない問題がある。それは、まずとりもなおさず自分自身の性との向き合い方を問い正していく必要があるということなのだ。
それなしには結局全て、本質から目をそらしたきれい事にとどまってしまう。
支援が見て見ぬふりや目先の対処のままとなることに、つながってしまう。
そして、そうこうしているうちに障害を持たれた方の人生があっという間に過ぎていき、やがて死を迎えてしまうことになる。
おそろしいことだ。
何度も読み返しつつ、とりあえず自らへの問いかけを続けている。