【感想・ネタバレ】消えたママ友のレビュー

あらすじ

第25回手塚治虫文化賞短編賞受賞!話題騒然のミステリーコミックエッセイ

彼女たちの悩み苦しみ、不安や怒りや閉塞感は、「コミックだから」というチェイサー抜きで、読む者の心にしみ込んでくる。
素朴で可愛いらしいキャラクターたちが見せてくれる迷走の心模様は、「あるある」と理解できるからこそ痛烈で痛切なのだ。
―宮部みゆき(小説家)

シンプルな線とかわいい絵の4コマが毛細管現象のように心の深い所まで入りこんでいく。
ママたちの心の暗部をのぞきながら、いつの間にか読んでいるあなた自身の深層にも触れることになるのだ。
野原さんの漫画はおそろしい。
―江口寿史(漫画家/イラストレーター)

登場人物それぞれの抱える問題を、現在と過去の時間軸で真相を暴いてゆく。その展開が絶妙で、漫画なのにまるでお芝居を見ているような感覚になりました。
―手塚るみ子(プランニングプロデューサー)

優しい旦那さんとお姑さん、かわいいツバサ君に囲まれてキラキラ幸せそうだった有紀ちゃん。そんな有紀ちゃんがある日突然姿を消した。
保育園のママたちの間ではその話題で持ち切り。噂では有紀ちゃんは男を作って逃げたということらしい。

有紀ちゃんとは仲良しだったはずなのに、何も知らなかった春香、ヨリコ、友子。
しかし、みんなそれぞれに思い当たることがあった・・・。

平凡な日常を襲った時間を巡って、ママたちがじわじわと自分たちの闇に気づいていく。これは、あなたの日常にも起こるかもしれない物語。

【もくじ】
1章 消えたママ友
2章 有紀ちゃんを探せ
3章 本当のことなんて話したりしない
4章 ママ友がいない
5章 つないだ手
6章 本当の有紀ちゃん
7章 あの日

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人それぞれに嫌なことが

幼稚園児のママ友の話し。人それぞれにママ友と付き合う理由あって、それぞれのママ友にも色々な見えない背景があって、それがそれぞれに良くない方向に進んで行った話し。

#泣ける #切ない #深い

1
2023年05月29日

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なんともいえない後味。。。

無料分を読んで、続きが気になり購入しました。ママ友って不思議な関係で、子どもがいなかったら友達にならなかったであろう人たち。ママ友って割りきるのか、一歩深く踏みいるのか。それぞれの家庭の悩みを打ち明けれるほど親密になれるものなのか。涙なしでは読めんかったけれど、それと同時にスッキリしない後味です。

1
2022年08月13日

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ママである前に······

 各家庭それぞれの、親の様子と、それに呼応する子どもの様子が、よく描かれていると思います。
 一見穏やかな義母と旦那に、モラハラや心理的DVを受けていたユキさん。バランスのよい春ちゃん。若いけれど現実をよくみているしおちゃん。特に現状に文句はないけれど理想を追い不満を抱えているヨリコさん。ユキさんがいなくなったことで、他の三人の関係にも影響がでて自分の境遇や、ママ友との関係とも向き合うことになります。
 ちなみに、ユキさんのように、三世代の同居で、長子が祖父母にとられてしまう例がままあり、問題になっています。ユキさんは逃げられたけれど、ツバサ君は、確実に病んでいっている。
 この作品で、保護者が、子どもの側に立って気持ちを慮っている親と、子どもの立場からの気持ちの共有がない親と、自然にかかれています。また、父親の存在の希薄さも。現代の、母親になった人の自立や尊厳と、子育てを考える上で、読んでみてもよい本だと思います。ただ、後味は悪いです·····。
 

#切ない #怖い #ドロドロ

1
2021年11月22日

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いつもの

ママ友や旦那に対する不満話かと思いきや
ミステリーに上手くママ友のイザコザを混ぜていました
お互い自分以外のママ友を羨ましがってて「私はこんななのに…」と思ってるところも面白かったです
失踪したママ友には性格が酷い事でおばあちゃん同士では有名な姑、それが原因かと思いきや失踪したママ友には秘密があって…最後までそれは隠したまま
気づいてる人はそんなママ友の姿は自分は知らなくていい…と心に押し込める
これが面白かったです

1
2022年09月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

どのママさんも立場があって、思うところがあって、それがいい悪いではなく、実際ママって色々な気持ちを抱えながら生きてると思う。
共感とまではいかないけど、心に重く残る作品でした。

0
2021年01月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人生は"自由"だ。
色々な選択をしていくママたち。そして大人に巻き込まれながらも成長していく子どもたち。
「自己責任だ」と言われることが多い世の中だけれど、それって果たして本当にその人だけに帰結する問題なのか?
共感する部分もあり、考えさせられました。

2
2021年05月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ネットでよく目にしていてずっと気になってました。
ゆきちゃんの義母と夫がヤバそうなのは想像できたけど、本人が借金するまでにパチにのめり込んでたのは想像のさらに上だった…
「たまごが先かにわとりが先か」ではないけど、それぞれのもつちょっとした歪みがグルグルと負の鎖を作り続けているようでゾッとしました。

1
2023年09月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

本書に出てくるママ世代の人からお勧めされ手に取り。その方は世代だから当事者として私とは違うささり方をしたんではないかな。私は子供がいないのでその意味でも「怖っ」とちょっと思った本書でした。いやぁママは本当に大変。世の中のママを尊敬します。

…しかし、人の家庭の中の事情というのは本当に見ているだけ、表面付き合っているだけではわからないものとしみじみ思いますね。
私は職場はもちろん友達関係など大体の所で「アホばっかり言ってる面白い人」で通っています。
私が人には簡単に話せないほどヘビーな家族の事情があって苦しみを抱えていることなどほぼ知りません。あまりにもヘビーで共感されにくい内容なので近しい人ほど最初から話すことを諦めています。
いろいろ悩みや困りごとを話してくれる人は周りにたくさんいて、その中にはやはり「それは大変だろうな」「解決できるだろうか」と思うヘビーな事情もありますが、聞いてる私には、人に話せる、聞いてもらえるというだけでも大変ありがたいことなんだなとつくづく感じられます。どこにも出せないということほど苦しいことはないのでは、とも思うからです。だからといって出せてれば大丈夫ってもんでもないのもまた辛いところ。
それが失踪後3人に再会した有紀ちゃんの気持ちでしょう。

本書の中で失踪してしまう有紀ちゃんは特別な人ではないと思う。居場所を失うってこういうことなんだなと。死ぬくらいなら逃げろはどんな事情であっても、どんな立場であっても誰にでも当てはまる大事なことだと思う。
本書のママ世代だけでなく苦しみから逃げたい人には沁みる一冊なのかなと思います。

最後、その後のヨリコさんが気になりますが、ほとんどの人は逃げる自分を想像し、心の中だけを遠くへ飛ばして一時逃避をしつつ日常をやりくりしていくものなんでしょうね。

1
2022年11月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

"『レタスクラブ』の読者さんは「幸せな奥さん」というイメージがあるので、このような不穏な作品を発表するのは勇気がいった"と著者があとがきで書いている通り、絵はふんわりソフトなタッチだけどほんとに不穏

仲良しママ友4人組の1人有紀ちゃんがある日突然失踪する
息子のツバサくんも置き去りにして

それをきっかけにして残された3人の関係もギクシャクし始める
ああしなきゃこうしなきゃの見えない大量のルールに満ちたママ友の世界がめんどくさ過ぎる(現実でもこんな感じ?!)

有紀ちゃんの代わりにツバサくんのお迎えに来るパパやおばあちゃんは温厚で上品なんだけど、たまに一瞬目を疑う人格が垣間見える

最後、有紀ちゃんの失踪の理由を読んで、わかるわかる良かったやんとすごく共感してたのに、
「あの3人に私はいま幸せよっていいたかった
私がいちばん勝ちだ」
という有紀ちゃんの心の言葉に一番ゾッとした

※第25回手塚治虫文化賞受賞

According to the author’s afterword, publishing such a disturbing work took courage because the readers of 'Lettuce Club' are generally seen as 'happy wives.'
The illustrations have a soft, gentle style, but the atmosphere is genuinely unsettling.

One day, Yuki-chan, one of a close group of four mom friends, suddenly disappears, leaving her son Tsubasa-kun behind.

This incident sets off tension among the remaining three, and their relationships begin to fall apart. The world of mom friendships is filled with countless invisible rules about what you should or shouldn’t do—it’s just too much trouble.(Is it really this way in real life too?)

Both Yuki-chan’s husband and her mother-in-law, who come to pick up Tsubasa-kun in her place, are kind and refined. Yet, sometimes you briefly glimpse a side to them that makes you question their true character.

Later, Yuki-chan explains why she disappeared, and I found myself sympathizing deeply and thinking, 'I get it, good for her.' But the most chilling moment was her inner voice:
'I want to tell those three that I’m happy now. I’m the real winner.'

0
2025年10月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ある日、ママ友の一人が子どもを置いて突然消えた。それを切っ掛けに、ママ友の関係性に潜んでいた綻びが明るみに出てくる。
不穏さが、読むスピードを加速させる。
ママ友だからって、なにもかも話してる訳じゃない。というのは一般的な友達にだって言えることだけど、大きな違いは「子どもが切っ掛けで構築される関係性」ってところかな。引っ越した先だって同じ状況なのよね。
いなくなったヨリちゃん、今後あの2人に育てられる翼くん、ふたりがどうなっていくのか気になる。

0
2021年11月28日

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んーーーモヤモヤが残ってしまう

これで終わりなのか、ここで終わってしまうのか。
としか思わなかった…
結局ツバサくんも旦那と姑の影響でひねくれた子になってしまったし、ゆきちゃんもゆきちゃんで今が幸せだからいいみたいな…な〜んだ結局男じゃんって感じ

#怖い #ドロドロ #ダーク

0
2023年04月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

子供を通じてできたはずのママ友関係に、
みんながのめり込みすぎていて、こわかった。
最後の夜にママ友の殻を破って本音で話せたのはよかったけど、
現実でこんなぶつかり合いは難しいでしょうね……。

ラストで有紀ちゃんが自分のことを勝ちだと言うけれど、
ママ友関係にはいろんな立場があり、
勝ち負けの問題ではないのではないかと思った。

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2021年05月26日

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こわかった

ま、人生いろいろですよね。ギャンブルはほどほどってことで。

0
2021年01月09日

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