あらすじ
新進俳優として注目されていた兄が、自分をかばい交通事故で亡くなった。やり場のない悲しみと後悔を抱える琴子は、死者に再会できるという千葉の内房にある食堂へと向かう。その店で故人との思い出の料理を食べると、ありえない現象が起こるというのだ。半信半疑で訪れた彼女を包んだ温かな奇跡とは? 感動の涙をおさえきれない切なくて優しい連作短編集。
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Posted by ブクログ
千葉の海辺にある食堂「ちびねこ亭」
この食堂で、故人との思い出のごはんを食べると、その故人の声が聞こえたり、会う事ができるらしい…
この世に沢山の思いを残して、逝かざるをえなかった人達。でも、残された人達にもやりきれない思いはあって。
再会できるのは、ごはんがあたたかい間。
その短時間で精一杯の思いを伝え合う姿に泣けた。
Posted by ブクログ
意識的に避ける作家と言う人がいます。
高橋さんは実はその筆頭だったんですが、題名と内容に惹かれて一気に三冊揃えました。
で、読んでお腹も空きますが、人ってこういう救いが必要な時もあるだよねとしみじみ。
次の巻も読むのが楽しみです。
Posted by ブクログ
正直帯で謳ってるほど泣けるわけではなかったけど、ほっこり可愛らしいお話でした^^
美味しいご飯が食べたくなる。
ただちびねこ亭以外の黒猫やサバ白猫は言っちゃ何だけどとってつけたようにちょこっとしか絡んで来なかったから、話のタイトルに「猫」を入れるならもう少し猫エピソードあってもいいのでは?と思った…特に黒猫…^^;
あとサブタイトルも何で「黒猫と初恋サンドイッチ」なんだろうと……1話目のアイナメの煮付けか最後の定食屋のまかない飯の方がいいんじゃないかなぁと個人的には思った…サンドイッチのお話があんまりピンと来なかったからかもだけど(小5男子が果たしてあそこまで考えるかなっていう…)
落花生のお話が1番好きかな。
ちびねこ亭のプチレシピも載ってたので機会があったら作ってみたい^^
Posted by ブクログ
死者との思いでのご飯を食べることで短い時間、無くなった人と話ができる定食屋。
亡くなった人と話すことで悲しみを乗り越え前進していく様子に励まされます。