あらすじ
新聞記者はよく「新聞には一次情報が記されている」という。だが、これは「嘘」である。実際に紙面を見れば、政府からマスコミ用の二次資料をもらい、せいぜい有識者に取材して入手したコメントを載せている程度だからだ。他方で近年、自らインターネット動画の番組を立ち上げて意見や情報を伝える専門家が増えている。有識者が直接、発信するのが本物の「一次情報」。人から聞いた話を伝えるのは、あくまで二次情報にすぎない。新聞やテレビは独自の情報をもたず、結果として各社、大差ない記事や番組が横並びになる。受信料と系列支配に依存し、惰性でニュースを流すNHK、新聞の既得権を喝破する。「『公共放送にCMは入れられない』は嘘」「テレビの広告費を超えたインターネット」「消費者が納得できる受信料はせいぜい月200~300円」「財務省の政策PRと見紛う報道」「全体主義国家に甘いマスコミ」。すべての偽善と欺瞞がここで暴かれる。
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Posted by ブクログ
高橋さんの説明は極端だが、ファクトに基づいているから、ウンとしか言えない。ここまでハッキリ言ってくれて、かつ、政府からも重用されるエコノミストは、居ない。
菅新首相のブレーンとして、官僚や族議員に負けない政策提言を、どんどんしてもらいたい!
経済学の究極の目標は、失業を減らす事!それ以外の経済対策は、間違っている!
Posted by ブクログ
本の内容はタイトルから連想していたものとは少し違い、最近の時事について思うところを書いたといった感じだった。経済政策については、緊縮財政をとるべきではないという主張は理解できる。だが、発行した国債は日銀が引き受ければ良いのだから、金利も安いし、どんどん発行すれば良いとはいうが、円の信用がなくなり通貨の価値が暴落するのではないかと心配になる。マクロの経済政策をどうすべきか、そこがあいまいなままに場当たり的な政策を行い続けているのが最大な問題。なんとかなるさ的で、理路整然と物事を進めない日本の悪いところが、あらゆる面で事態を悪化させる一番の要因となっていると思う。NHKと新聞については、言われていることはごもっともな部分が多々あった。深く取材し、ちゃんとした知識や見識を持っている、信頼できるジャーナリストや番組制作者があまりいない、育っていないことが問題の根幹にあるように思う。マスコミの組織の中では、どうしても尖っている人は排除されがちで、協調性が重要視される。NHKのあり方についての提言は面白く、もっと詳しく知りたくなった。
Posted by ブクログ
「あー、たしかにな…」と思うところが度々ありました。
普段読まない新書を読んだので、読みにくさを感じた。これは、慣れてないないだけかなと個人的に思っている。
Posted by ブクログ
タイトル通り。
んで、そのNHKと新聞が報じない、世で言われているのってっ違うよねという解説。
高橋先生はいつも、数字と証拠で詰めてくるので身も蓋もなくて。
結局日本をダメにしてるのは、利権と既得権なのか。
国士、という言葉は死んだんだろうな。