あらすじ
〈アリババ、シャオミ、DJI、バイトダンス、美団点評など実例多数〉
世界が注目する、中国ベンチャーを成功に導いた独自のマーケティング戦略とは?
日本企業が学ぶべきエッセンスを徹底解説!
世界最速成長を遂げている中国ベンチャー。その強さの秘訣について、多くの人は「豊富な資金力」「最先端の技術力」「斬新な経営戦略」などを思い浮かべるだろう。しかし、どれだけいい製品・サービスをつくったとしても、その価値を広めることができなければ意味がない。つまり、中国ベンチャーの劇的な飛躍を可能にした真の強さとは、資金力、技術力、経営戦略の裏にある、徹底した独自のマーケティング戦略(=広め方)にあるのだ。
本書ではこれを「リープ(飛躍)・マーケティング」と呼称する。
このリープ・マーケティングこそ、いまの日本のビジネスパーソンが学ぶべきものだ。事実として、キャッシュレス決済が急速に浸透した中国と比べて、日本が数年単位で遅れていることは誰の目にも明らかだ。一方で中国ベンチャーはモバイルオーダー、ニューリテール、顔認証サービスなど多くの世界最先端サービスの普及に成功している。また、新型コロナウィルスによる混沌の中でもスピード感のある対応を見せ、消費者の心をつかんだ。詳しくは本編で解説するが、ここにこそ広め方の差が現れている。
本書では、日本と中国2つのバックグラウンドを持つマーケティングの専門家が、日本企業が「リープ・マーケティング」を取り入れ、大きな飛躍を遂げるための道筋を豊富な実例とともに指し示す。
【日本企業が学ぶべき4つの戦略】
【1】加点型マーケティング 出る杭は打たず、さらに伸ばす
【2】未来型共創マーケティング パートナーとつながり、未来をつくる
【3】ブルーポンド戦略 ポンド(池)をつくり、オーシャン(海)へと広げる
【4】ブリッツスケール 高い目標を掲げ、急拡大させる
【目次】
はじめに
序 章 日本にとって中国は絶好の比較対象
第1章 加点型マーケティング 出る杭は打たず、さらに伸ばす
第2章 未来型共創マーケティング パートナーとつながり、未来をつくる
第3章 ブルーポンド戦略 ポンド(池)をつくり、オーシャン(海)へと広げる
第4章 ブリッツスケール 高い目標を掲げ、急拡大させる
終 章 リープ・マーケティングを現場へインストールする
おわりに
参考文献
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Posted by ブクログ
リープ・マーケティング 中国ベンチャーに学ぶ新時代の「広め方」
著:永井竜之介
日本では、イノベーションが生まれないと言われて久しい。海外の製品・サービスと日本のそれとは何が違うのか。答えは、その「広め方」にある。日本のビジネスパーソンが直面している課題の多くは、「いかに製品・サービスをつくるか」よりも、「いかにそれを広めるか」に原因がある。どれだけ優れた製品・サービスを開発できても、その価値を広めることができなければ、イノベーションにはならない。いま日本にもっとも必要なのは広める力、つまり、マーケティング力である。
本書の構成は以下の6章から成る。
①日本にとって中国は絶好の比較対象
②加点型マーケティング 出る杭は打たず、さらに伸ばす
③未来型共創マーケティング
④ブルーポンド戦略
⑤ブリッツスケール
⑥リープ・マーケティングを現場へインストールする
中国ベンチャーが実践してきたマーケティング戦略の広め方である「リープ(飛躍)・マーケティング」、日本における失われた30年の間にお隣の中国では日本が失ったもの以上の成長を遂げている。大量生産、安かろう悪かろうといったものは今や偏見であり、多くを中国から参考にすべきことも多い。
全てが全てがそうではないものの、結果や定量的なデータから見れば、認めざるを得ない面は多く、真似するのではなく、そこから日本特有の強みをどう活かすかは、国のみならず、地域や個社・個人においても考えて行動する必要がある。
今がゴールではない。少し先のための建設的な今の積み重ねを意識して学びから変革を自身においても取り入れていきたい。